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ゴブリン種殲滅戦

 最奥に到着し、中を確認する。広さは訓練場の半分、高校の体育館くらいか。


 敵の数はゴブリンが五十体と変異種が二体、群れの頭らしき上位種と思われる個体が一体。その中に紛れて女性が三人いるようだ。


 さっきの冒険者の相棒以外にも捕まっていた人がいるのか。取り敢えずその人たちの救助が最優先だな。


 どう動くか。女性たちを巻き込まない様に全体攻撃するのは難しいな。僕が囮になって一箇所に纏まらせて引き離せば言葉の魔法で通常のゴブリンは討伐出来るか。


 残る問題は変異種と上位種だな。現時点での僕の実力で勝てるかどうか『鑑定』しておこう。



ゴブリンメイジ Lv12

魔法が使えるゴブリン。身体能力は通常種より僅かに劣る。使用魔法は火属性魔法と闇属性魔法。火属性魔法は簡単な攻撃魔法、闇属性魔法は視界を奪う魔法を使ってくる。



ゴブリンナイト Lv10

棍棒等の簡易武器ではなく、冒険者等から奪った武器を使用して戦う。身体能力は通常種より高め。



ゴブリンジェネラル Lv30

ゴブリンの上位種。能力としてはゴブリンナイトの上位互換で一部魔法も扱う。攻撃力防御力共にゴブリンよりも遥かに高い。



 変異種は全く問題無さそうだが、上位種は強いな。参考までに自分と言葉のステータスを確認しよう。



名前 ツヅリ・ツムギシ

Lv 25

職業 【   (ストーリーテラー)

体力 2250

魔力 1250

物攻 750

魔攻 500

物防 1000

魔防 500

スキル 『鑑定』『読心術』『瞬間模倣(カメレオンシーフ)

    『中級剣術』『中級槍術』『中級杖術』

    『中級弓術』『中級短剣術』『真偽眼』

    『中級斧術』『索敵』『幻影』『瞬歩』

    『武器破壊』『剛力』『騎乗』『斬撃』

    『隠蔽』『魔法剣』『超回復』『調合』

    『魔力回復(強)』『五感強化』

    『第六感』『一心同体(愛)』

魔法 火属性魔法Lv3 水属性魔法Lv3

   土属性魔法Lv3 風属性魔法Lv3

   無属性魔法Lv5 複合魔法『雷撃』

称号 《転移者》《探求者》《蒐集家》

   《愛する者》《jm%d23@あgf》



名前 コトハ・ユメサキ

Lv 21

職業 【司書(ブックマスター)

体力 2100

魔力 1050

物攻 420

魔攻 420

物防 630

魔防 630

スキル 『速読』『高速読解』『(ほどき)の魔眼』

    『一心同体(愛)』

魔法 火属性魔法Lv6 水属性魔法Lv4

   土属性魔法Lv5 風属性魔法Lv6

   無属性魔法Lv4 複合魔法『雷撃』

称号 《転移者》《解読者》《愛される者》

   《ck8n3と#&》



 いけなくもないか。上位種の相手は僕がする訳だし、周りの敵は言葉に片付けてもらって女性たちの保護も頼もう。こういう環境下なら男の僕が応対するより女の言葉がやった方がストレスも少ないだろう。一人もう既に被害を受けてる人もいるようだから尚更だ。


「言葉。頭の相手は僕がするからそれ以外の群れは全体魔法で片付けて。片付けきったら女性たちの保護もお願い。その間は絶対にそっちには行かせないから。」

「一人で大丈夫?私の方はあんまり強くなさそうだからいけると思うけど。」

「力量は大体把握したよ。ステータス的には格上だけど、総合力ならまず負けない。安心して。言葉を残して死ぬなんてことは絶対にしないから。」

「そこまで言うなら任せたよ。救助は手早く済ませて思いっきり戦えるように環境は作るから。」

「ありがとう。じゃあ本番だ。僕が群れを女性たちから引き離したら全体魔法をお願い。」

「任せて!」


 動きの共有も済んだ。さぁ、戦闘開始だ。


 物陰から飛び出して群れの中心に飛び込む。


「グギャッ?ゲギャギャギャッ!」

「ゲギャッ!」

「グギャッ、ギャッ!」


 唐突に現れた敵に驚いた様子のゴブリンたちだったが、すぐにこちらに敵意を向けて集まってきた。上位種は比較的余裕そうにして動いていない。


 舐められたものだな。まあその方が楽だからいいんだけど。


 近くにいる個体から短剣で斬りかかり、的確に急所を狙って倒していく。


 その内に狙い通り僕の方に群れが固まった。言葉の方に視線を向け、『瞬歩』の連続使用で群れから距離をとる。


 瞬間、レベルアップによってしっかりと殺傷力を持った言葉の風属性のオリジナル魔法『風斬連舞サディスティックフェアリー』(綴理命名)で群れの殆どが斬り刻まれた。予想以上の威力だ。


 言葉はしっかりやってくれたし今度は僕の番だな。


 『瞬歩』で近づき余裕そうにしているゴブリンジェネラルに斬りかかる。それに対してゴブリンジェネラルは予想より素早く反応し、手持ちの戦斧で僕の短剣を受け止めた。


 なかなか器用だな。一度距離を取って仕切り直すか。そうして再び『瞬歩』でその場から離れた。取り敢えず注意は完全にこちらに向いただろうから、今のうちに言葉に救助をしてもらおう。


 そう思って言葉の方に目を向けると、もう既に群れを片付けて救助に入る所だった。


 流石は言葉。僕の自慢のパートナーだ。


 っと、感心してる場合じゃないな。僕は僕の仕事に集中しないと。


「まずは一段階目、お前の相手は僕ですよっと!」


 ゴブリンジェネラルに向かって簡単な水属性魔法を放つ。少しだけ土属性魔法で土を混ぜて。殺傷力は無いが、次の展開の下準備だ。


「ゲギャアアァァァッ!」


 どうやら挑発と取ってくれたみたいだな。それなら都合がいい。そのまま僕のことだけ考えててくれ。


「よしじゃあ二段階目っ!」


 言って一つスキルを準備しつつ駆け出した。ある程度の距離からいつも通り『瞬歩』で近づき斬り掛かる。僕の振り翳した短剣は予想通りさっきと同じ様に戦斧で受け止められた。


 ここだ。



『魔法剣』



 付与する魔法は『雷撃』。勿論魔力は増し増しで。短剣が電気を帯び、触れた戦斧を伝ってゴブリンジェネラルの身体に流れ込む。


「グガッ!?」


 ゴブリンジェネラルはその衝撃に思わず戦斧を取り落した。それによって電源との接続は切れたが、既に電撃が決まった身体は麻痺し、その動きを止めた。


 武器もなく、回避も出来ない状態までもっていけたらもう勝負は決まったようなものだ。


 僕は『剛力』と無属性魔法による身体強化を全開にして、『瞬歩』を使いつつゴブリンジェネラルの首元まで跳んだ。


「三段階目、これで終わり。」


 スパァァァン!


 全力で振りきった短剣でゴブリンジェネラルの首を撥ね飛ばした。


 そのまま横を通り過ぎ、背中側にて着地する。


「討伐完了。」


 一つの命を摘み取った感触をその手に感じながら、戦いの終わりを噛み締めた。


 さてと、後は言葉と合流するだけだが念の為『索敵』で周囲の安全を確保しておこう。


 一体捕捉。


 どうやら隠れていた奴がいたみたいだな。場所は、岩陰か。そこから言葉の方に弓を向けている。


「残念だけど、そうはいかない。」


 ヒュッ!


 振り向きざまに手元の短剣を投擲した。それは寸分違わずゴブリンの頭を貫通し、その命を散らした。


 近づいて短剣を回収し、水属性魔法で綺麗に洗浄して鞘に戻す。もう一度周囲を確認。今度こそ完全に安全だ。


 僕は言葉たちのいる方へと向かった。

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