訓練の成果
あれから一月がたった。
それまでの毎日は特にあの日から変わっていない。
朝、言葉と共に目覚めた後一緒に準備をして、宿屋で朝食をとってからその足でギルドに行き依頼を受ける。依頼から帰った後はお風呂と夕食を済ませて自室で寝る準備をし、二人でベッドに入る。その後はそのまま寝ることもあれば、明け方まで言葉を可愛がっている事もあり、その時々の雰囲気によって変わる。
適度に休日をはさみながらそんな日々を繰り返していた。
そんな中で変わったことといえば、依頼の内容と冒険者ランク、僕たちのステータスくらいだ。
依頼の方はゴブリンなどの本当に基本的な弱い魔物の討伐から、少し強めのレギオンウルフやクレイジートレントなどの討伐に変わった。レギオンウルフは単体だとEランクだが、群れになるとDランクになる魔物で、クレイジートレントは攻撃性の高い木の魔物だ。こちらもDランク。個体差があり、ランクが引上げられる場合もある為、必要ランクの関係もあって僕たちはDランクになった。
そして気になるステータスはというと、
名前 ツヅリ・ツムギシ
Lv 16
職業 【 】
体力 1440
魔力 800
物攻 480
魔攻 320
物防 640
魔防 320
スキル 『鑑定』『読心術』『瞬間模倣』
『中級剣術』『中級槍術』『中級杖術』
『中級弓術』『中級短剣術』『真偽眼』
『中級斧術』『索敵』『幻影』『瞬歩』
『武器破壊』『剛力』『騎乗』『斬撃』
『隠蔽』『魔法剣』『超回復』『調合』
『魔力回復(強)』『五感強化』
『第六感』『一心同体(愛)』
魔法 火属性魔法Lv2 水属性魔法Lv2
土属性魔法Lv2 風属性魔法Lv2
無属性魔法Lv3 複合魔法『雷撃』
称号 《転移者》《探求者》《蒐集家》
《愛する者》《jm%d23@あgf》
名前 コトハ・ユメサキ
Lv 12
職業 【司書】
体力 1200
魔力 600
物攻 240
魔攻 240
物防 360
魔防 360
スキル 『速読』『高速読解』『解の魔眼』
『一心同体(愛)』
魔法 火属性魔法Lv5 水属性魔法Lv3
土属性魔法Lv4 風属性魔法Lv5
無属性魔法Lv3 複合魔法『雷撃』
称号 《転移者》《解読者》《愛される者》
《ck8n3と#&》
この通り二人共だいぶ強くなった。僕の『鑑定』で見た感じだと、一般的なDランク冒険者くらいの数値みたいだ。勿論スキルや魔法はそのレベルでは済まないが。
このレベルでこのステータスなら、もう不遇職のハズレ勇者とは言えないはずだ。でもまだ足りない。いつか城に残った人達に会った時に堂々としていられる様にこの調子で鍛えていこう。
そういう訳で、今日も依頼を熟すとするか。
「言葉、準備はいいかな。」
「いつでもいいよ。」
「それじゃあいつも通りに。いくよ!」
「うん!」
同時刻、城にて、
「よし。こんな感じでいいかな。」
午前中の基礎的な訓練を終えた私は一息ついて今までを振り返る。
御影君との最初の話し合いから一月程経って、私達も随分と成長した。いくつか攻撃魔法も使える様になったし、実戦で魔物を倒すのにも慣れてきた。初めの頃は魔物といえども殺すのは気が進まなかったけど、彼に会う為だと思うことでなんとか出来るようになった。御影君は割と最初から気にしていなかったみたいなのだけど。まあともかくその成果もあってステータスは幾らか強くなった。
名前 セイナ・カミシロ
Lv 10
職業 【聖女】
体力 700
魔力 700
物攻 336
魔攻 336
物防 504
魔防 560
スキル 『聖壁』『修復』『統率』
魔法 聖属性魔法Lv3 水属性魔法Lv3
土属性魔法Lv2 風属性魔法Lv3
無属性魔法Lv3
称号 《転移者》《聖なる癒し手》
まだまだ弱いけど、このままいけば外にも行かせて貰えそう。いつか絶対に彼を見つけに行くんだ。
「あ、聖女様じゃん。なぁ、前の話考えてくれた?」
面倒な人が来てしまった。この人はいつも危機感が無いし、不必要に馴れ馴れしくて苦手なタイプだ。
「この状況下でそういうことをするつもりはないと言ったはずです。もっと危機感を持って下さい。」
「そんな事言わずにさぁ、俺は勇者だぜ?聖女様が付き合うにはぴったりの男だと思うんだけど。」
最近は大体いつもこう。会うたびに付き合えと言ってくる。
勇者だからなんだっていうんだろうか。私の事を肩書きだけでついていく女だとでも思っているんだろうか。いい加減もうやめて欲しい。
私にはもう心に決めた人がいるんだから、その人以外のことは考えたくない。
「その辺にしておけ。」
「チッ、またかよ。いつもいつも邪魔しやがって。賢者様も聖女様が好きなのかよ。」
「そんなつもりは無い。ただパーティーの空気を悪くするような事はさせたくないだけだ。命がかかっているからな。」
「あぁそうかよ。うちのパーティーはつまんない奴ばっかだなぁ!もういいや。他の娘たちのとこいこ。」
「そうしろ。」
近づいてきた御影君が間に入ってくれたお陰で佐藤君は立ち去ってくれた。本当は自分でどうにかしないといけないんだけど。
「ありがとう、御影君。いつもごめんなさいね。面倒な役目させてしまって。」
「気にするな。俺も見ていて不快だからな。それに俺達の目的の障害にもなりかねない。自分の為でもあるんだ。」
「それでも、ありがとう。」
「そうだな。そう思うなら、目的の為にこのまま励んでくれたらいい。」
「ええ、勿論そのつもり。」
「よし。じゃあ午後の訓練の為にも各自部屋に戻って休むとするか。」
「そうね。また後で。」
「ああ。」
神代と別れた後、部屋に戻りながら何気なくステータスを開いた。
名前 サク・ミカゲ
Lv 11
職業 【賢者】
体力 900
魔力 1050
物攻 450
魔攻 600
物防 330
魔防 600
スキル 『全属性魔法適性』『詠唱破棄』
『高速学習』
魔法 火属性魔法Lv4 水属性魔法Lv4
土属性魔法Lv4 風属性魔法Lv4
無属性魔法Lv3
称号 《転移者》《変幻自在の魔術師》
そこそこ成長しているな。ステータスはそれらしくなったし各魔法のレベルも上がった。
ただ思っていたよりもレベルアップが遅い。この世界のレベル上限はそこまで高くないのだろうか。このペースなら一般人は百いければ相当凄い方だろう。まあその辺りはこれから情報を集めて地道に分析していくとしよう。俺達は特殊な例かもしれないからな。
とにかく目的に向けてはある程度順調な滑り出しではあるだろう。そう考えながら俺は誰より底の知れないあの後輩に思いを馳せる。
彼は今どうしているだろうか。もう既に俺達より強くなっているかもしれない。いつか会う日が本当に楽しみだ。その時は存分に俺を驚かせてくれ。
次回、一章最後です。まだ続きますが取り敢えず一区切りということで。二章以降は春休みが終わって講義が入るようになり更新速度が落ちますが、出来るだけ早く書いていこうと思いますのでこれからも宜しくお願いします。




