冒険者ギルドと初仕事
久しぶりにファンタジーらしい話です。これからはファンタジー要素もしっかりと増やしていきます。勿論ラブコメ要素はそのままですが。
朝食を食べ終わった僕たちは早速冒険者ギルドに向かうことにした。
ギルドまでの道では当然の様にしっかりと手を繋いで、言葉の手から伝わる柔らかさとあたたかさを噛み締めていた。
いや、今は惚気けてる場合ではないな。気を引き締めていかないと。
そうこうしているうちにギルドに着いた。
名残惜しいが繋いだ手を解いて扉に手を掛け中に入る。
比較的朝早いこともあってか人はまばらにしか居らず、絡まれたりすることも無くすんなりと受付まで辿り着くことができた。
「いらっしゃいませ。新規の登録ですか?」
流石ギルドの受付というか、目鼻立ちのはっきりしたクールな美人さんが思わず見惚れてしまいそうな笑顔で聞いてきた。
思春期真っ盛りの高校生男子なら一発で落ちるな。
隣に言葉がいなかったら危なかった。
大丈夫だから、横からジト目を向けないでくれよ。心配しなくても言葉が一番だって。
ま、まあそれは置いといて、
「はい。特に資格とかは必要ありませんでしたよね?」
念の為確認しておく。ここは特に大事なポイントだからな。
「はい、必要ありません。それでは登録の手続きに移りますね。まずは、この紙に必要事項を記入してください。」
そういって渡された紙の必須項目だけを埋めて提出すると、ギルドのシステムや規則に関する説明が始まった。
「冒険者ギルドに所属する冒険者にはSSS〜Fまでのランクがあり、Fランクから順に上がっていきます。受けられる依頼は上下一ランクまでです。依頼においては一切が自己責任となりますので、その辺りも考慮して実力に見合った依頼を受けるよう心掛けてください。半年以上依頼の達成が無かった場合は特例を除き資格の停止となります。その他犯罪などギルド所属の冒険者として相応しくない場合にも資格は停止されます。以上が基本的な説明となります。何か質問はございますか?」
ふむふむ、大体は予想した通りだな。規則もギルドの所属としてというより人として大丈夫かって感じか。
大体は分かった。でもここだけは確認しておかないと。
「一つだけ。達成した依頼の報酬等はギルドに預けることは出来ますか?」
「可能です。ギルドカードを提示していただければ何時でも引き出すことができます。これがそのギルドカードです。このカードは身分証明書として使え、ギルドの様々なサービスの利用時にも必要となるので失くさないようにしてください。再発行には十万エルクが必要となりますのでお気をつけください。」
説明しながら鉄の様なものでできた二枚のカードが手渡された。ランクが上がるとカードの色が変化するらしい。まあそこらへんはまたその時に考えよう。
「分かりました。早速依頼を受けたいんですが、何から受けるのが良いでしょうか。」
「そうですね。やはり魔物討伐は危険なので恒常依頼の薬草採取から始めるのがよろしいかと。詳しい情報はギルド内の資料をご確認ください。」
「ありがとうございます。じゃあそれから受けます。」
「承りました。ではお気をつけて。」
手早く手続きを済ませて受付をあとにした。
やっぱり予想通り薬草採取をすることになったな。しっかりと下調べして効率よくいこう。
とその前に、
「勝手に進めちゃったけど大丈夫?」
「うん、元々の予定通りだったし。それに私は初めて会う人と話すの苦手だから、代わりに進めてくれて良かったよ。」
「ならいいかな。じゃあまずは資料を確認しに行こうか。」
「うん。」
さあ、この世界に来ての初仕事だ。気を引き締めていこう。
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