■登場人物メモ2(もちろんネタバレ注意)■
王・ベルヌーイ 50くらい
背は180くらい、中肉中背、若いときはもちろんイケメンで名が通っていた。現在は白髪交じりだが、元は黒。王として仕事はこなすが、周りに振り回されてしまうし「平等に扱う」信条で生きているためにがんじがらめになってしまった。
王妃が囲うためプルーナーになかなか近づけず、ディーが兵学校にやってきて甘やかしてしまう。
王妃・カランビット 50前
とてもそのような歳に見えない美女。伯爵家の長女で、父は当時一番力がある大臣。
蝶よ花よと育てられ、教育も施されどこに出しても恥ずかしくないお嬢様だったのだが、夫がどこの馬の骨とも知れない娘と子供を作ってしまってから自分を責める日々が続いた。
支えは自分が生んだ長男。王に気に入られるよう育てたつもりだが、結局は自分の「好き嫌い」と混同していく。
しかし長男が家庭教師に出会い外に出てしまうようになってから、もう一人生むことをせがみ、アンヴィールを今度こそ自分の思い通りにしようとしていた。
ディーが隊長になったのは単なるきっかけだが、そこで我慢がきかなくなってしまった。
そしてサギリによって変わりゆく国についていけず暴走していく。
捕まった後、保養地のような場所で暮らしているはず。
魔法師団元師長・べヴェル 50くらい
逆に見た目が60くらいに見える呪いに長けた魔術師。呪いに魅了され研究を続けていたが
本来魔術師の本職である錬金術はおざなりだった。エルドリスが才能を発揮し始めて「まずい」と思っていたところだった。
一回城から追い出され遠方に軟禁されていたが、カランビットが連れ戻す。
ディーに恨みのある人間が必要だったからである。
現在もどこかに軟禁されている。
右大臣・スペツナズ 45くらい
現代にいたらガチで専務とかやってたタイプ。もし王妃が動かなければ、いずれはこの人が国を狙っていたと思われる。
じつは貴族を取りまとめ、大きな勢力にしようとしていた。だから王に会わせていたのだ。
王が一通りの言葉しか述べない裏で、彼は貴族たちをもてなして協力者を増やすつもりだった…のだが、
現在プルーナーの「声」のおかげで言いたいことが言えない人になってしまっている。
左大臣・コンシールド 70くらい
この国で70行ったら長老である。昔はガチで将軍、噂どおり魔物を一人で倒していた傑物。
王様は彼に何度もアドバイスされ守られてきた。
右大臣が何も言わなくなったため、現在ぼちぼち王様の手助けをしている。
リュミエール・マティック 50前
やはりとてもそのような歳に見えない美女。黒髪にみどりの瞳。ベルヌーイ様はたった一目で恋に落ちてしまう。出会いは王妃より先である。軍人の娘であるため、結婚は許されず王妃と結ばれ子供もできたが、伯爵領へ出向いたときに再会し、恋が再燃した。
彼女も一目ぼれだった。再会し何度も愛を告げられ、受け入れてしまう。
それは自分が、一生独身を貫くという覚悟だった。エメラルドと息子だけを支えに、遠くで王を愛し続けている。
父親は彼女の覚悟を受け入れ、孫を厳しくしつけた。そして兵学校へ送ることになる。
本人は美人ではあるが実は結構気丈。刺繍より薙刀をふるうのが好き。
現在王は一人だが、近づくつもりは毛頭ない。
鍛冶衆親方・トトキア 40手前
170くらい。だが筋肉質。いい感じの親方なのだが、うっかり書き忘れてしまった。パーティー出せばよかった。二章にすぐ出てきます。
ヤンキー商人
筆者の故郷の湘南弁をしゃべるヤンキー。これは彼の故郷のなまりである。
カーディナルとの国交回復からすぐにやってきたツワモノ。魔物とどうやって戦ったんだ。
名前等、二章に出てくるのでお楽しみに。本当は王子や黒幕のブラフとして作ったキャラでもある
サギリとダンの父親
某有名国大の教授で、現在は学長になるかならんかの地位にある。
理科系の教授だが博識で本の虫。息子が何を聞いてきてもすぐに資料を探し当てられる頭脳の持ち主。
だが、若いころは偏屈なところを先輩たちにとがめられ、嫌われ、いじめられた。
引きこもっていた彼を救ったのは、彼の研究をずっと見ていた恩師である(サギリが破いた本の送り主の一人でもある)。
美容師の妻・キリエとはなんとなく入った美容室で出会った。自分にはない明るさと屈託のなさ、元気さにひかれてしまい、突撃してしまう。キリエは自分で稼いでいたし、当時助手だった彼を養うことはできたのでOKする。感情の乏しい男だったが、キリエはまじめでよく考えてからものを言うところが気に入っていたらしい。
ただ、結婚生活は甘くはなかったのである…
家族をすべてなくした後は不思議な現象が起こっても受け入れる器ができた。
これも知性のなせるわざか。