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違う相手


──今夜、燃え尽き星だよ!(*^▽^*)

 朝起きると、顔文字に続けて数々のスタンプ。どうも私にだけ見えるものらしい。ヴィオラから連絡があった。

 月に一度は流星群があるんじゃないの? この世界すごいなと思った。

 そして、カーディナルとメリクールの空が続いていると感じさせられる。

 しばらくヴィオラとやりとりした後布団から身を起こし、ベランダに出て青空を確認する。二つの月はいつもそこにいる。

 私はディーに連絡した。

「今夜、そっちに泊まっていいかな?」


 私の店の、ちょうど裏。裏通りのさびれた場所で工事が始まった。仕事してると時々大きな音がする。

 「白鋭士軍」の詰め所になるんだって。

 表通りは建物がひしめいているし、今回の建設は裏通り開発と治安改善の意味もあるようだ。

 まあぶっちゃけラブホ街に突然お役所ができるってことだよね。

(とはいえ訓練はここじゃあできないだろうな。あくまでもディーのデスクワークとか、会議の場や兵士の宿舎になるんだろうね)

 私はディーに寺院の話をして、そこで暮らす孤児たちを軍に入れられないかなって言ってみた。あの子たちは貴族の子供と同じ教育水準らしいし、なのに将来の選択肢が僧侶になるか裏通りで暮らすしかないのだから、どうにかできないかなと思ってたんだ。

 ディーはもちろんと言ったし、他にも平民の兵士を入れてみたいと言ってる。貴族には限りがあるらしい。

 それはもっともだなと思ったんだけど、どうなんだろうね。

 この国の貴族と平民の間に、身分差はあるんだろうか。私はそこんとこがわかっていないんだよね。



「じゃあ、夜はひとりで食べてね。戸締りもしっかりするんだよ」

 私は一日お泊りセットをかばんに入れて、ダンに言った。

「俺のこといくつだと思ってんだよ。今日は姉ちゃんが苦手なホラー映画でも見てるよ」

 それにしても、と弟は上から下まで私を見た。「がんばったなあ」

「そりゃあ、がんばるに決まってるじゃんよ…」

 髪は丁寧に巻いたし、メイクもいつもより濃い。ネイルもしてる。

 ペティちゃん御用達の仕立て屋で雑誌に出てる服を再現してもらった。

 ボウタイのついたブラウスと、フレアスカートだ。オフィスコーデみたいなやつなんだけど、私にしては珍しい服。

「姉ちゃんがそんなにめかすの初めて見た。今まで彼氏がいたときだっていつも通りの服だったじゃん」

「今までの彼氏は同業だったから気にならなかったんだよねえ」

 でも今は。

 蹄の音が近づいてくる。まだお城の詰め所で働いてるディーが店のドアを開けた。

 私は少々もじっとしてしまったが、ディーは一見し、ちょっと近づいてまじまじ見て、もう一回遠ざかって見て、ほほ笑む。

「毎回驚かされる。とても、きれいだ」

 ディーの言葉はお世辞なんかじゃないのだ。本気の本気で言ってるんだ。わかってるんだけど、心がくすぐったい。

 ちょっと触っていいか? というので承諾したら髪に触れた。

 巻いた髪をくるくる指に絡めたりしていたが、ふとダンの視線に気づいて咳払い。

「で、では今日、サギリを預かる」

「どうぞどうぞ。ディーさんなら、俺は何も言えませんよ」

 ほいほい、と弟は私たちを店から追い出した。

「ごゆっくり存分に楽しんでくださいね」

 にっこり笑う。私はディーに手を引かれ、馬の後ろに横乗りした。



「…ダン、寂しかったんじゃないだろうか?」

「そんなあ。私、ディーで4番目の彼氏だよ。こういうことはしょっちゅうあったし」

 橋を渡り貴族たちの住むエリアに入る。

 でも…わかったのかな。今までの相手と違うってことは。

(今までも言いたいことがあったのかな…三人とも、すぐ別れたし)

 そっとディーの背によりかかる。

「し、しかし! 今日が…うまくいくとは限らんから…!」

 声が裏返ってる。私は笑った。

「いいんだってば! 私は今夜、ディーと一緒にいたいだけだもん」

 ディーのお屋敷にたどり着いて、ワッシャー夫人のお料理をいただいた。

 ワッシャー夫人はもともとディーのお母様についていた人で、はるばるこっちまで来てディーのお世話をしているのだそうだ。

 人の家の夕食をいただくのはエルドリスのおうち以来だけど…この国の料理はどれもこれも相変わらずおいしい。肉も野菜も、生きがいいって言うのかな。味が濃い。そして、夫人の腕も素晴らしい。全部一人で作ってるんだよね。

「サギリ様、おかわりはいかがですか?」

「あ、いえ、私は十分です。でも、とてもおいしいです!」

 キリっとしているワッシャー夫人は少し顔をほころばせた。

「リュミエール様もそれはそれはいい顔をしてお食べなさいます。私はそんな顔を見ていると、作ってよかったと心から思います」

「俺の時は何も言わないのに…」

 シャツ姿のディーがふてくされると、

「ぼっちゃんは表情を変えず、ただ黙々とお食べになりますので」

 ぼっちゃんだって。

「やだ、当たり前だと思って毎日食べてたの? 失礼だな、こんなにおいしいのに!」

「それは…その…学生時代から二人っきりだったから」

 ビミョーなお年頃の時に来て、そのままってやつか。

「それでもだめだよ。ずっと作ってもらって当たり前のつもり? 料理を作るのどんだけ大変だと思ってるのよ」

「ふふっ」

 夫人が笑った。「あのぼっちゃんが将軍になられるなんて今も不思議で。サギリ様、感謝しますわ」

「夫人…」

「ほーらね。ディーはちょくちょくと残念なんだもん。朝から晩まで、ちゃんと見てくれた人がいるんだよ?」

「もっと言ってください、サギリ様」

「そうだ、夫人。このごろディーはうちに来て夕食することがあるんですけど、その時ちゃんと連絡きてますか?」

 夫人は片方の眉を上げた。「半々ですね」

「ディー! なんてことしてるの! 料理を作って待っている人のことを考えなさいよ!」

 ダンが大学入りたての頃よくあったんだよ。夜遅くなってからスマホで「メシいらない」って入れてきて。

 私は帰ってきた弟を殴ったよね。

 ディーはいつもの食欲をなくし、しょんぼりしていた。

「ワッシャー夫人…今まで…すまなかった…」

「サギリ様、感謝します。私が言っても耳を通り抜けてしまうものですから」

 それだけディーが夫人を家族だと思い、頼り切っているってことなんだけど、あまりにもひどいよねえ。



「では、私は食事の片づけをしましたら自室に入ります。何かあればあの板でお呼びください」

 ワッシャー夫人は頭を下げ、扉を閉めた。

 私たちはディーの部屋、ソファに座っている。

「夫人の自室って、この家の中?」

「いや、離れに住んでいる」

 うわあ。じゃあもう二人っきりってことか。

 今日もテーブルには花が飾ってある。黄色と、ピンクの花。

 これは私のための花だ。ディーが庭の花を選んで生けている。

 スマホに収め、待ち受けを変えた。

 お茶の用意がしてあり、そのほかに炭酸水のピッチャーもある。

「この部屋、ベランダに出られるの?」

「ああ」

 私たちはそちらに出る。メリクールの夜は、やはり暗い。メリクールの人は夜になると魔物を恐れて雨戸を閉め、眠ってしまう。

「カーディナルのお祭り騒ぎがウソみたいだよね」

 みんなで流星群の下、踊ったのに。

「楽しかったね」

 手すりに寄りかかる。そんな背中に、ディーの手。

「また行くだろうし、こちらもそんな夜にしていきたいな」

 そして、スッと星が流れた。

「始まった!」

「星はどこでも同じなのだな」

 星のシャワーだ。何度見ても、きれい。

 ディーに後ろから抱きしめられる。

「こんな夜にサギリといられるのは幸せだな」

「私もだよ。毎回、見ていたいね」

 きっとカーディナルのみんなもこの星を見てる。

 近衛隊の人たちも、巡回しながら見ているかも。

「いいことありますように。みんなに、いろんな人に」

「どの国も、幸せであるように」

 私は腕の中からディーを見上げた。ディーがそれに気づき、顔をゆるりとして近づけた。

 星が流れるあいだ、キスをして、星を見て。

 星も、ディーの瞳も、どっちもキレイで好きで、選べない。



 お風呂から出て、ヒミツ兵器を身に着ける。その上にバスローブをかぶってディーの寝室へ向かった。ちなみにお湯はやはりぬるかったのでエルドリスの板で追い炊きした。

(どう思うかなあ)

 エルドリス・ペティ姉妹はこれが絶対にいいって言ってくれたんだけど。

 ディーはベッドに腰かけてじーっとしていたみたい。ドアを開けたら、その音でビクっとした。

「お、おまたせ…」

 彼は深い色のバスローブだった。先にお風呂入って少し冷えちゃったんじゃないのかな。

 …いや、顔が真っ赤だ。

 私はその膝に乗った。「寒かったでしょ」

「ああ。だから今、サギリが湯たんぽみたいだ」

 腕に包まれる。ほんとだ、ちょっと冷たい。

 ディーは前髪がすべて降りた状態だ。少し幼く見える。顔を伏せると前髪で顔が少し見えなくなる。

「…私はこの通り、食事に感謝もできず、妬みやすいし大人のふるまいもできない。笑うこともできぬ、つまらぬ男だ。改めて尋ねるが、サギリはそれでも、いいのか?」

 なんでそんなこと訊くんだろ。私もたいがいだけど、ディーは自分に自信がないよな。

「私は出会った時から、ディーが好きだよ。ディーのちょい残念なとこもかわいくて好きだし、ちゃんとかっこよくて頼れるとこも知ってる。私のことを心も体も守ってくれて…いつもありがとう」

「ん…」

 ディーはおでこ同士をくっつけると、私をかついでベッドに横たえた。バスローブを脱いでベッドに上がり、私のローブをそっとほどく。

「うっ、これは…っ!」

 真っ白なベビードールだ。薄いシフォン生地でできた下着。レースが私のちっさな胸を盛り立ててくれている。

「ど、どうかな。みんながこれ選んでくれて」

「なんてものを!脱がせるのがもったいないじゃないか」

 ディーは天井を仰いだ。片手で顔を覆っている。

「ああ」

 数秒ののち、顔を下ろす。「しかし、とてもかわいい。そんなサギリもいるのだな」

 ベビードールの上に、手が置かれる。

 その手のひらの熱が伝わって、ドキリとする。やがて首筋にキスをされ、私の中で熱がどんどん上がっていく。

「大丈夫か?」

「うん…もっと、触っていいよ」

 ディーは目を細めて私の頭をなでる。そのまま耳に手が動き、私はビクっとしてしまった。

 なんだ? なんか、感じる。

「耳…?」

 ディーは耳に唇をあてた。耳たぶも耳の後ろも、くすぐったい。

 あれ、私、こんなとこが…? 思わずシーツを握った。

 何度も耳を責められ、呼吸が乱れる。

「サギリ、ちょっと顔を見せてくれ」

「や、真っ赤…」

「そうか…そんなに」

 もう片方の耳もじっくりと触れられて。全身にぴりぴりと刺激がまわる。

 頭の中がくにゃくにゃになりながらふうっと深い息をつくと、ディーは休むことなくベビードールの上から胸に顔を当てる。

「心の音が、速いな」

「あ、当たり前だよ…」

「俺が、そんなに…好きなのか?」

「だから、身体が答えてるんじゃん」

 言わせんな。

 すっと、下半身に手が伸びる。新品の下着に指が触れた。

 もうすでに濡らしてしまっている。

(この前、ここでギブアップになっちゃったけど…)

 私はちらりと彼の顔を見た。ぎゅっと口を一文字にしてる。

「大丈夫だよ」

「うむ…」

「私は、この先に行きたい」

 彼の精悍な輪郭を撫でる。

「どうにかなってしまうかもしれんが、構わないのか」

「だって、わからないもん。どうなるかなんて」

「それも、そうだな」

 ディーも私の顔をなでて、そしてもう片方の手でゆっくりと下着の上をなぞった。

 刺激は波打って、私も身体をよじらせないと耐えられない。

 でも、まじめなディーの顔を見ているとかわいくって。

 どうやったらいいんだろって悩んでいる顔が面白くって。


 ああ、私こんなしっかりした人とようやく、ようやく愛し合えるんだ。


「脱がせていいか?」

 必ず私に確認をとるとこも、

 ゆっくり、赤ちゃんに触れるように扱うとこも。


 みんな、みんな、大好きだよ。


 指でゆっくり私の大事なところをほぐしていく。私はどんどんと広がって、受け入れようとしている。

「サギリ、怖くないか?」

「大丈夫だよ。ディーだもの。でもね、ちょっと提案」

 私はこそっと言った。

「まったく。お前はいつも…」

 彼は私の上にまたがった。そして首を私に差し出す。

 私はディーのうなじを両手で抱える。

 襟足をさりさり触る。

「やっぱりディーは私の最高の作品なんだよね」

 これが私の性癖だもの。興奮してきた。

「毎度わからぬが、そういうお前も好きだ」

 黒くてつやのある前髪が、私の額に触れる。

 そして。

「んっ…!」 

 私は腕に力を入れた。

 つい、全身に緊張が走ってしまう。

 しかし、痛くないのか、ちゃんと入るのか…ディーの難しい顔を時々見ていると、たまらなくいとおしくて。

 愛されているのを感じて。

「サギリ、愛している」 

「私もだよ」

 そして、目を閉じて、受け入れた。



(ふああ…今日休みにしといてよかったなあ)

 気が付くとカーテンから光がさしてる。私はしっかりローブを着せられ、ちゃんと布団をかけられていた。

 上半身を起こし、昨日のことをかみしめる。両手で顔を伏せた。

 もう、ドキドキした。最高だった。

 なんだろ、夢だったんじゃないのかな?

 だってディーはイケメンだもん。そりゃあ、クリスやアスファル王みたいな「超絶イケメン」とは違うんだけど、私のどストライクなんだもん。

 出会った時からこんな人が彼氏だったらいいなあ…と思ってたけどさ、私なんて絶対釣り合わないと思ってたし。

 そんな人がずっと私しか見てなくって。

 いい加減じゃない触れ方で、向こうの一方通行、自己満足じゃない。

(ディーを好きになってよかったなあ…)

 私が辛い時も一生懸命考えながら支えてくれて。真面目で、本当に笑っちゃうほどまじめで。

 私は彼に答えられているのかな?がんばれているのかな、恋人として。

 でも、だからこそ、こうなったんだよね?

 ようやく、一つになれたんだ。



「サギリ、立てるか…って、泣いてるのか? 痛いのか?」

 ディーが朝食を持ってきて、慌てて近寄る。朝食のトレイはベッドの横のテーブルにポンと置く。

「違うの。今、いろんなこと考えてて。私とディー、いろんなことがあったなって。今、すごく幸せで泣いちゃった」

「そ、そうか。俺が無理をしてサギリをこわしたかと思った」

「こわれないよお。だいたい私、処女じゃないんだしさ」

 ほんとは、初めてだったらよかったな。

「しかしサギリは小さく細くて…折れそうで…俺の力が制御できていたか心配で」

「むしろ、ディーが大丈夫?」

「うむ…それが、どうも腰がガタガタする」

 吹きだした。どんなに鍛えている人でも使わない筋肉があるんだな。

「ディーがおめでとうだよ」

 私は彼の肩をポンポンたたいた。

「サギリはちょくちょく俺をからかうな」

「だって幸せすぎちゃって、からかわないと大変だもん!」

 私は笑う。すると、キスをされた。

「俺も、幸せだ。ようやく、サギリに近づいた」

 少し、顔が変わったかな。やっぱり自信ってやつなのかな。もっと自信がつくといいよね。

 お互い、せいいっぱい愛し合いたいもの。


 そのままベッドの上で朝食をいただく。私も久しぶりだったから下半身が筋肉痛だったりする。

「わーおーいしーい。パンがふかふか焼きたて! 夫人はすごいねえ!」

 サラダのドレッシングも、いいお店のやつみたいにおいしい。

「酢にうちのハーブを漬け込んでいるからかもしれんな」

「ちょっと分けてほしいな。ダンにも食べさせたい」

 ディーが近づき、指で顔に触れた。パンくずが頬についてたらしい。

 そのまま口にする。

「あ…ははは」

 なんだか自分らしくなく照れてしまう。

 彼は首を斜めにし、私をじっと見る。

「こうして毎日、お前の顔を見ながら朝食できたらな」

「そうだね。でもディーも朝食の支度するんだよ?」

「…善処する」

「今日からもう、ワッシャー夫人のお手伝いしなよ? 仕事が忙しい時はいいけどさ」

「わ、わかった」

 よしよし。

「ところでさ、昨日のことなんだけど…誰かにアドバイスしてもらったの?」

 げほげほとむせる音。

「なんてことを尋ねるのだ」

「いやー、初めてにしては素晴らしかったというか感動しちゃったんだけど…でも初めてじゃん」

 彼はちょっと目をそらし、指で顔をかいた。

「まあ…ポンメル様に」

「なんだ!それは大正解だよ!よかった」

 頼れる人だよなあ。

「私、ポンメルさんちの赤ちゃん見に行ったんだよ。あんな風に幸せなおうちに憧れるなあ」

「そうだな。ポンメル様は奥様にもお子にも深い愛情がある」

「だよね。まあ私は子供ができても仕事はするけど…そう、そのために後進を育てていかないと!」

「サギリ?」

「白鋭士軍の建物ができるころにはルーフスが学校の話つけに来ると思うんだ! どこで学校を開くかが問題なんだよね。ボルスターさんの都合もあるしな~」

 ディーが息をついた。「本当に、仕事が好きだな」

「ディーもでしょ?」

 お互いに、笑う。

「今日、ディーは仕事?」

「いや、休みをとった。今日はサギリと過ごしたい」

「そっか。うれしいな。私、お庭が見たい」

 ディーの手入れしてる庭、興味あるな。

「ああ…しかしその前にまだ、一緒に横になっていたいのだが…」

 ちょっとあざとい上目遣いだ。「お前のぬくもりがまだ恋しい」

「うん。じゃあ、お昼までウトウトしよ!」

 しあわせだな。

 仕事も好きだけど、こういう時間も必要だよね。

 私は彼の腕枕にうっとりする。

 ベッドに、ディーに、とけてしまいそうだった。


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