登場人物紹介(ネタバレ注意・挿絵あり)
後半出てくるキャラもいるので、ネタバレが嫌な方はこのページを飛ばしてけっこうです。
<上屋敷家>
●上屋敷梁子
間取りを集めるのがライフワークの娘。19歳。
大井住大学の工学部建築学科一年。
地味な顔をしているが、サラ様のせいで魅力が割増しになり、他人から異常なくらい視線を集めるという特性を持っている。そのため年中黒系統の地味な服を着て、なるべく目立たないようにしている。唯一のおしゃれは、長い黒髪に留めた金のバレッタ。
ダイスピザというピザ屋でデリバリーのバイトを週三日(火金日)している。
サラ様という絶対的な守り神がいることで、幸せになれると信じきっていたが、色んな出来事や人を通してその気持ちが揺らいでいく。
●サラ様
上屋敷家の守り神。他人の家の間取り(=知識・情報)が主食。
もとは上屋敷家付近に棲息していた白い大蛇だったが、数百年前に上屋敷家の守り神にされる。
普段はしゃがれ声だけの存在。
たまにこの世のものとは思えないほど美しい人の姿に変化する。
その時の見た目は、20歳前後の男性……のような女性のような中性的な姿で、長い白髪に透き通った碧い瞳、白の男物の着物を着ている。
色んな不思議な力を持っていて強いが、上屋敷家の者(特に梁子)には弱い。
●上屋敷大黒
梁子の父親。50代前半。
株式会社マルカミ建設の代表取締役社長。
細めの黒ぶち眼鏡をかけていてガタイが良い。殺し屋並みの強面だが、ゆかと梁子には弱い。
●上屋敷ゆか
梁子の母親。40代後半。
専業主婦。小柄で童顔巨乳。普段は優しいが怒ると怖い。
●上屋敷梁之助
梁子の祖父。梁子が生まれた年に死去。享年80歳。
●上屋敷カヤ
梁子の祖母。梁子が10歳の時に死去。享年80歳。
●ご先祖さまたち
全部で何人いるかは正確にはわからなくなっているが、サラ様の中で一体となっている。
<ダイスピザ>
●大輔貴史
ダイスピザの店長。40代。
性格も体格も大柄で、面倒見が良く、お人好しすぎる男。
13年前に店を開店したが、そのすぐあとで妻の華子を事故で亡くしている。
●河岸沢銘心
ダイスピザの店員。30代前半。
寺生まれのため、いろいろと感が鋭い。私服はビジュアル系バンドマンのような格好。三白眼で人相が悪い。
13年前から店で働いている一番の古株。
●名ヶ森ここあ
ダイスピザの店員。20代前半。
テンションの高い女。ダイスピザで一番のおしゃれさん。色素の薄い茶色の長髪で、「~っす」と軽いノリの話し方をする。
河岸沢に次ぐベテランスタッフ。
●宮間一太
ダイスピザの店員。20歳?
沈着冷静で仕事のデキル男。黒ぶち眼鏡をかけており、背が高い。
河岸沢とはあまり馬が合わないのかしょっちゅう衝突している。
バイクのツーリングが趣味。
ここあに次ぐベテランで、梁子がひそかに尊敬している先輩。
●久山
ダイスピザの常連客。30代。
通称"ピザ山"。100キロはありそうな巨漢。いつもたくさんのピザをまとめ買いしてくれる。
職業は投資家。自称インテリ系デブ。銀縁眼鏡をかけている。
<大泉学園駅前の交番の警官たち>
●真壁衛一
交番勤務の警官。28歳。
階級は巡査。大井住警察署の地域課所属。
正義感が強く、困っている人を放っておけない性格。顔は整っている方だが、笑顔が残念な男。
上司の鎧塚に普段から鍛えられており、体は割りと引き締まっている。
とある通報を機に梁子と出逢い、一目惚れする。
●鎧塚
真壁巡査と同じ交番勤務の警官。アラフィフ独身。
階級は巡査部長。大井住警察署の地域課所属。衛一の上司。
筋トレが趣味のストイックな男。体力、知力ともに管内で最強。鬼やら怪物やら言われている。
数々の手柄をあげ、表彰も何度もされているが、異性には弱い。
●森元
真壁巡査と同じ交番勤務の警官。20代前半。
階級は巡査。大井住警察署の地域課所属。衛一の後輩。
ここあと同様「~っす」と大学生のようなノリで話す男。
鎧塚に勧められる筋トレはあまり好きではなく、不満を抱いている。
<大庭家>
●大庭千花
『変わった』植物を探すのがライフワークの少女。16歳。
梁子の遠縁の親戚。
大井住大学の生物学部一年。
飛び級して大学に入るほどの天才。学科を五つほど掛け持ちしていたり、さまざまな免許(自動車免許は法律改正で16から所持可能な世界)を持っている。
小柄でロリータファッション愛好家の美少女。毎日違った生花を頭にさしている。
ペットであり、大庭家の式神でもある不二丸を溺愛している。
●トウカ様
大庭家の守り神。いわくつきの植物の精気(=記憶・思い出)が主食。
樹齢千年以上の藤の木の精。高飛車な性格。
普段は鈴の音のようなきれいな声だけの存在。
たまに七歳前後の童女の姿で現れる。
その時のかっこうは長い白髪に淡い紫色の瞳、藤柄の紫の着物を着ている。
式神を従えたり、植物を操ったりなど色んな力を持っていて強いが、大庭家の者(特に千花)には弱い。
●不二丸
大庭家で飼われている黒い柴犬。
トウカ様の眷属の式神。褐色の肌で黒髪の青年の姿(10代後半)に変化できる。その際には執事服を着ている。
千花のお気に入り。お風呂で洗われるのが苦手。
【↓以下ネタバレ部分です↓】
<エアリアル邸>(一軒目)
●エアリアル・シーズン
古びた洋館の主。魔法科学者。金髪碧眼の女性。見た目は40代。
大井住学園の客員教授。
通称”マスター”。マッドサイエンティストとも一部からは呼ばれている。研究のためなら非道なこともやむなしと割りきれるタイプ。
世の中にもっと魔法が普及され、便利な世の中になるよう、科学で解明しようとしている。
●衣良野糸士
古びた洋館の影の主。辞書の精。赤毛黄緑眼の青年。見た目は20代後半。
黒っぽいフードつきのパーカーを着ている。
通称”D”。真面目な性格で、主であるエアリアルに心酔している。
●エスオ
古びた洋館の住人。家の精。黒髪の貴族風の男性。見た目は40代後半。
通称”H”。自分の容姿に異常にこだわる。オネエ言葉で話すオカマ。
●ター
古びた洋館の住人。猫の精。短い黒髪の少女。見た目は10歳くらい。
通称”C”。ボクっ娘。黒いワンピースを着ている。人の姿でムーアと飛行訓練しているところを梁子に見られる。
●ムーア
古びた洋館の住人。箒の精。長い茶髪のメイド服の女性。見た目は20代前半。
通称”B”。真面目な性格で、箒の姿になっているときは常に掃除をしている。
<田中邸>(二軒目)
●正吉
片目に傷のある化けタヌキ。
人の姿に変化したときの見た目は、70代くらいの男性。作務衣を着ている。
サヨさんに一目惚れをし、以来ずっと田中家の庭から見守り続けてきた。
●田中サヨ
独り暮らしをしていた老女。享年七十三歳。
正吉の想い人。若い頃から苦労をしてきており、色々あって晩年は人付き合いを減らしていた。
●田中健一
サヨさんの息子。40代。
見知らぬ人に対して愛想がない。家族との関係は希薄。
<小泉邸>(三軒目)
●小泉美空
コーナー窓のある家に住んでいる娘。19歳。
わけあって人形をたくさん所持している。ゲンさんの名付け親。
ずっと引きこもっていたので肌が白く、暗い赤色の眼鏡をかけている。またセミロングの黒髪のサイドを一房だけ三つ編みにしている。ちなみに梁子と同じくらいの巨乳。
普段は不良のように言葉遣いが荒いが、ゲンさんには少しだけ女らしい話し方をする。
●ゲン
美空の家で世話になっている小人。
自称「時間の妖精」。世間では「小さいおっさん」と呼ばれている。
人々の「忙しい」と思うエネルギーが主食。
<???邸>(四軒目)
●???
一人暮らしの女性を狙う連続殺人犯。20歳。
高校生の時にも一度殺人を犯しており、現在保護観察中。
全身黒い服に、黒いヘルメットをつけ、黒いバイクを乗りこなしている。
都内のどこかの三階建ての家に住んでいる。
●猪川
大井住警察署の刑事課強行犯係所属。階級は警部補。ぼさぼさ頭の中年。
●石原
大井住警察署の刑事課強行犯係所属。階級は巡査。猪川の部下。坊主頭の青年。
●竹居
保護司。60代後半くらいのごましお頭の男性。甘いものが好き。
●小泉善行
美空の父親。50代前半。海外に長く単身赴任している。
●小泉洋子
美空の母親。40代後半。善行とは別の国に長く単身赴任している。
●リオ
土の精。目が赤く輝いている色黒の女性。見た目は10代後半~20代前半。
黒いパーカーに黒いスキニーパンツを着ている。足先まで伸びた長い髪が特徴。
通称”S”。人々の怒りや恨みの念を好む。