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俺の望むような幼馴染は三次元にはいない。

皆さんは二次元に興味があるだろうか。


「ある」と答えた人。俺の同志だ。

「ない、つーかキモい」と答えた人。リア充か?リア充なのか?現実を見過ぎだばかもん。

二次元とは、アニメやライトノベル、ゲームなどの世界の総称で、完璧で可愛い女の子とイチャコラしたり、少し甘酸っぱい青春を謳歌したり、妹を好きになったり、残念な部活を作ったり、宇宙人とか、未来人とか、超能力者とかと、高校生活をエンジョイしたり…

そんな夢のような生活をしたり、たまに戦ったりみたいなのが二次元の世界である。

その世界を愛する人間を、「アニヲタ」「二次ヲタ」と呼ぶ。

そのアニヲタや、二次ヲタに酷い偏見を持つ人間も少なくはない。

そーゆーのを「二次元アンチ」と、俺は呼ぶ。

その大半は現実、いわば3次元が大好きな輩で、それはそれは楽しい青春を送っているのだろう。

くそ、死んでしまえ。

そんな二次元アンチは俺が好きなラノベやらアニメやらを侮辱しまくる。

「アニメとかヲタクじゃんまじきめぇww」だの、

「そんなもん読むんだったら、ダチと遊んだ方が楽しいしw」みたいに、

素晴らしい青春を強要してくる。

てめぇらみたいにピーピーギャーギャーしてるのよりはよっぽどましだよksが!

えー、少々取り乱した。落ち着こう。

皆さんのヲタクのイメージはどんなものだろうか?

キモい?デブ?ガリ?メガネ?アキバ?メイド喫茶?ヲタ芸?

いろいろあるだろう。腐る程。ヲタクも涙目で逃げ出すほど。

もう、それは偏見ではなくなっている。

酷いイメージを持たれ、アニメ好きなだけでキモいと呼ばれ。ラノベ読んでるだけでからかわれる。


これはもう"差別"ではないだろうか?


そんなに二次元やアニヲタが嫌われる理由があるだろうか。

ヲタクが何をしたって言うんだ。

アニヲタや二次元が嫌いな奴らに俺は質問したい。

お前らの好きな人や彼氏、彼女がアニヲタになったらどうする?

別れるのか?好きな人をかえるのか?その程度かお前の思いは。ちっちぇなぁ。

「俺の彼女の○○はヲタクなんかぜってぇなんねぇしw」みたいなアホDQNはこのページを閉じようか。

つまり俺が言いたいことはこういうことだ。

二次元やアニヲタに間違った偏見を持たないで欲しい。

それが好きな人に向かってキモいとか言わないで欲しい。

そして…

二次元は最高である。

もちろんそんな世界に憧れを抱く人間も少なくはないと思う。

いや、いっそその世界で暮らしたいと思う重症な方も多いだろう。

俺、坂田陽太は超重症である。まぁ自覚がある分はいいと思うが…

「よーたー!がっこいこー!」

おっと、もうそんな時間か。

それでは、糞高校にいってくる。あー美女とか転校してこねーかなー。

「遅いよー!あたしまで遅刻させるつもり??」

まあ、自己紹介してたしな。

「わりぃ、やっぱどんなラノベとかでもさ、冒頭ってインパクトあるじゃん?あれいいよね。」

「なに?また二次元の話?本当キモい!ww」

この糞二次元アンチは俺の幼馴染。藤堂凛。

イギリス人の母と日本人の父を持つハーフ。身長は165といったところ。華奢な体つきで足がながい。細い割にはそれなりに大きい胸。ぱっちり二重まぶたは上目遣いが似合いそうだ。言わなくてもわかるだろうが、学校じゃモテる。いーだろー。そんなヤツと幼馴染なんだぜ!毎日うはうはだぜ!羨ましいだろ同級生のクズどもめ!と、言いたいところだが、

「こんなに可愛い幼馴染がいるのに、二次元とかwww」

相当高飛車なやろーだ。

見た目だけだいいのは。あ、ごめん。スタイルもよかったわ。

性格が最悪だから、フラグの一つも立ちゃしねぇ。

全く、これだから三次元は…

勃つのは俺のちn…

何でもない。

凛は昔は可愛かった。性格もよくて、俺が遊んであげないと泣いちゃったりする甘えん坊だった。

それが変わった。変わってしまったのは、中1の夏だった。

凛はモデルになった。(読モ?っていうの?)

それ以来、なんか可愛げの無い子になっちゃったんです。

その時点で俺は凛ルートを諦めた。(つーかバットエンドね)

まぁ、元から狙ってないよ?

「ねえ、よーた!」

「痛っ!?」

一人昔のことを思い出していたら急に凛が俺の足を踏みつけた。ありがとうございます。(少しMなんです)

「このあたしが話しかけてあげてんのに、何無視してんの?死ぬの?」

ガチの殺気を感じる。俺話しかけられてたんだ…気づかなかった。

「わりw昨日やったエロゲで幼馴染と朝まで過ごして、一緒に登校ってシーンがあってだな…」

「それ以上あたしで妄想したら殺す。死以上の苦しみを与えた上で。」

すいません凛さん。迫真の演技すぎます。

「凛ちゃーん!おはよー!」

凛が女子生徒に声をかけられた。

「あー♫おはよー♡」

多重人格かこいつは。

「ゆーた?今日も一緒に帰るんだから、待ってなさいよ!」

そう言い残すと、凛は走って友達のところに行った。

お前らだったら好きになっちゃうよな?でもな、好きになれないんだよ。なりたくても。なりたくないが。

なぜなら、あいつはサッカー部のエースと付き合ってる。(という噂がある。)

どーでもいいけどね。うん。悔しくないし。泣いてないし。汗だし。

熱くなる目頭をおさえながら歩いていると、高2の二学期が始まろうとしている学校についた。

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