哀しみetc……
君は、最後まで笑っていた?
君が死んだのは昨日の夜。
刃物でめった刺しにされて死んでいた。
顔なんてぐちゃぐちゃで元の顔が分からないくらいだそうだ。
なんでだろう?
君の顔を僕は代わり映えしない授業の中で考えるんだ。
「ねぇ×××?」
約束をした。
「私が居なくなっても、私のことを忘れないでくれる」
ああ。当たり前だよ。
だって僕は君のことが好き、なんだから。
だから……
「ねぇ」
名前の無いラブレターが届いた。
宛先は僕の携帯電話。
差出人は不明。
「ねぇ。私は今、あの場所に居るの」
君は誰?
あの場所って?
返信するが、答えは来ない。
君の影がちらつくんだ。
なんでだろう?
ナイフを振り下ろす。
何度も、何度も。
『これで最後?』
終わっていない。
『私を失った?』
失っていない。
『約束よ』
約束した。
「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!」
笑う。
そう、
ラブレターが届く。
「あなたが私を殺したの」
そう、
「僕が殺した」
腹部にナイフが刺さる。
「君は……」