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龍から始まる異世界脱出  作者: コッペ
〈第二章〉デーモン・デザイア編
9/15

騎士達はすごい方でした。

〈前回までのあらふじ〉

アレテイア様はチートで六騎士は個性の塊でディカイオは危ない状況〜って感じ〜

※今回は今作の大きな敵の一つ[デーモン・デザイア]の設定が出てきたり、他にも設定が出たりしますので、ちゃんと読んで理解してくださいねー。

数日間、俺は[執行騎士]の方々に交代制で稽古をつけてもらっていた。

というのも、俺が悪魔に負けかけたとヨネルナ様がアレテイア様に伝えたからで、預言が来る前に強くしよう計画らしい。

そして、分かったことだが…騎士達は全員強かった…。

騎士達は基本的に魔法を使わないので、戦魔力で実力を測るのは出来ないが、ティアの換算によると平均がおよそ11である。

一般人は0か1、B級やA級魔法使いの平均は10、悪魔が9〜12

S級は14か15というのがこの世界の常識らしい。

ちなみに五賢はこの範囲では判定はできないようだ。

一日目は午前が[六騎]バリアスさんで、午後が[五騎]ルミナスさんだった。

バリアスさんはとにかく動きに無駄がない。

体術のレベルでいうなら6人の騎士の中で最強だった。

ルミナスさんには効率的な属性付与を教えてもらった。

ティアに力を流すのも同じ原理らしく、以前よりもロスが減り、長期戦闘にも対応できるようになった。

二日目は午前が[四騎]シグルドさんで、午後が[三騎]ベアトリクスさんだった。

シグルドさんは火力が六騎士一で1発1発が致命傷になるので、ひたすら回避をしてたおかげで回避能力が上がった。

ベアトリクスさんには魔力による身体強化を教えてもらった。エントランスで見たあの蹴りも身体強化してのことだった。

これで速度や動体視力を鍛えることが出来た。

そして、三日目は午前が[二騎]ヴァインさんで、午後が

[一騎]ゼノスさんだった。

ヴァインさんは老騎士で、体を派手に使うと腰を痛めるようだ。

しかし、その分最小限の動きで戦う。

故に、攻撃が読みづらく、相手の嫌なところに的確に攻撃をするために一番苦手な相手だった。

ゼノスさんは[一騎]ということもあり、総合力は六騎士最強だ。

体術、魔法陣展開速度、力…どれを取っても優れていてる。

それに加えて六騎士一の速度を誇るという。

この人は他の六騎士とは別格だろう。

今日はアレテイア様直々に稽古をつけてもらう予定だったが、予定が変わって俺はアレテイア様の執務室にいた。

「お客人には、[デーモン・デザイア]に対する知識が必要であると余は考えている。

お客人は[デーモン・デザイア]についてどこまで知っている?」

「悪魔を崇拝していて、悪魔と契約し力を行使することぐらいです。」

「そうですか。まずは[悪魔を崇拝している]ということですが、確かに大筋はそれであっています。

しかし、本質が違いますね。」

「本質…ですか…?」俺は不思議そうな顔をした。

「はい。彼らは過去に絶望を経験し、救わなかったと神を一方的に恨み、世界を滅ぼそうとする悪魔こそが真の救世主であると考え、世界の滅亡を目的としています。」

「なるほど…。もう、悪魔に縋るしかなかったと…。」

「ええ、だからといって許されるわけではありません。

どれほど苦しみを抱えようといい方向に立ち直る人もいれば、己だけで受け止める優しき方もいますからね。」

俺は胸がぎゅっと締め付けられた…。

「どうかされましたか?」

「いえ、なんでもないです!!」俺は食い気味に答えた。

「そうですか。では、次は[悪魔の力]についてです。

しかし、ここは分かってないことが多く、知っている範囲でしか教えれません。

現在、ヘキサリカと悪魔界の間は【万空】アカーシャと

【契約】コントラによって完全に封鎖されています。

しかし、悪魔は世界を滅ぼすために人を依代とし、計画の遂行を目論んでいます。」

「そういった行動は制限できないのですか?」

「大分侵攻しているため無理とアカーシャが言っていました。そもそも余達五賢が気づいたのも結構経ってからのことでしたからね。」

「それで悪魔の力というのは?」

「話が脱線しましたね。悪魔と契約した人間には[悪魔法]と

[悪魔体]を有するようになります。

[悪魔法]は悪魔のみが使用できる魔法で[悪魔体]は悪魔の特別な体質のことです。

ハルモアのことは聞きましたが、目の前から消えたのは

[悪魔法]が、感電が効かなかったのは[悪魔体]が関わっていることでしょう。」

「あの時の謎が理解できました!それよりそんなに詳しく見られてたんですか?」

俺は少し苦笑いしながら聞いた。

「はい、すぐに手を貸すと新しいお兄ちゃんの成長にならないでしょとアカーシャは言ってましたよ。」

俺は少し笑った。

「さて、最後は[デーモン・デザイア]の地位のことです。」

「地位?」

「はい、とは言っても二つしかなく、[聖魔十六界]かそれ以外といった風です。」

「聖魔?」

「はい、聖魔は悪魔の上位互換的立ち位置で戦魔力が平均して14もあります。それ故に1匹出るだけでもS級魔法使いやA級魔法使いを大量に招集したり、場合によっては五賢が出ることもあります。余達[執行騎士]であっても六騎士全員でようやく聖魔1匹を倒せる程度です。」

ハルモアにも負けたのにまだ上位互換がいるのかと恐れを抱いていた。

「それと契約したのが[聖魔十六界]ということですか…」

「はい。今回の預言では、二人の聖魔十六界と大量の悪魔の襲来が出ています。」

「つまり、その内一人をアレテイア様が、もう一人を六騎士が、残りを俺と他の騎士が倒すというわけですね。」

「いえ、少し違います。一人は余が倒すのはあっていますが、もう一人はお客人一人に任せます。」

「どうしてですか!?」

「[執行騎士]の規約では大量の悪魔の出現時には一般の騎士は前線に立たず、市民の誘導をするようになっています。

それだけ、悪魔とは強力なのです。」

「ですが!今の話的に俺一人では到底太刀打ちできないと思います。」

俺は机を強く叩いて立ち上がった。

「こちらも無策で任せているわけではありません。お客人の龍の力は魔族と相性がいいのです。」

「相性?」

「はい、最近に魔法学会で主にアカーシャが見つけたことですが、神を除いた五大種族〈天〉〈魔〉〈龍〉〈鬼〉〈人〉では相性があったのです。

天使は龍族に、魔族は鬼族に、龍族は魔族に、鬼族は人に、人は天使と相性がいいのです。」

つまりは、天使→龍族→魔族→鬼族→人族→天使である。

「だから、魔族である悪魔と相性の良い龍の力を持つ俺に任せたいと…」

「ええ、ハルモアとの戦いはお客人の知識不足による敗北が大きかったと思います。お客人のような技が豊富な方であれば、様々な技で攻撃をし、[悪魔体]を判明させるのが定石ですからね。」

「俺は…聖魔十六界に勝てると思いますか?」

「余はステラのような力はないので絶対は言えませんが、ここからは余が鍛えます。お客人がついてこられるのであれば…その可能性は十分高いでしょう。」

俺はハルモアの時の敗北感を噛み締め、深く頭を下げた。

「よろしくお願いします!!」

アレテイア様は少し笑った。

第9話を読んでくださりありがとうございます。

現在、フリーメモや活動報告の方で細かくて出しても良い設定を書くか悩んでいます。というのも皆様の想像に限界をつけてしまうような気もするからですね。意見の方をお待ちしております。

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