[執行騎士]は変人揃いでした。
〈前回までのアラジン〉
無事、儀式が終わったリュウキは五賢【占天】に占ってもらい、それに従ってディカイオに着いた。そこで五賢【虚真】に出会う。
俺とティアはアレテイア様に連れられて、ディカイオに来ていた。
マジカリアとは異なり冒険者がたくさんいた。
「ここは[執行騎士]の本拠地であると同時に[冒険者ギルド]の本拠地でもあります。戦いという分野だけを見れば、ここに勝るところはないでしょう!!]
相変わらず、独特な人だなーと思ってると
「ところで主様、ヨネルナ様と合う計画も果たされましたし、魔法教会のランクの方はどうされますか?」
「どちらにせよ、資金調達が必要だ。
それに五賢様の隣を平然と歩けるようになりたいしな。」
俺は周りからの目を見て言った。
「そういえば、アレテイア様。一つ疑問なのですが。」
「はい、なんでしょうか?お客人」
「アレテイア様の腰にあるのはレイピアですよね?
先程助けて頂いた時の動きも見て思ったのですが…アレテイア様は近距離戦闘の方が得意なのでは?」
「おや?お分かりになるとは…さすがは余の戦友と言ったところでしょうか…」
若干…というか大分な捏造があるのは一旦無視をして
「では、どうして五賢に?」
「多くの方は五賢が魔法に特化した者の集まりだと思っているようですが…どちらかと言えば、実力のある五人が集められていると言った方が正しいでしょうね。」
「どうして、そんな誤解が?」
「アカーシャの魔法が凄く、印象に残っているのが一番。
次に五賢が特別な能力を持つ人が多いというのが二番です。
この特別な能力は側から見れば、魔法に見えるのですね。
まぁ、実際に魔法陣を構築するので強ち間違いではないですが。
それに余も身体強化や武器効果付与の魔法なら得意ですよ。」
「それでは、アレテイア様も何か特別な能力が?」
「そうですね。余の能力は[事象の真偽を変える]ですね。」
「どういうことですか?」
「見ていただいた方が早いですね。」
そう言って、アレテイア様は手の中に硬貨を置き——
余の手の中に硬貨があった
↓
余の手の中に硬貨がなかった
手の中にあった硬貨は消えてしまった。
「こんな感じですね。」
なんだ、このただただチートな能力は。
ということは「ダメージを受けた」と言えば、ノーダメになるということじゃないか。
アレテイア様は[自身が認識できる事象に限る]と言うが、
五賢が認識できない攻撃とは一体なんなのだろうか。
そんなこんなで[執行騎士]の拠点に着いていた。
大きな扉を開けると——薔薇が舞っていた。
さらに、ラッパがなり始め…演奏が始まった。
すると、アレテイア様は軽快なステップでエントランスホールの中央に立ち…
「ようこそ…余の戦友…リュウキさん…。[執行騎士]へ!
ここで私達の”glory road”を作っていきましょう!!」
俺とティアが空いた口を塞げずにいると…
「其方が客人か!我が名は[六騎]バリアス・ガレス!!
我に任せれば…百戦錬磨間違いなし!!」
「私の名前は[五騎]アルバリック・ルミナス!!
私の剣が火を吹きますわよ!!」
「俺の名前は[四騎]シグルド・アーレス!!
全てを砕け散らせて見せましょう!!」
どんどんホールに繋がっているであろう道から個性の塊が出てくる…言葉の使い方を間違えている人…火を吹くと言いつつ、水属性の付与魔法を使う人…自分の武器を砕け散らす人…。
この感じは、後3人はいると思い、胃が思いやられてきた。
「ワシは[ニ騎]モルドレッド・ヴァイン…!
ワシかかれば…あ…腰が…」
「吾輩は[一騎]ゼノス・ディカトール!!
騎士長の客人よ。吾輩と一つ…shall we dance?」
正直、もうぐったりだが一つ疑問だ。
「あれ?[三騎]は?」
すると、バリアスさんの背後に人影があり…次の瞬間——
人影は五人の騎士を蹴り飛ばして、五人は壁に刺さった。
「お客人を困らせたらダメだからその自己紹介はやめなさいって言ったでしょ!!」
その女性はアレテイア様の隣に降りてきた。
「うちのアンポンタンが申し訳ありません…。
私は[三騎]ベアトリクス・メンデスです。
これからよろしくお願いします、お客人方。」
薔薇の件やラッパの件でベアトリクスさんにお叱りを受けていたアレテイア様を見て、俺とティアは口を揃えて言った。
「ボケ6のツッコミ1!?」
少し経ってから説明を受けた。
アレテイア様の執務室で話を聞こうとした時に
ニャーーン!と俺の膝の上に白猫が乗ってきた。
「この子は?」
「アカーシャの飼い猫のアサという子です。マジカリアに用があるから一時的に預かっているわけです。」
アレテイア様は俺の真向かいの椅子に座って話始めた。
まず、[執行騎士]についてだ。
先程出てきた6人の騎士は6部隊ある騎士隊それぞれの隊長さんであるとか。(正直、ちゃんと出来てるのか疑問だ。)
普段は拠点のある街にいるのだが、今回は二つの理由からこの本拠地にいるそうだ。
一つは[俺の歓迎]…ありがた迷惑というべきか…
そして、もう一つは…
「テロの預言!?」
「はい、ステラの預言では〈悪魔が正義を滅ぼす〉と出ました。詳しい預言をしたところ、デーモン・デザイアがここディカイオを滅ぼしに来るというものでした。
ステラの預言は言わずもがな信じるに値するものでございます。我々、司法を持つ者として…悪は討つ他ありません!!」
俺は今までのアレテイア様の言動を思い出して嫌な予感がした…
「あの…まさか…今回、俺を歓迎した理由って…」
「余達と戦いに赴いてもらうためです!!」
「で…ですよねー…」
俺の大変な日々が始まった…
第8話を読んでくださりありがとうございます。
どんな些細なことでもいいので感想やレビューをしてくれると嬉しいです。
え?キャラが多すぎて覚えれない?
安心してください。作者も全員のフルネームは言えないので!!
まぁ、関わる中で覚えていきましょ〜




