登場人物は全員化け物でした。
〈前回までの荒らす陣〉
間一髪のところで【万空】に助けられたリュウキ。
リュウキのするべきことを知らされる。
旅の始まりはどうなるのか…
※今回は少し長いです。
普段は2000文字程度ですが、今回は3000文字程度になってます。
マジカリアに戻った俺たちはヨネルナ様の魔法儀式室で早速、儀式を始めていた。
俺はヨネルナ様の魔法陣の真ん中にヨネルナ様は少し離れたところにいた。
魔法陣の端には8つの宝玉が置かれていた。
「我、【万空】の名を持ち、世界の空間を司りし者より汝らの8つの宝玉に命じる。[世界の角]において、かの者の現世での情報とリンクし続けろ。
〈東〉〈西〉〈南〉〈北〉〈X〉〈Y〉〈Z〉〈魂〉の宝玉よ、
我が観測者なり、其方らの役割を果たせ!!」
8つの宝玉は光って空へと浮き上がり、その後に8方向に分かれた。
「これにて儀式は終了です。お疲れ様でした。」
ヨネルナ様が近づいてきながら言った。
「全く、違和感がないのですが、本当に終わったのですか?」
「はい、間違いなく。それでは次の目的地に行きますね。」
「次の目的地?」
「はい、情報屋[盤上の世]へ。」
そして、俺たちは儀式室から出て、街を歩いた。
「着きましたよ。」と言われたが——
目の前にあるのはまるでサーカスのようなテントだ。
「ここが…盤上の世…?」
「はい、世界の最も多くを知っている情報屋です。」
俺はヨネルナ様に手招きをされ、扉からそのテントに入った。
バタンと俺は扉を閉めた。
俺は目を瞑りながら振り返ると——目の前に女性の顔があった。
少し硬直して数度瞬きした後に「うわっ!!」と後ろに倒れた。
「人の顔を見て、うわって…普通に傷つくよ〜。」
その女性の前にカードが現れ、女性は即座にワープした。
彼女は少し上空に浮き、足を組んで空浮く椅子に座っていた。
「お姉ちゃん、あまりお客さんを困らせたらダメだよ〜。」
ヨネルナ様は少し困り顔で言った。
(待てよ?ヨネルナ様がお姉ちゃん呼び…まさか!?)
「ちょっと〜、ヨネ君のせいでバレちゃったじゃーん。」
その女性は椅子についた肘掛けで頬杖をして言った。
「私は五賢が一人——「占天」ステラ・プロフェーテイア。」
「俺は…」
「貴方の名前は知ってるから平気よ。よろしく、リュウキ君。いや、こっちの方がいいかしら?[雨宮龍希]君。」
ステラ様は少しニヤリと笑った。
「な、なんでそれを!?」
「私は世界一の預言者にして情報通。私にかかれば、ほとんどのことが分かる。」
ステラ様は先程と同じようにワープして、俺の目の前に現れて指で俺の額を押して言った。
「あなたの訪れも私は三年前から知ってた。」
ステラ様はさっきまでいた場所に戻った。
俺はヨネルナ様の方を見た。
ヨネルナさまは頷いて言った。
「はい、今のは本当の話です。三年前にお姉ちゃんが外からの客人についての預言をしてくれたことで、僕はお兄ちゃんにいち早く接触と対策が出来たんです。」
「それにしても、私の預言だともう少し早い時間にここにくるはずだったんだけど…何かしてたの?」
「うん、ちょっと街の案内にね。」
ヨネルナ様は先程言った通り、宝玉については隠しているようだった。
「それで?今日は何をしに来たの?」
「お姉ちゃんならもう知ってるんじゃないの?」
「ふふ…これはただの誘導尋問ってやつよ。」
ヨネルナ様は少し不思議そうな顔をした。
「今日はお兄ちゃんの運命とこれからするべきことを預言して欲しいんだ。」
「お姉ちゃんに任せて!!もう用意は出来てるからリュウキ君はそこに立って、ヨネ君は少し離れてて〜。」
俺とヨネルナ様は言われた通りに動いた。
「ちゃんと占ってあげるから動かないでね。お手洗いとかは大丈夫そ?」
「は、はい。始めてもらって結構です。」
「じゃあ——行くよ。」
ゴォォォォォ!!
地面や空間が揺れ始めた。
さっきまであまり力を感じられず、五賢か怪しかったが…
今、ステラ様の放つオーラは五賢のそれだ。
動くなと言われたが、ステラ様の放つオーラで本来は立つのもやっとなほどだ。
俺は少し宙に浮いた。
すると、周りに大きな目のような魔法陣が現れた。
(これが、五賢の魔法陣!?)
あらゆる魔法が凝縮された[奇跡]とも呼ばれる五賢の魔法陣はまるで一つの芸術作品のようだった。
俺の胸に光が集約した後、光の玉が俺の胸から出てきた。
その光の玉はステラ様の手元に行った。
ステラ様はその光の玉を目の前の一枚のカードに入れた。
「はい、終了と。」ステラ様が手を叩くと俺はゆっくりと地面についた。
ステラ様はそのカードを持って言った。
「貴方の運命は[世界を流浪し各地を助ける]と出た。まるで救世主だね〜。それから貴方はまず[正義の砦]ディカイオに行きなさい。」
ステラ様はそのカードを渡すため俺に近づいた。
「それにしても…ヨネ君からもうお兄ちゃん呼びなんて…貴方は特別なんだね〜。ふふふ…」と耳元で言った。
俺とヨネルナ様はステラ様に別れの挨拶をして離れた。
「[龍の依代]とは…面白いカードが出たものね…」
ヨネルナ様はカードに顔を近づけて言った。
「ディカイオですね。あそこは[執行騎士]と呼ばれるこの世界の〈司法〉を司る組織の本拠地ですね。それにその辺りには[東の宝玉]があります。ついでに取れそうですね。」
「この世界にも〈司法〉があるんですね。」
「はい、〈司法〉〈立法〉〈行政〉の三つがあります。現在は〈司法〉は[執行騎士]が〈立法〉は[五賢]が握っています。〈行政〉はどうせ、どこかで関わると思うのでその時に教えますね。」
「ところで、ふと思ったのですが、どうして宝玉は8つもあるのですか?」
「[世界立方説]はご存じですか?世界は立方体であるという説です。」
龍王から聞いた話だ。
空間を渡る行為というのは世界に干渉することと同義らしく、世界に干渉するために世界の角、つまりは立法体の角全てで世界を繋げる必要があるらしい。
だから、立方体の角は8つだから宝玉も8つらしい。
俺達はマジカリアの門の前に立っていた。
「僕はまだマジカリアですることがあるので、ここからはお兄ちゃんの一人旅です。地図は渡したと思うので、頑張ってくださいね。」
俺はヨネルナ様と手を振って別れた後にずっと体に入れてたティアを出した。
「主様。あの五賢という集団…ただものではございません。世界を揺るがす存在というのも嘘ではないようですね。」
ティアは険しい顔をした。
「特にヨネルナさまですが、神と同等の力を有していますね。龍王様では手も足も出ないでしょう。」
ティアがそこまで言うということは本当にやばい。
とりあえず俺は、ステラ様に言われた通りにディカイオに向かった。
俺はティアに乗って行ったからいいものの、本来は相当時間のかかることだろう。
マジカリアは温帯、ディカイオは熱帯。
故に乾燥地域を越える必要がある。
本当にティアがいなかったらどうなっていたのやらだ。
ディカイオの近くまで来ていた。
熱帯ということもあり、熱帯雨林の中を歩いていた。
すると、いつの間にか魔物に囲まれていた。
俺とティアが戦闘体制に入った瞬間——
「多くの敵がリュウキの周りに生きていた。」
↓
「多くの敵がリュウキの周りで死んでいた。」
その言葉が聞こえると周りの魔物は全員死んだ…
「お客人に無礼な行動をしない。これは紳士の嗜み…」
一人の男性が俺の隣に降りてきた。
「ご機嫌よう、お客人。余は[執行騎士]の騎士長にして…
五賢が一人【虚真】アレテイア・メンダキウムです。」
この人は今までの五賢の中で最も異質だ…。
(力が読めない…いや…力がない…!?)
「さて…お客人。アカーシャやステラから話は聞いています。
さぁ、余と共に戦いましょう!!」
色々思うところはあったが…俺とティアは口を揃えて…
「クセが強いのが来た…」と言った。
「五賢を安売りしすぎだろ!!」と思われるかも知れません…
しっかーし!そうではなく、逆に!それだけ重要な存在というわけでございます!!
次回から遂に今章の中心[執行騎士]に迫っていきますよー!




