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龍から始まる異世界脱出  作者: コッペ
〈第二章〉デーモン・デザイア編
6/15

かぐや姫もびっくりの難題でした。

〈前回までのアラス人〉

活動開始が許されたリュウキは資金調達のために討伐の依頼を受けていた。片付けて帰ろうとしたところで刺客が!?勝てないと悟ったリュウキは逃走を考えるが、気づくと刺客は隣にいて…

ドゴォォォォォン!!

鈍い音がなって大きく煙が上がった。

俺はもう終わってしまったのだと心の中で現世の家族やクリスタに謝罪をしていた。

しかし、目を開けると広がっていたのは死後の世界ではなく俺を結界で守ってくれてる一人の男の子の背中だった。

「誰…?」その子から出る異質な雰囲気に思わず俺は声を漏らした。

「底が分からない」「実力が計り知れない」そんな言葉がよく合う。

ティアも言葉を失っていた。

俺はコントラ様の時より手が震えた。

「お初にお目にかかります。僕は五賢が一人【万空】ヨネルナ・アカーシャと申します。よろしくお願いしますね。」

その子は後ろのハルモアのことなんて視界にも入れず、俺にそういって笑いかけてきた。

そして、その言葉を聞いた俺はハッとした。

(この子が…俺の探していた人?)と

その男の子は中学生くらいの背しかないし、顔も可愛らしい…いわゆる〈ショタ〉に分類される子だ…。

それなのに、この子が五賢の序列1位【万空】?

「本日お会いしに来たのは、貴方のお手伝いをするためでございます。その〈ショタ〉というのは分かりませんが…僕は見た目以上に出来る子なので任せてください!!」

その子は腰に手をおいて、えっへんとしてきた。

心が読まれた!?

さらっとしてしまう芸当にこの子が五賢であると認めざるを得なかった。

「無視してんじゃねぇー!クソガキの五賢がぁぁぁ!!」

ずっと無視され続けたハルモアはついにブチギレて自身の最大火力とも思われる攻撃で結界もろとも破壊しようとしてきた。

それに対して、【万空】ヨネルナ様は僕の方をずっと見て、ハルモアの方なんて一切見ていなかった。

ヨネルナ様がハルモアの方に手を突き出した。

すると、ハルモアは凄まじいスピードで飛ばされ———。

「灼空」とヨネルナ様が言って指を鳴らすと———

ハルモアは業火に飲まれて灰となった。

そこの地面にはぽっかり穴が空いたようになっていた。

俺は、ハルモアを無視し、こっちに笑いかけながら瞬殺…その光景に圧倒されていた。

「さて、邪魔な方がこの空間の舞台から降りましたし、話の続きをしますね。すみませんが、ボディタッチは平気な方ですか?」

普通の人ならちょっとは恥ずかしがる質問を純粋無垢な疑問の眼差しで見てきた。

「あ…はい。そこまで変なことじゃなければ…。」

「良かったです!!それじゃ、おでこを借りますね!!」

ヨネルナ様はニコッと笑って、自身のおでこと俺のおでこをくっつけた。

俺は背の関係で少しきつい体勢していたが、ショタっ子とおでこを合わせるという現世なら〈いけない状況〉にハラハラしていて、体勢のキツさなど忘れた。

「鳴空」とヨネルナ様が言うと、俺たち二人の間に魔法陣が現れた。

少し経って、ヨネルナ様はおでこを離して真剣な顔で言った。

「やはりあなた…この世界の人じゃありませんね…。

貴方の本来の体は別の世界にあり、その体はまだ死んでおらず魂だけが抜けている…大方、元の世界に帰る方法を探している…といったところでしょうか?」

俺はハッとなって武器を構えた。

「そう警戒しないでください。先程も言った通り、僕は貴方を助けに来たのです。」

「助けに…?」

そうして、俺とヨネルナ様は一緒に街まで歩いていた。

「リュウキさん…あの…。」

「どうしたんですか?ヨネルナ様?」

ヨネルナ様は少し頬を赤らめて話しかけてきた。

「リュウキさんのこと…その…お兄ちゃんって呼んでもいいですか?」

「え!?」

「僕、家族がとうの昔に死んでしまってずっと一人だったんです。それで、僕より年上の人とか僕が信頼できる人もそうそういなくて…でも、これまで色々リュウキさんを見てきて信頼できると思ったから…ダメ…ですか?」

そう、ヨネルナ様は自身の時間という空間を操ることで無限の時を生きれる。

最も古くて1万年前の大厄災に名前が載ってるので最低でも1万年は生きていることになる。

五賢の方々がいるにしてもその孤独感は薄れるだけでなくなるわけじゃない。

俺は自分の過去を思い出して…「いいですよ。ヨネルナ様。」

と笑いかけた。

ヨネルナ様は嬉しそうに

「ありがとう!リュウキお兄ちゃん!」と言った。

そして、ヨネルナ様は本題に戻った。

「これから行う儀式は、僕の試練とお兄ちゃんの試練が両方うまくいくことで初めて成功します。」

「え?俺の試練はわかりますが…ヨネルナ様の試練?」

「はい、これから行う儀式は、この世界とお兄ちゃんの世界を繋ぐゲートの力を8つの宝玉に入れて世界各地に飛ばします。

お兄ちゃんがその飛ばした宝玉を回収することでゲートは開かれ帰れるというわけです。」

「その宝玉を回収するのが俺の試練…」

玉を集めて願いを叶える…まさかここでも龍関連のワードが出てくるとは…

「はい。そして、僕の試練はこの世界と五賢を欺き、神と真っ向からバチバチにやり合うことです。」

「は!?」俺の試練なんて可愛いレベルの試練じゃないか!?

「この方法でしか人は空間を渡り歩けません。

しかし、この方法はいくつもの空間を渡り歩くため、神の逆鱗に触れかねず禁忌とされてきました。

神とやり合えば僕も負ける…とまではいきませんが…ただではすみません。

そして、五賢は皆優しいのでそのことを知るときっと止めてくれるでしょう。

しかし、僕はお兄ちゃんを助けたい。

だから、これが僕の試練です———。」

ヨネルナ様の目は全てを覚悟した目だった。


第6話を読んでくださりありがとうございます。

僕は男の子が好きなので無事、登場させられて嬉しい限りでございます。次回からはついに旅の目的が具体的に決まりそうということで期待ですね!!

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