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龍から始まる異世界脱出  作者: コッペ
〈第二章〉デーモン・デザイア編
15/15

昔の傷は癒えぬまま、でも歩く。

〈前回までのあらすじ〉

宝玉の試練で心が砕かれそうになるリュウキ。だが、そこに救いの手が…

リュウキが試練を受けている頃、ヨネルナはというと…

「お兄ちゃん、今頃は試験を受けてる頃かな?」

「試練してるところを能力で見るのはどうなの?」

「ダメだよ、アサ君。この宝玉集めは第三者が故意に絶対に関わってはいけない。それほど繊細な儀式だからね。」

「じゃあ、あの手紙は?」

「あれは間接的なものだからいいんだよ。」

「ところで、あの手紙に書いてるのはどういうこと?」

「うーん…ちょっとしたアドバイスかな…。

この宝玉の試練は[精神の試練]だよ。僕の直感的にこの試練がお兄ちゃんにとって一番辛い試練になると思うからね。」

「本当に大丈夫なの?」

「大丈夫だよ、お兄ちゃんは優しいから。」

………

一方、ステラはというと…

「へぇ〜、この[龍の依代]ってカード…本当に面白い…

自身の体と龍を完全に一心同体に出来るのね。

二つで一つ…運命共同体…本当に興味が尽きない子ね…」

………

俺はヨネルナ様の言葉でハッとした。

(優しい…俺が…?でも…俺は…みんなを騙して…)

その時、頭に声が響いた。

「主様はどうして偽ったのですか?」

(ティアの声?どうして…)

「私は主様の体に入ることも可能なのですよ?

離れていても話すことくらいは可能なのですよ。

さて、主様…もう一度聞きますよ。どうして偽ったのですか?

それは、”悪意”から来るのですか?それとも”善意”?」

俺はその言葉にハッとした。

「お話は全て聞かせていただきました。その上で私は問うているのです。貴方が偽ったのはなぜですか?」

(俺は…みんなと…いたくて…傷つけたくなくて…)

「であれば、後ろめたさを感じる必要はありません。

ただ、前を向いて足を進めてください。

それに目の前の主様の大切な方をこれ以上汚してはいけません。そろそろ、解放してあげましょう。」

(まだ怖い。今度は自分の手で晴夜を倒さないといけない。

でも、晴夜が汚されるのはもっと嫌なんだ。だから…)

俺が立ち上がると霧が晴れた。

「主様、貴方のその決意に私は全力で答えましょう。」

「ああ、終わらせよう。この長い夢を…」

【炎龍】俺とティアは最大の一撃を用意した。

「龍希!!親友を自ら手にかけるのか!?」

「ごめん…晴夜…。俺はまだ弱いままで君といた時から全く変われてない。でも、君といた時間は絶対に無駄じゃない。」

焦る晴夜とは対照に俺は落ち着いて言葉を紡いだ。

「君は俺の大切な親友だ。真っ暗な闇に唯一光を差してくれた。だから今度は俺が君を救う!!それに俺には…」

現世の妻と子供の姿が頭をよぎった。

「君と一緒で光を差してくれた人が待ってるんだ!!

だから俺は止まるわけにはいかない!!

晴夜、今までありがとう。僕はもう幸せだよ。

だから、あっちで待ってて…」

ティアは思い切り炎を放った。

「龍希……また…明日…。」

大きく煙が上がり、煙が消えるとそこには宝玉があった。

「これが…宝玉…。」

「ええ、主様。お疲れ様でした。」

俺達は洞窟の外に出て、ディカイオに戻った。

執行騎士の拠点に向かい、六騎士の方々にヨネルナ様の所在を聞く際に色々聞かれたが、いい感じに濁してヨネルナ様が気に入ってるというディカイオで1番のスイーツ店に訪れた。

「アサ君、これ食べる?」

「ご主人、いらないの?」

「僕、苺だけは本当にダメでさ…」

「なのに、それを頼んだの?」

「だって、どのメニューにも苺があったから仕方なかったんだもん!!」

そんな会話をしているところに入った。

「ヨネルナ様、戻りましたよ。」

ヨネルナ様はこっちをみて「お疲れ様です。」と微笑んだ。

「この宝玉をマジカリアにある僕の儀式室に持って行かないとですね。」

「俺が行かないといけないですか?」

「この宝玉集めは第三者が関わってはいけないですからね。」

「え?試練でティアと共闘したんですけど、大丈夫ですか?」

「それについてはさっきステラお姉ちゃんから情報が届きましたが、その情報的には平気ぽいのでご安心を。」

俺達はマジカリアに戻る前に六騎士の皆さんやアレテイア様に感謝を伝えて回った。

選別にお酒や武器などをもらったが、武器はまだしろお酒はどうしろというのであろうか…

アレテイア様は俺に近づいて

「おや?お客人。少し、良い顔つきなりましたね。

これからお客人の旅に幸運がありますように。」

と言ったので、少し嬉しくなった。

俺とティアとヨネルナ様はヨネルナ様の能力でマジカリアへと戻り、宝玉を奉納した。

「ヨネルナ様、これからどうしますか?」

「また、ステラお姉ちゃんのところに行こうと思いましたが、先にCランク魔法使いの試験を受けてほしいです。お兄ちゃんはこの前の聖魔討伐でポイントが一気に溜まったので。」

「そうですか。それじゃ、行ってきますね。」

………

「今度のあの子の運命は”???”ね…。これはまた楽しい展開が待っていそうね…。」


第15話を読んでいただきありがとうございます。

これにて第二章[デーモン・デザイア編]は終了でございます。

次回からは第三章[???]編を始めますね。

え?伏せ字で分からない。まぁ、遊び心だと思ってください。

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