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龍から始まる異世界脱出  作者: コッペ
〈第二章〉デーモン・デザイア編
13/15

五賢も色々大変でした。

〈前回までのじ〉

聖魔十六界をドーンしていたリュウキは聖魔十六界の言葉で止まってしまってドーンとされてしまう。そのせいで執行騎士の拠点はドーンをされたがヨネルナがドーンってきてドーンとする。

その飛んできた何かはヨネルナ様の胸に飛び込んだ。

「アサ君!!」とヨネルナ様が言った時、その猫があのアレテイア様の事務室にいた猫だと理解した。

「ご主人!!怖かったよー!!」と猫は泣きながら言った。

「ごめんね、怪我はない?」

「うん、ご主人の結界のおかげでね。」

俺は我慢の限界を迎えて聞いてしまった。

「あ…あの〜ヨネルナ様?その猫、飛んで挙げ句の果てに喋ってませんか?」

「え?だって、天使ですからね。」

とまるで当たり前のことを聞かれたかのように流された。

俺がポカーンとしている間に話は進んでいった。

「でも、念のために能力効果を受けてないか診ようね。」

「はーい。」

「アレテイアお兄ちゃん、街の診療所を使ってもいい?」

「もちろんですよ。」

「ありがとう!!」

すると、ヨネルナ様は俺の真横を通り、小声で

「宝玉のこと、よろしくお願いしますね。」と言って、消えてしまった。

俺は忘れかけてたのでハッとした。

しかし、今晩は宴会をするとのことだったので、行動は明日からと決めて純粋に楽しんだ。

アレテイア様は能力で執行騎士の拠点を戻していたため、宴会開始から30分後に到着した。

そして、宴会が始まり2時間が経ったタイミングで俺とアレテイア様は夜風を浴びるために酒場の入口の前にいた。

「アレテイア様、ヨネルナ様のあの姿に力は…」

「余もアカーシャから聞いただけなので詳しいことは言えませんが、アカーシャは今から五千年前に[公正の天使]と眷属契約を交わしました。」

「もしかして、あの猫って…」

「はい、あの猫が[公正の天使]アサです。」

「じゃあ、あのヨネルナ様の姿は天使の力を使ったというわけですか。」

「ええ、アカーシャは本気になると自身の力と眷属の力を融合させて戦います。

正直、あの力の前ではほとんどは敵にもなりません。」

「それって、どういう…」

「あの姿になると[公正の天使]の特性[絶対公正]を使えるようになります。

この特性は相手の恩恵と特性の効果を強制的に完全に無効化する代わりに自身の恩恵と特性の効果をも強制的に完全に無効化します。

ただ、アカーシャは五賢内で唯一の無特性・無恩恵なので、結局はアカーシャが絶対的有利になります。」

だから、ヒルナーの悪魔体を無視して攻撃できたのかと合点がいった。

「俺、ずっと疑問なんですよ。俺なんかがやるよりヨネルナ様がやった方が何かとすぐに終わると思うんですよ。」

「それは、【世界の均衡作用】により無理なんですよ。」

「世界の均衡作用?」

「ええ、この世界は正負のパワーバランスがちょうどよくなるように存在しています。

少しでもこれに偏りが生まれると均衡にするために新たな脅威【パンデミック】が生まれます。

小さなパンデミックであればそれほどの問題はありませんが大きなパンデミックは聖魔十六界よりも厄介です。

今から1万年前に起きた大厄災もこのパンデミックにより引き起こされました。これによりヘキサリカは多くを失った。

このパンデミックはアカーシャという絶大な正の力により生み出されました。

アカーシャはこの時の記憶が鮮明にあり、2度と起こしたくないと言っていました。」

「だから、わざわざ俺に…。それにしても五賢の方々も色々大変なんですね…。」

「ええ、世界最強と呼ばれるにはそれ相応の覚悟と努力がいります。まぁ、ステラのような完全に才能な子もいますがね。」

「アレテイア様も何かあるんですか?」

「はい、余は悪魔を根絶やしにするという覚悟があります。」

「え?」

「余が13歳の頃、余がいた村は聖魔十六界のメンバーの一人に燃やし尽くされました。村の皆は死んでいき、最終的には余だけが生き残りました。

余は倒れる両親と弟の前で「嘘だ!!」と泣き叫びました。

この時に余の能力[真偽]が発現しました。

血を消したりして体は綺麗にできましたが、当時の余はまだ未熟で蘇生までは不可能でした。

余は燃える村の中で悪魔を根絶やしにすると誓いました。

だから、余は冒険者ギルドに入り強くなりました。そして、15歳の時に当時B級冒険者だった余はアカーシャからの勧誘で魔法教会に編入し、五賢となりました。」

そう言った時のアレテイア様の目はとても真っ直ぐだった。

(こういう真っ直ぐなところがあるから騎士長にまでなれたんだろうな…)

「さて、そろそろ中の皆様も終わった頃でしょうし、戻りましょうか」

「はい。」

俺とアレテイア様は宴会会場に戻って、色々した後に俺は執行騎士に貸してもらっている部屋に戻り寝た。

そして、次の日——

俺は起きて部屋の机に手紙があるのを見た。

俺はその手紙を取って開けると

「お兄ちゃんへ

宝玉には試練がついてるけどきっと大丈夫だよ。

それから…お兄ちゃんは優しいからね。

ヨネルナ・アカーシャより」

俺は「それから」後の言葉がいまいち意味がわからないが、

とりあえず、気にはせずにヨネルナ様から言われた宝玉の祠に向かった。

俺は祠のある洞窟に入っていくと少し進んだところで霧に包まれた。

「ティア!!」

さっきまでいたティアは既に消えていた。

あたりが真っ白になったタイミングで目の前に人影が現れた。

俺はその人影に驚きを隠せなかった。

「晴…夜……?」


第13話を見てくださりありがとうございます。

晴夜って誰?新登場!?と思った方は第4話にお戻りください。

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