残ったのは苦痛だけでした。
〈前回までのす〉
ついに預言の日が訪れ、戦いが勃発。予定通りに状況をつくり、これまでの教えを使い善戦するリュウキであった。
カン!カン!バーン!
「クソ!クソ!クソ!なんで何も通用しないんだ!?」
「それは余も言いたいですね。さっきから其方に余の能力が効いていなくて嫌になりそうですね。
まぁ、それも分かりましたがね…
〈自身へのデバフの完全無効〉という[悪魔体]の仕業です ね?」
(コイツに勝てる気がしない!!こいつの能力は封じたはずなのに!!)
「余が能力がないと何もできないとお思いで?
念のために言ってやろう。其方の前にいるのは…」
【瞬槍】一瞬で目の前の聖魔を貫いた…
「五賢だ…」
(もう得られるものは無さそうだったし、問題ないか…)
辺りの悪魔も消えた。
六騎士はアレテイア様に近づいた。
「アレテイア様、お疲れ様です。」
「ありがとう、ゼノス。」
「それでは、リュウキさんの援護に…」
「いや…お客人なら大丈夫ですよ。」
アレテイア様は手を前に出して止めた。
…………
「ああ…もう…終わらせるぞ…」
「終わるはお前だ!」
ヒルナーは回復弾である程度の傷を治した。
【雷龍】俺はヒルナーに急接近し、殴り合いを始めた。
そして、ほんの少し経ってから…
「今だ!!ティア!!」
「何度も引っかかるか!!」
ヒルナーは俺を吹き飛ばしてティアの方を見た…
「な!?あの龍が4体だと!?」
「身体魔法[分身]だよ。撃て!!ティア!!」
「チッ…」ヒルナーは避けようとしたが次の状況を足を止めてしまった。
ティアはヒルナーではなく、ヒルナーの周りに火を吹くことでヒルナーを火に閉じ込めた。
モルドレッドさんの言葉:「大抵の相手の嫌なことは…」
「意図が読めない想定外!!」
俺はヒルナーの元に駆け出した。
ゼノスさんの言葉:「自身の最高速度を出すには…」
「揺るぎない意志を持つこと!!」
上からヒルナーの自動大砲が撃ってくるなかを駆け抜けて…
「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」
俺は飛び上がるとそこで初めてヒルナーは意図に気付いた…。
しかし、時はすでに遅く、俺は逃げ道を失ったヒルナーの目の前に降りて【風龍】で思いっきり蹴り飛ばして——
アレテイア様の言葉:「夢と現実を最後に決めるのは…」
「己自身だぁぁぁぁぁぁぁ!!」
俺はアレテイア様からもらった「一度だけ、敵の全ての効果を嘘にする札」を持って、思いっきり殴ろうとしたが…
「本当のお前はどこにいる?」とヒルナーは耳元で言った。
俺はその言葉に止まってしまい、お腹にもろに砲撃を超近距離で撃ち込まれた。
俺は吹き飛ばして岩にぶつかった。
「この言葉が効くということは…やっぱり、お前は俺と同じ苦しみを抱えてるんだ!!お前もデーモン・デザイアに入ると いい。お前の苦しみも理解してくれるさ!!」
ヒルナーの声はどんどん離れていって、ほとんど何も聞こえない。
(俺は…僕は…私は…誰…なんだ?)
「大砲の準備も完了した。盛大な花火ショーといこう!!」
キュイーーーーン…ドゴォォォォォン!!
その大砲の弾は天から[執行騎士]の拠点を貫いた。
(ごめん…なさい…。ごめん…なさい…。ごめん…なさい…)
「我らの本拠地が!?」
「どうしますか?騎士長!!」
アレテイア様は慌てて言った。
「ベアトリクスさん!!急いでお客人を連れてきて!!
他の皆さんも早くこちらへ!!」
ベアトリクスさんは早急に俺を回収してくれた。
「これでいいですか?」
「はい、ありがとうございます。ベアトリクスさん。」
「構いませんが、なんでこんなことを…?」
「皆さんの安全を考慮した上での判断ですよ。」
全員の頭に[安全]という言葉にハテナをつけてると——
空から「バァァァァァァン!!!」と轟音を鳴らし、何かが落ちてきた。
俺は回復をしてもらいながら、その落ちてきた「何か」を見ていた。
砂埃があけると…
そこには、白くて薄い服を着ていて、天使のような純白で大きな6枚の翼を生やした誰かがいた。
俺はこんな姿の人を見た記憶がない。だが、直感でわかった。
「ヨネルナ…様…?」
ヨネルナ様だ。あんな姿は見たことがないが間違いない。
俺が名前を呼ぶとヨネルナ様は少しだけ振り返った。
ヨネルナ様の綺麗な翡翠の目から緑の光が漂っていた。
ヨネルナ様は普段からは考えられない雰囲気で…
「あなたですか?」と聞いた。
「ん?」ヒルナーを聞き返した。
すると、次の瞬間には相手の目の前におり、
「あなたが…アサ君に手を出したのか?」
ボガァァァァァン!!
ヨネルナ様はヒルナーを蹴り飛ばして岩にぶつけた。
ヒルナーはどうみても死んでいた。
しかし、【再空】とヨネルナ様が言うとヒルナーは目を開け…
「え?ここは?」
「簡単には殺しません。それにアレテイアさんから殺すなと言われてるので殺しません。でも、死を味わって貰います。」
ヨネルナ様はヒルナーを胸ぐらを掴んで思いっきり地面に投げた。ヒルナーはどんどん地面にめり込んでいく。
それを追いかけるようにヨネルナ様はヒルナーが開けた穴に入って、ヒルナーの前に行き、【斬空】と唱えてヒルナーを切り裂いた。
そして、ヨネルナ様がヒルナーを掴んで穴から出てくる時には辺りはシーンとして、ヨネルナ様の様子を伺っていた。
すると、ヨネルナ様は「はぁ」と息を吐いて…
「アレテイアお兄ちゃん。はい、これ。【斬空】で切った瞬間に【再空】使ったから死んでないよ。」
「お疲れ様です。アカーシャ。」と頭を撫でるとヨネルナ様はとても嬉しそうにしていた。
次は俺の元にやってきた。
「リュウキお兄ちゃん、大丈夫?」
「俺は…平気だよ。ところで、なんでヨネルナ様がここに?」
「執行騎士の拠点にアサって名前の猫がいたのは覚えてます か?」
「あ、ああ。いたね。」
「あの子には僕がかけた絶対壊れない結界を貼ってました。
ある一定の攻撃力以上のダメージを受けると僕に知らせが来 るようにしてて。で、それを感知したので来ました。」
「え?アサが攻撃されてからそんなに経ってないと思うんだけど。」
「え?マジカリアからディカイオまでは15秒もかからないのでそんなものじゃないですか?」
(俺、ティアに乗って半日かけて来たんだぞ…)
俺は言わなければならないことを思い出した。
「ヨネルナ様、ごめんなさい。期待に応えれるような結果を残せなくて…」
「そんなことないですよ。むしろ、聖魔十六界をここまで追い詰めたのですから上出来ですよ。頑張ったんですね。」
そこにアレテイア様が歩いて来た。
「ええ、お客人はよくやりました。これまで余達が教えた技術を己の力に昇華させた。それは並大抵の努力では得られないものです。」
二人の温かい言葉に泣きそうになっていた。
そうしていると、ディカイオの方から白い物体が飛んできていた
第12話を読んでいただきありがとうございます。
ここが第二章のクライマックスですが、大トリではない…




