e6:新たな舞台へ
アキトは、国会議員として精力的に活動を開始した。
彼の主張は常に平和と人権を基調とし、特に若者からの支持は絶大だった。
一方、爆弾少年のメンバーたちは、それぞれの道を歩み始めていた。
薄暗いライブハウスのステージ。
スポットライトを浴びて、一人の男がギターをかき鳴らす。
その男の名はユウタ。
かつて爆弾少年のギタリストとして、激しい音楽で若者の心を揺さぶった男だ。
「この曲は、俺の親友に捧げる。あいつは今、国会議員として闘っている。平和のために、自分の信念のために…」
ユウタの言葉に、観客は静まり返る。
そして、次の瞬間、感情のこもった歌声が響き渡った。
それは、愛と平和を願う、魂の叫びだった。
一方、雑踏の中、一人の男がカメラを構えていた。
その男の名はリョウ。
かつて爆弾少年のリーダーとして、過激な思想を叫び、社会を震撼させた男だ。
「アキト、お前は変わったのか? それとも、まだあの頃の理想を追い求めているのか?」
リョウは、ファインダー越しにアキトの姿を追う。
国会議事堂の前で、平和を訴えるアキト。
その姿は、かつてのリョウの理想を体現しているようにも見えた。
「俺はお前を許さない。お前が捨てたものを、俺は絶対に忘れない…」
リョウは、シャッターを切り続ける。
その瞳には、憎しみと羨望が入り混じっていた。
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