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異世界で自由に生きたい  作者: 鯖の味噌煮
3章
32/46

食欲と新キャラ



 目が覚めると頭に柔らかい感触がした。

 そうか、僕はダリアに膝枕してもらったまま寝ちゃったのか。



 にしても、好きな子の膝枕で目覚めるって言うのは心が暖かくなって満足感がある。



「おはようダリア。膝枕ありがとう」



 ずっと膝枕をするのは疲れただろうし、しっかりと感謝の言葉を伝える。



「はい、おはようございます」



 彼女は笑顔で返事を返してくれた。

 あまり顔に表情が出ないタイプに見えるけど、実はこうやって笑ってくれたりと表情豊かだ。



「おやつにしよっか」



「おやつですか?」



 実は彼女にささやかなサプライズしたくて、ダリアには買い物に行って来るとしか言っていない。

 だから僕がホテルを出る前に何を買ったかは知らない筈だ。



「うん、まずはこれ」



 アイテムボックスから昼に買ったドーナツを取り出しダリアに渡す。

 


「ドーナツ」



 ドーナツを見たダリアは嬉しそうに目をキラキラしている。



「ありがとうございます」



「後はお好み焼きとフライドポテトにアイスクリームもあるから」



 街を見て回った時は空腹でつい色々な物を買ってしまった。

 まぁ、食べれなくてもアイテムボックスにしまって後で食べればいい。



「レン様、誰かがこちらに近づいて来ています」



 彼女に言われて周囲を見渡して見れば、こちらにかなりのスピードで向かって来る人らしきものが見える。

 いい感じにピクニックを楽しんでる時に来ないで欲しかったな。

 


 そして、その人物は遠くからこちらに向かってジャンプをして飛んで来た。

 僕は相手を警戒してレジャーシートのあたりに結界を張る。



「どーん」



 幼い感じの声でそう言って着地した人物をよく見ると、見た目は小学生くらいの可愛らしい幼女だった。



 それもただの幼女では無くて頭にピコピコと動くケモ耳が付いていて、臀部らへんからはフサフサの尻尾が飛び出していた。



「スンスン……良い匂い」



 急にやって来た幼女は当たりの匂いを嗅いでからこちらをジッーと見つめて来た。

 正確には僕やダリアを見ているのでは無くてお好み焼きやフライドポテトをよだれを垂らしながら見つめている。



「リン……お腹ペコペコ」



 そう言ってさらにこちらを見つめて来る幼女。

 なんか小動物感があって可愛い。



 試しにお好み焼きを持ち上げて移動させて見ると幼女の目もそれに合わせて移動していく。



「これ食べる?」



「良いの?」



 明らかに食べ物のいい匂いに釣られて来た感じだからすぐに食いつくかと思ったけど、こちらに食べていいのか確認を取って来た。



 そんな物欲しそうに見つめられたらあげたくなっちゃう。

 相手が知らない男だったらあげないけど、可愛いらしい幼女にそんな目で見られたらつい献上してまう。



「うん」



「ありがとう……リン嬉しい」



 とりあえず彼女にレジャーシートへ座るように促す。



 この世界に来てから初めて人族以外の種族を見た。

 まさか食べ物の匂いに釣られた幼女が第一号とは思わなかったけど。



「ほら、これも食べていいよ」



 そう言って幼女にフライドポテトやドーナツも渡す。

 アイテムボックスに入れれば保存が聞くからといっぱい買って来ておいて良かった。



「本当?」



 聞きながらも口元からは涎が垂れている。



「あぁ」



「嬉しい!」



 幼女は尻尾を揺らしながら嬉しそうに食べ始めた。

 


 本当は幼女だろうと初対面の人間には警戒した方が良いんだろうけど、可愛いくてつい食べ物を与えてしまった。



「美味しい……ウマウマ!」



 にしても凄い勢いで食べるな。



「美味しいそうに食べてますね」



「そうだね。ダリアもドーナツいる?」



 あの幼女は遠慮する事なく無我夢中でそれぞれのパックに入っている食べ物を消費してっている。



 だけどドーナツはダリアに買ってきたものだし本人も食べたそうにしている。



「いります!」



 食い気味の返事を聞きながらもアイテムボックスから更なるドーナツを出現させてダリアに渡す。

 僕も食べたかったお好み焼きやフライドポテトを出して食べ始める。



「はふぅー……リンお腹いっぱい」



 そうして思い思いに食べて皆んなが満腹になった。

 区切りの付いたところで、いきなりやって来て幼女に話しを聞いてみる。



「それで結局のところ君は誰なの?」






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