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異世界で自由に生きたい  作者: 鯖の味噌煮
2章
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ダリアの想い

 今回はダリア視点のお話です。



 初めてレン様と会ったのは私がもう生を諦めていた時だ。

 実際にレン様に回復してもらえなかったら、あの10分後ぐらいには死んでいたと思う。



 臨時で組んだ漆黒の勇者一行とか言うパーティーに背後から攻撃され、ワイバーンから逃げるための囮にされた。



 もう1人のソロ冒険者の方が私を逃してくれなかったらその場で死んでいたと思う。



 なんとか生きようとワイバーンから無我夢中で逃げたけど、傷が深く私は途中で倒れて意識を失ってしまった。



 でも、次に起きた時には傷はすっかり完治していて、目の前には見知らぬイケメンがいた。



 それがレン様との初めての出会いだった。



 ワイバーンの存在を思い出した私は逃げるように伝えたが彼は戦う気満々で、私は逃げたい思いを持ちながらも彼をスキルでサポートした。



 しかし、私の予想とは異なり彼はあっさりとワイバーンを倒してしまった。



 しかも、転移魔法やアイテムボックスを使ったりと希少な魔法をドンドン使い始めた。

 魔法だけでは無くスキルも強力なものを持っていそうで頼もしかった。



 私は闇ギルドから逃げてきた人間で、いつ彼等が追ってが来るのか分からない状態に参っていたから、彼の側にいると安心感があって居心地が良かった。



 しかも、私と漆黒の勇者一行のトラブルをなんとかしてくれて、パーティーを組もうともまで言ってくれた。



 私が訳ありだと言っても問題無いと言ってくれて嬉しかった。



 彼と一緒に居て分かったことは敵と判断したら容赦なく殺すところだ。



 旅の途中で盗賊に襲われるとか、人を殺さないといけないみたいか場面はいくつかある。



 ベテラン冒険者なんかは割り切っている部分もあるかも知れない、それでも殺人という行為に大体の人間は思うところがあると思う。



 でも彼は躊躇なくその辺の虫を潰すように人を殺す。

 多分殺す殺さないじゃ無くて、自分にとって生かしておいて得かどうかが判断基準なんだと思う。



 だから生かしておくメリットを感じない闇ギルドの人間や漆黒の勇者一行なんかは躊躇せずに殺したんだと思う。



 なにより自分の損得に敏感で、それを行動の指針にしているような気がする。



 普通だったら闇ギルドに襲われていたルカさんを助けに行く人の方が多いような気がする。

 でも、レン様は様子を見てどうすれば自分にとって得なのかを考えていたと思う。



 でも、そんな芯が一本通っていて強く容赦の無いレン様を私はカッコいいなと感じる。

 命の恩人補正もあるかもしれない、それでも私はレン様が1人の異性として好きだし愛している。



 なにより私には凄く優しいのだ。そのギャップが可愛いし私を特別扱いしてくれるレン様には、つい尽くしたくなってしまう。



 だから、私の初めてをあげたことに後悔は無いし、レン様と繋がっている時間はとても幸せだった。



 悩みの種だった闇ギルドを壊滅させてくれたのも、私の世話をしてくれたおじさんを殺さないでくれたのも嬉しかった。



 私が自分の事を話した時にレン様がご自身の過去を語ってくれたのには驚いた。

 話しても損にしかならないと思うのに、私を信じて必要としてくれてる事に幸福を感じた。



 だから私はあの宿で初めてを捧げたし、闇ギルドが壊滅した日にはついはっちゃけてしまった。

 あの日のレン様は凄い激しかったし体力も底なしだった。

 もしかしたら初めての時は手加減してくれていて、あれが標準なのかも知れないけれど。



 でもその分、私を求めてくれた事も嬉しいし幸せだった。



 ただ、私は現状では役に立てて無い。私のサポートスキルを使うような場面は、お強いレン様には今のところ無い。



 それどころか、私はいつもレン様に結界で守られている。

 これからはもっとレン様の役に立てるようになりたい。



 ただ守られるだけではなく隣に立ちたい。その為にも、もっと強くなろう。





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