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異世界で自由に生きたい  作者: 鯖の味噌煮
2章
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ボスと決着


「それじゃあ行くぜ!!」



 そう言ってこちらに突っ込んでくるボスは、僕より手前でジャンプしてダリアのいる方に突撃する。



「な! マジか」



 まさか初手から彼女を狙って来るとは。



「あ、何だこれ?」



 しかし、彼の攻撃は僕が張った結界により阻まれる。

 その隙をついて蹴りを一発叩き込む。



「グッ!」



「まさか、いきなりダリアを狙うとは思わなかったよ」



 まさかラスボスが初手で人質を取ろうとするとは思わないでしょ。

 


「アイツには人質としての価値がありそうだったからな」



「もっと脳筋かと思ったよ」



 筋肉モリモリのマッチョだけどさっきからのやり取りを見る限りだいぶクレバーなタイプだ。



「そうかよ。ダルクの奴が消えたからダリアを狙うチャンスだと思ったんだけどな」



「あー、なるほどね」



 まぁ、おじさんを下がらせたのは下っ端の相手をするのが面倒くさいのもあるけど、一番は経験値が美味しいからなんだよね。



 よく考えたら、戦闘に参加して無くてもワイバーン戦でスキルを使ったダリアのレベルは上がっていた。



 もしおじさんと共闘したら経験値がその分減るし、スキルを使っただけでも持っていかれるからね。



 それに、この相手ならダリアを守りながらでも1人で勝てると思うし、最悪ダメならダリアの力を借りれば良い。



 おじさんに経験値が入るのは嫌だけど、ダリアにならジャンジャン入って欲しいからね。



 ちなみに、ボスのステータスはこんな感じだ。




ステータス


[ 名前  ] ファルケン

[ レベル ] 180

[ 体力  ] 950

[ 魔力  ] 780

[ 攻撃  ] 930

[ 防御  ] 940

[ 魔攻  ] 720

[ 魔防  ] 810

[ 素早さ ] 850

[ スキル ] タフネス、肉体再生




 タフネスはダメージカットと疲れが溜まりにくくなるスキルで、肉体再生はダメージを受けた時に回復するスキルだ。



 何か耐久力が凄い高そうなステータスだ。殴っても殴っても倒せなくて、最終的にこっちが粘り負けするパターンに持っていかれそう。



 でも、ゲームだとこういうキャラ使うの結構好きなんだよね。

 王道じゃ無いかも知れないけどディフェンス重視で最後には勝ちを拾えるみたいな。



「正直、お前は俺より強いだろう」



 ファルケンが確信したような顔で言葉とは裏腹に力強く喋る。



「だが、いつも最終的に立っていたの俺だ! 今回も逆境を跳ね除けて勝利を掴み取って見せる!!」



 セリフだけ聞くと闇ギルドのボスが発しているものには見えないな。



 にしても、本当にオラオラ系の見た目と違って冷静だったり人質を取ろうとしたり隙が無いな。



 とりあえず転移して後ろから聖剣で首を攻撃していく。

 ファルケンはなんとか反応して腕でガードするが、聖剣によって片腕を斬り落とされる。

 


「クッ! マジか!」



 ステータスが同じぐらいなら防げるんだろうけど、僕のステータスの方がはるかに高いから、当然のようにガード出来なかった。



「アイスランス!」



 スキルで腕が回復する前に30個ほどの氷の槍で攻撃していく。

 ステータス的には物理的攻撃より魔法によるダメージの方が効きやすい。



「クソ! 避けきれねぇ!」



 器用に避けたり蹴って壊したりしながらアイスランスから逃れようとするが、片腕が無いぶんバランスが取れず被弾していく。



 どうやら肉体再生というスキルの再生力は瞬時に腕が生えるほどのものでは無いらしい。



 ただ、スキルでダメージカットが出来ている影響か、まだまだファルケンは元気そうだ。



「ハイヒール」



 さらに回復魔法を使って回復をする。



「まだまだ俺は戦えるぜ! 戦いはこれからだ!」



 というか、回復魔法まで使えるのか。普通にメチャクチャ面倒くさいキャラじゃん。

 


 そういうキャラを自分が操作するのは良いけど、やられると本当に厄介だな。



 なんとかして一撃で終わらせたい。



 本当はこれだけのステータス差があれば一瞬で敵を倒せても良いんだろうけど、僕は能力値が高いだけで戦闘経験が無くて技術も低いから苦戦するんだろうな。



「行くぜ!」



 今度は向こうから攻撃を仕掛けて来るようだ。



 あ、技術が無くてもスペックの差でどうにか出来そうな良いことを思いついた。



 ファルケンはフェイントを入れながら突っ込んでくる。

 一度聖剣をしまった僕はあえて彼の攻撃を受ける。



 無防備に殴られたがステータス差があるのでたいしたダメージは無い。



「何!」



 そして、僕を殴った腕を左手で掴み右手に聖剣を召喚する。



「ま、待て!」



 そのまま腕を掴まれて動けないファルケンの首を聖剣で斬り落とした。



 これぞ肉を切らせて骨を断つ!



「ふー、やっと終わった」



 想像以上に面倒くさい相手だったな。


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