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異世界で自由に生きたい  作者: 鯖の味噌煮
2章
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屋敷と攻略



 門番を殺して屋敷に入った僕たちはボスが居る3階の部屋に向かうため階段を上がっていく。

 その途中で出会う構成員は全て殺していく。といっても仕事中なのか、大した人数には合わなかった。



 たどり着いた3階の部屋には護衛らしき人間が2人いて、鑑定するとレベルも80と中々の強さだった。



 ここで次の魔法を使うために階段に戻ってインビジブルを解除する。

 ここなら向こうからは見えないから透明じゃ無くなっても大丈夫なはず。



 最悪バレたらそのまま戦闘開始でも良いかなという感じだ。

 インビジブルを解除しないと行けないのは、シンプルに2つの魔法を同時に使用することが僕には出来ないからだ。



 攻撃魔法だったら上手くイメージして使う事が出来たけど、サポート系の魔法2つを同時に使うのが難しい。



「サイレント」



 そして新しく使う魔法サイレントは一定の空間から音を消すことができる魔法だ。

 


「アイスランス」



「「グハッ!」」



 音を消しながら護衛を倒せたので部屋の中に居る連中は気付かないだろう。



「お前、何でもありだな。つくづく味方で良かったわ」



 おじさんが呆れた目で見てくる。でも、おじさんもダリアの知り合いで良かったね。

 知り合いじゃ無かったらあの場で殺してたかも知れないよ。

 まぁ、他の幹部よりも倒すのに時間がかかりそうだけど。



「流石ですレン様!」



「ありがとうダリア!」



 そう言って褒めてくれたダリアの唇にキスをする。

 すると、彼女の顔がリンゴのように赤くなっていった。

 


 うん、可愛い。



「おい、こんなとこでイチャイチャすんな! 敵地にいるんだぞ!」



「しー、声がうるさいよ。部屋の中にいる人間にバレちゃう」



「お前の魔法で聞こえないようになってんだろう!」



「あー、あれ嘘」



「マジか!!」



 相変わらず良い反応するな。



「冗談だよ」



「おい!」



 そろそろ真面目に中で何を話しているのか聞いてみる。

 別に盗み聞きする必要は無いけど、楽しそうだから扉に耳をつけて話しを聞く。



「そういえば、ダリアの件はどうなってる」



 急にホットな話題を話し始めたな。今ここに居ますよーと教えてあげたいくらいだ。



「幹部3人と精鋭を10人送り出しました」



 そいつらは全員この世にはいないけどね。まぁ、殺したのは僕なんだけど。



「そうか」



「ただ、ダルクの奴は裏切るでしょう」



 やっぱりおじさんは最初から裏切ると思っていたようだ。

 というか、ダルクって聞くと一瞬誰のことを言っているのか分からなくなるな。



「情が湧いたんだろ。馬鹿なやつだ」



「他の幹部には裏切っていそうなら殺してよいと言っています」



「まぁ、アイツのスキルは敵に回すと厄介だからな」



「そうですね、なので幹部2人と精鋭10人を送りました。」



「しかし、俺たちの組織も大きくなったな」



「えぇ、薬も少しづつ収益が増加していますし、人身売買も軌道に乗ってきましたからね」



 そろそろ話しを聞くのにも飽きた。



「じゃあ、僕が最初に幹部を奇襲するから、それに成功したらおじさんは扉の前で雑魚を倒しといてよ」



「奇襲に失敗したら?」



「その時は幹部を1人任すよ。ボス雑魚は僕とダリアで対応する」



「了解」



「ダリアは僕についてきて」



「はい」



「それじゃあ、アイスランス!」



 部屋に40個ほどの氷の槍をドンドンと放っていく。



「敵襲か!!」



 一旦攻撃を止めて部屋の中を見回す。2人の男がボロボロに成りながらもこちらの様子を伺っている。

 1人は片腕にアイスランスが突き刺さりダメージが大きそうだ。



「久しぶりだな」



「テメェ、ダルクじゃねぇか」



 思ったより余裕そうな反応だ。まだ余力があるし、自分に自信があるんだろう。



「クッ、やってくれましたね!」



「いや、待て。コイツに氷魔法なんて使えなかったはずだ」



 そう、実は僕とダリアは発動している魔法をサイレントからインビジブルに変えている。

 そのため、あちらからはおじさんの存在しか見えてないはずだ。



そして、おじさんに視線が集まってる間に腕を怪我している方の奴に転移をして首に向かって剣を振るう。



「グハッ!」

「なに!」

 


 手負いなこともあってか、マトモに避けることも出来ずに首を斬り落とされた。



「今倒したのが幹部の方?」



「あぁ、そうだ」



 まぁ、見た目からして今こっちを睨んでる奴がダリアを狙うボスだよね。



「下の階から複数人が上がってきます」



 ダリアが報告をくれる。



「じゃあプランAで」



「おうよ」



 作戦通りにおじさんは下っ端の相手をしてもらう。



「おい、ダルクの奴はどうした」



 おじさんを下がらせた事が気になるんだろうね。

 戦わないにしてもスキルを使わせないのは不自然だしね。



「下っ端の相手をさせてるよ」



「俺の相手をするのはテメェ1人で充分ってか?」



 まぁ、普通に考えたら数の有利を捨ててるからね。

 でも、一度も連携した事のない相手と組むの怖いし自由に戦いたい。



「正解、頭いいんだね」



「そうかよ」



 挑発には乗ってこない。



 だいぶ冷静なようだし、これは結構手強い相手かもな。



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