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異世界で自由に生きたい  作者: 鯖の味噌煮
2章
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イチャイチャと幹部



 一夜明け、今日はとてつもない満足感を感じながら目覚めることが出来た。



 隣ではダリアがシーツにくるまってスヤスヤと寝ている。

 昨日は彼女に無理をさせてしまったかも知れない。



 にしても、起きたら自分を慕ってくれる女の子が隣で寝ているって凄く幸せだな。



「うーん〜、おはようございますぅ〜」



 それから、30分ぐらいしてダリアが目を覚ました。

 まだ意識がハッキリしてないのか目がショボショボしていて、挨拶も少し寝ぼけた感じで可愛い。 



 そして、意識がはっきりとしてきて自分が服を着てない事に気付いたのか、彼女は顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしている。



 顔を真っ赤にして恥ずかしがってる姿も最高だ。



「そ、そんなに見られると恥ずかしいです」



 照れてるダリアが可愛い。



 でも、そう言われてもつい見てしまうんだ。シーツにくるまりながらも、立っている僕の視界から見えるたわわに実った大きな果実を。



「ごめん、可愛いくてつい見ちゃった」



 もちろん二つのスイカを見てるなんて言えない。でも、女性は視線に気づいているとよく言うから、もしかしたらダリアにはバレているのかも知れない。



 果実にはふれず、もう1つ僕が思っている事を素直に言うと、ダリアの顔はさらに真っ赤になった。



「あ、あまりそういう事を言わないで下さい。本当に恥ずかしいです」



「ごめんね、そう言えば体は大丈夫?」



 女性の初めては大変だと言うし心配だ。ダリアが休みたいというなら、もう一泊この村に居てもいい。



「正直なところ、少し体がだるいです」



 ダリアが少し疲れた様子で言う。



「大丈夫? この村でもう一泊する?」



 彼女に無理はさせたくない。

 休むどうか確認する。



「お気遣いありがとうございます。でも、コレぐらい大丈夫です」



 彼女はそう言うけど、僕に何か出来る事は無いかな?



 あ、スキルを使えば良いのか。

 こんな時の為にあるスキル聖女だ。



「ダリア、スキルで疲労を取るね」



「お願いしても良いですか?」



「うん、任せて」








・・・








「お前ら遅いぞ!」



 昨日は色々とハッスルしたので動き出したが昼前になってしまった。



 とはいえ、別に朝から出発しようとか約束してた訳じゃ無いけど。



「部屋の前に行っても返事ないし、暇だったんだぞ」



 どうやら部屋の前まで来ていたようだ。



「うん、ごめんね」



 気分が良いので素直に謝る。



「何か謝りながら見下ろされてる気がする。というか、素直に謝られると怖い!!」



 おっと、つい優越感に浸ってしまった。



「じゃあ、僕とダリアは朝食を取るから退いてもらっていい?」



「え、俺ナチュラルに邪魔者扱いされてね?」



「あれ、バレた?」



「いや、そこはもう少しバレないように粘って!」



 そんなやり取りをしつつ、食堂で朝食を注文する。



 メニューはパンとスープとスクランブルエッグにベーコンだ。



 さっそく朝食を食べようとしたところ、横に居るダリアから声をかけられた。



「レン様。あ、あ〜ん」



 横からスープが乗ったスプーンが可愛いらしい声と同時に向けられる。

 これは漫画なんかでよく見るやつでは。しかも、自分でやっておきながら恥ずかしそうなのがまたいい。



「あーん」



 うん、美味しい。



 別に普通に食べた時と味は変わらないかも知れないけど、照れてるダリアにあーんして貰えるだけでテンションが上がって、通常よりハッピーな気持ちの分だけ美味しく感じる。



「え! どういうこと!?」



 何か後ろから声が聞こえるが気にせずに僕もダリアの口元にスープを運ぶ。



「はい、あーん」



「え! わ、私もですか?」



 動揺するダリア。



「あーん」



 こちらから引く気はないとスプーンを顔の前に出していると、諦めたように照れながらスープを飲んでくれた。



 普段はクールなダリアが羞恥心を感じながらあーんをされている姿も可愛い。



 昨日までならこんな事やらなかったと思うけど、お互いに今は少し羽目が外れてるのかも知れない。

 でも、それで今は幸せだからいいかな。



「俺の事は無視ですかー! お父さん悲しいよダリアちゃんー!」



 後ろで叫んでる誰かが居た気がするけど、僕とダリアは気にせずに朝食を済ませた。



 部屋に戻って一休みしたら、国境沿いの街に向かって出発する。



 歩き出して10分ぐらい経った所でダリアから報告が上がる。



「レン様、誰かが前方で争っています」



 ダリアから報告が入る。



「まぁ、取り敢えず様子を見よっか」



 とはいえ、メリットも感じないので別に急いで向かったりはしない。



「ふん、この俺を相手に10分も膝をつかないとはやるではないか」



「別にこれぐらい大したことないよ」



 男8人対女性1人で戦っているみたいだ。男の死体が2つあるから、あの女性が殺したんだろう。



 とはいえ、女性の方が劣勢に見える。



「げ!」



 おじさんが驚いた声を上げる。



「あれが誰か知ってるの?」



 誰なのか知ってるみたいなので聞いてみる。

 


「あのウチの2人は組織の幹部だ」



 なるほど、この場には2人も幹部がいるんだ。

 偶然なのか、ダリアを狙ってきたのか。



「どれ?」



「偉そうに喋ってる奴と後ろで腕を組んでるやつ」



 というか、あの幹部偉そうな事を言ってるけど1対1で戦って無いじゃん。

 


 普通に下っ端ぽいのが魔法をガンガン打ってる。

 女性は上手く魔法を避けながら攻撃に転じようとするが、そこに幹部の男が放った魔法が放たれてバックステップで下がる。



 どうやらこの攻防を繰り返しているようだ。お互いに今のところ決め手がないのかも知れない。



 闇ギルドの連中は交代でマジックポーションを飲んでいるようで、持久戦になったら女性の方がヤバそうだ。



「む、ダルクじゃないか!」



 偉そうな幹部がおじさんの存在に気づいたようで反応する。



「ち、バレたか!」



「お前は裏切ると思っていたからな! 俺を含めて幹部2人と精鋭で殺しに来てやったぞ!」



「古参のお前を殺してボスが欲しがってるそこの女を持ち帰れば、組織で俺の力はさらに増す」



 どうやら組織内で権力争いが勃発してるようだ。



「その割にはそこの嬢ちゃんに苦戦してんじゃないか」



「ふん、遊んでるだけだ。まぁ、そこの嬢ちゃんも気の毒にな。ボスは直ぐに女を壊しちまうからな! ギャハハハハ!!」



「話が長い」



「ガハッ!」



 とりあえず、気持ち良さそうに喋っている幹部の背後に転移して聖剣で首を切り落とした。




 

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