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異世界で自由に生きたい  作者: 鯖の味噌煮
2章
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間話

今回は闇ギルドの幹部ダルク視点のお話です。


 俺の名前はダルク。物心ついた頃には闇ギルドに育てられて徹底的に殺しを仕込まれて育った。



 親に売られたのか誘拐されたのかは分からないが、気付いた時にはこの薄暗い世界で生きてきた。



 一緒に訓練をやっていた奴が死ぬこともよくあった。

 幼い頃の同期は厳しい訓練についていけずに死んだし、それを生き残った奴も任務で大抵が死んで言った。



 だが、俺には生まれ持った戦闘センスがあったのか、死ぬことは無かった。



 それに、俺は希少性の高いスキルを持っていたからギルドでも優遇されていたのかもしれない。

 


 そのまま俺は思考が停止した状態でずっと働き続けた。特にギルドが好きだった訳じゃないが、他の生き方も知らないし考える気も無かった。



 だから組織を抜けるというアイデアも無かった。その結果として、気付けば幹部と呼ばれるまでになっていた。



 とはいえ俺には学なんて無いし、幹部とは名ばかりの戦闘要員だったが。



 そんな仕事ばかりして何も考えずに生きていた俺に転機が訪れたのが3年前。



 それがダリアとの出会いだった。




 彼女がどうやって組織に連れて来られたのかは知らない。

 ただ、何故か俺が面倒を見る事になった。正直いきなり10歳ぐらいのガキ、しかも女の子の面倒を見るなんて出来る訳ないと思った。



 実際に最初の数ヶ月はダリアとまともな会話は無かった。

 喋ったのは、彼女に稽古をつけてる時と日常生活で必要な場面だけ。

 


 ただ,半年もすればお互いにコミュニケーションを取るようになっていた。

 柄じゃないが、俺なりに彼女を尊重して接していたのが良かったのかもしれない。



 ダリアは仕事の方も早いうちに慣れていた。サポートが多いとはいえ、人が死ぬ場面もたくさんあったが問題は無かった。



 1年が過ぎる頃には少しだけ家族みたいな関係になっていたのかもしれない。

 俺をおじさんとか言って弄り始めたし。



 そこから月日が流れ、子供だったダリアはスタイルの良い美少女に進化した。



 それを知ったウチのボスがダリアに手を出そうとしている事に気が付いた時はどうしようかと悩んだ。



 考えた結果、俺はダリアにそれとなく告げ、組織から抜けるように促した。



 元々、ここは彼女がいるべき場所では無いと考えていたのもある。



 それからは、本人に気が付かれないよう脱出のサポートをした。



 当然、逃げた奴を組織は殺そうとするが、俺が上手くやってダリアが逃げ後も裏からサポートすれば良いと思っていた。



 が、俺の想像以上にボスはダリアを欲しかったみたいだ。

 幹部に直接捕まえるように命令してきた。



 だから最悪は俺が殺した事にして、隣国に逃してやろうかと思った。



 バレたら俺の命もヤバいが、気が付けばあいつに情が湧いていたんだろう。



 取り敢えずアイツが何をしてるのか探してみると王都にいる事が分かった。



 だが、見つけた次の日には王都を出発していたので慌てて追いかけた。



 そこで見つけたダリアは10代半ばの青年と一緒にいた。

 


 どんな奴でどのぐらい強いのか確かめようと思ったんだが……





 何かとんでも無く強かった。



 戦闘技術はそこまででも無いが、明らかに俺より高いステータスに無尽蔵にも思える魔力。

 さらには、使える人間が限られている転移魔法やアイテムボックスなんかも使っていた。

 しかも、まだ全然本気を出していないようにも感じた。



 正直、あの戦いは何回もヤバい場面があった。







 そして、何故か俺は今ソイツから組織を潰すのを手伝えと言われている。



 断ったら殺すと脅されながら。しかも、冗談じゃ無くて本当に殺されそう。



 強さだけじゃ無く中身もヤバそうな男だ。




 まぁ、最悪組織を敵に回してでもダリアを助けようと思ってたから良いんだが。



 それにコイツと俺が手を組めば本当に組織を潰せそうだ。



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