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異世界で自由に生きたい  作者: 鯖の味噌煮
2章
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出発と決着




 ダリアとパーティーを組んでから数日が経過した。



 元々僕はこの国を早めに出るつもりだった。なのでダリアにそろそろこの街を出て隣国に向かわないかと相談したところ、問題無いと承諾をもらう事ができた。



 そういう訳で、今日は次の街に向けて出発を開始する日だ。



 旅に必要な物の準備はダリアと2人で一緒に買い揃えた。

 ダリアが料理をしてくれるようなので、色々な食材を購入した。

 雑貨屋では食器を揃えたり、料理道具や魔道コンロなんていう物も購入した。



 彼女が作っくてれる料理を食べるのが今から楽しみでしょうがない。

 日本にいた頃は女の子に手料理を食べさせてもらう機会なんて無かったし、ましてやダリアのような美少女が作ってくれるなんて夢のようだ。



 その他にも、防寒具やテントなどを購入した。荷物が増えてもアイテムボックスがあるから問題はない。






 この後の予定としては、王都から国境沿いの街に向かう。

 そして、その街から隣国に向かう予定だ。



 本来は馬車に乗って行くのが適切だが、僕とダリアなら歩いて行った方が早そうだ。最悪、僕がダリアを抱えて走っても良いし。

 それに、そっちの方が2人で一緒に行動できて楽しそうだ。




 王都から中間地点の村を目指して歩くこと30分。



「そろそろいっか」



「はい、レン様」



 実はダリアから事前に僕たちの事をつけている4人組についての話を聞かされていた。



 僕がダリアを抱っこして全力で走れば置いてくこともできるが、せっかくの経験値が向こうからやって来るんだし、逃げるのは勿体無い。




「そろそろ出てきたら?」



 こちらはお前たちに気付いているぞと言う意味も込めて話しかける。

 


「チッ! バレてたか」



 そう言って舌打ちをしながら出てきたのは、どこかで見たことある4人組の男たちだった。



「テメェらのせいで冒険者ギルドの資格が無くなったじゃねか!」

「そうだ! そうだ!」

「ふざけんじゃねぇ!」

「俺たちは5年かけてCランクまで昇り詰めたんだ!」



 そう、彼らはダリアを囮にして逃げて冒険者ギルドの資格を剥奪された漆黒の勇者一行だ。



「すいません、どちら様でしたっけ?」



 さっそく彼等のことが嫌いなダリアが煽るような言葉を言う。



「な! この女!」

「良くも抜け抜けと!!」



「というか、5年かけてCランクですか」



 ため息を吐きながら言うダリア。 



「何だよ?」



「クスッ、パーティー名の割に大したことありませんね。あぁ失礼、つい笑ってしまいました」



 相手をバカにしている事が丸分かりの良い失笑だ。



 そして、そんな表情まで可愛い。

 流石は美少女。



 一部の男なら美少女にバカにされるというご褒美を貰えたことに泣いて喜びを叫ぶだろう。

 しかし、彼等はそういう人種では無いようだ。



「な!! ふざけんじゃねぇぞ!!」

「ぶっ殺す!!」

「誰のせいでこんな事になったと思ってるんだ!!」

「俺たちの事をバカにしてるのか!!」



 まぁ、そんなこと言われたら普通は怒るよね。



「それで負け犬一行が私とレン様に何か御用でしょうか?」



 煽るように蔑んだ表情で言うダリア。



「いい加減にしろよお前! 誰が負け犬だ!! そんなのお前たちを殺して金を奪う為に決まってんだろ!」



 まぁ、彼等の目的としてはそんな事だろうとは思ってたけど。



「でも君たちさ、ワイバーンを倒した僕を倒せると思ってるの?」



 何で自分たちが手も足も出なかったワイバーンを倒した僕を殺せると思ってるんだろ。



「そんなのまぐれに決まってるだろ! どうせあのワイバーンが手負いだったとかそんな理由だ!」

「そうだ! そうだ!」

「運が良かったからに決まってる!」

「本当は俺たちでも倒せたのに!」



 なるほど、運が良かったからワイバーンを倒せたと思ってるのか。

 その可能性もあるかも知れないけど、それだけで自分より強い可能性のある相手に挑むのか。

 よっぽど、ギルド資格を剥奪されて困ってるのかもしれない。



 彼等は良く娼館に通うという話しを聞いたこともあるし、お金が無いのかも知れない。



「随分と都合のいい脳みそをしてますね」



 ダリアの言う通り楽観的な考え方ではある



「うるせー! まぁ、いい」



 そう言った男はニヤニヤした顔でダリアを見つめた。



「男の方は殺すが、お前は見た目もスタイルも良いからな。俺たちが可愛がってやるぜ!」



 そう言って欲望が入り混じった視線を男たちに向けられたダリアは嫌そうな顔している。



「アイスランス」



 ダリアが嫌そうにしているし、そろそろ飽きたのでリーダーっぽい男に氷魔法で攻撃する。



「「「リーダー!!!!」」」



リーダーは氷の槍に頭を貫かれ動かなくなった。



「ほい」



 残りの3人にもアイスランスを20個ぐらい放つ。



「ファイヤーウォール!」

「アースウォール!」



 残った3人のうち2人が魔法使いのようで、彼等が放った魔法がアイスランスを防ぐ。



「どうだ!」

「これが俺たちの力だ!」



 攻撃を防いだ魔法使いたちが得意げに僕に向かって言い放つ。


「じゃあ、追加で」



「「え!?」」



 今度は60個ぐらいの氷の槍を創り放つ。



「クソ!!」

「無理だろこれは!!」



 氷の槍は魔法使い2人と後ろで好機をうかがっていた戦士?の体を貫いた。



「流石ですレン様!」



「ありがとう、僕が全員殺って良かった?」



 よく考えたらダリアが自分で始末をつけたかったかもしれない。



「いえ、助かりました!」



「そっか、じゃあ良かったよ!」










・・・







「やっと見つけたぜダリア! 一緒にいる男はそこそこ強そうだな」



「しかし! この俺には勝てまい!!」



 そう言って、森の中から漆黒の勇者一行を倒したレンとダリアを見つめる者が居た。




 



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