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異世界で自由に生きたい  作者: 鯖の味噌煮
1章
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異世界と召喚

この小説を見つけて頂いてありがとうございます。

この作品を暖かく見守ってくれると嬉しいです。



 

「頼む! 謝るから俺を見逃してくれ!!」



 そう言って必死な表情で目の前の自分よりも若い相手に命乞いをする騎士らしき人物。



「分かったから渡して」



 それを聞いた青年はどうでもいいと言った様子で返事を返す。



「あぁ、これだ」



 言われた物を青年に渡して助かったのか?と不安と期待が入り混じった表情を浮かべる騎士。



「うん、ありがとう」



 そう言って感謝の意を述べた青年は騎士の首を聖剣で切り落とした。



「なん……で」



数日前まで日本という比較的平和な国に暮らしていた青年がなぜ聖剣なんて物騒な物を持って騎士を殺しているのか?



 

 それは昨日の出来事だった。








・・・





 僕の名前は佐藤蓮。会社員の父親と専業主婦の母親というごく普通の家庭に生まれた17歳の高校生だ。




「うむ。よく来てくれた勇者たちよ!」




 そんなごく普通の高校生であるはずの僕は何故か見知らぬ場所にいる。

 そして、目の前では王様みたいな服装をした金髪のおじさんが偉そうに異世界系の小説で聞くようなテンプレみたいな事を喋っている。




「ここはどこだ!?」

「えっ、何これ」

「ここはどこよ! あなたたちは誰なのよ!」

「何が起こってるの」




 そして、直ぐそばには僕とは違う制服を着用した高校生らしき男女が4人がいる。

 振り分けは男1女3でハーレムみたいな構図になっている。

 彼等は日本に居たはずが、いきなり見知らぬ場所に連れてこられて混乱しているようだった。



 僕も驚いているが自分が思っている以上に混乱はしていない。何故なら王らしき人物のセリフや4人組の高校生が見せている反応に見覚えがあるからだ。



 そう、これは良くネット小説やアニメなんかで見る異世界召喚では無いだろうか。

 僕もネット小説をよく見るのでこの状況はまさにといった感じだ。

 つまり僕は異世界人に召喚されたんだと確信している。



 これがテレビのドッキリとかだったら首謀者を訴えている所だ。



 そして、実はあの4人組を僕は知っている。



 学校帰りに格安のイタリアンレストランでドリアを食べていた僕の隣で盛り上がっていたリア充共に似ているのだ。



 僕は高校から歩いて30分程の人が少ないレストランによく行くのだが、その日は何故か混んでいて隣の席に彼等が座っていたのだ。



 正直リア充に自分の聖域を侵されて良い気分では無かったのを覚えている。

 だから速く食べて家に帰ろうと思っていたんだけど、急に足元が光出して気が付けばここにいたのだ。




 まさかファミレスから異世界に行くとは思わなかった。




 どうやら話を聞いているとやっぱり僕は異世界召喚されたみたいだ。

 リア充っぽい4人組はまだ状況をよく分かっていないみたい。



 まぁ、偏見だけどリア充はネット小説とか読まなそうだし、いきなりこんな出来事があってもすぐには理解出来ないだろう。







 一応王様曰く



・魔王が復活してこの国にも被害が出ている

・自分たちでは手が足りないから勇者召喚の儀式を行った。

・この国を救う為に勇者よ助けてくれ

・あ、ちなみに魔王を倒すと帰れるよ




 ということらしい。




 その後、僕たちは鑑定を受けさせられた。頭の中でステータスオープンと念じれば自分のステータスを見ることが出来ると気付いていたので本当はやりたくは無かったが、さすがにあの状況で拒否する事は出来なかった。



 鑑定は魔道具とかでは無く、ローブを着た魔法使いのような見た目のおじさんが担当をする。



 ちなみに召喚された人間のステータスはレベル1でも現地人のレベル1と比べて3倍ぐらい高いらしい。



 そうして、鑑定をすると僕のステータスが他の4人の高校生よりも低い事が判明した。

 しかも貰ったスキルも僕とは違い勇者、聖女、賢者、結界師と強そうなスキルばかりだった。



 対して僕のスキルは写真家。異世界人にはカメラが何の事だか分からなかったみたいだけど、他の日本人は何て言ったら良いのか分からず微妙そうな顔していた。



 カメラを異世界人に教える為に召喚された4人と、ついでに鑑定のおじさんを巻き込んで実際に写真を撮って見せる。



 そうすると彼等はそれだけ?と驚くのと同時にガッカリしていた。



 それから何やら話し合ったあと、君は巻き込まれただけの一般人だろう。しかし、可哀想だが有用な者以外に使う国の金は無い。

 



  そう言われた僕は次の日には城から追い出されるようだ。

 一応手切れ金をもらう事が出来たのは良かった。




 無一文で外に出されたらこの城から奪わなければいけなくなる所だった。

 さすがに異世界に来たばかりのレベル1がやるにはリスクが高いからね。

 




 もし僕が物語のような最初からチートを持っている主人公なら、舐めた事を言う城の奴等を殺して金品を奪っていたかも知れないところだよ。




 でも、異世界に来れた事は僕にとってはチャンスかもしれない。



 日本にいた頃の僕は周りからの印象を問われれば優しいと言われるような人間だった。

 自分の労力がたいしてかからないのなら、優しくした方が自分に得が帰ってくると思って行動していたからだ。



 そして、学校では当たり障りのないモブキャラだったのが僕だ。

 でも、アニメなんかに出てくるキャラで好きなのは、天上天下唯我独尊みたいな性格をした最強キャラだった。



 俺様が好きというよりは、自分の芯を持って、強いから自由に振る舞っても生きていける。



 そういう事が出来るのはカッコいいなとアニメのキャラなんかに憧れていた。



 まぁ、何が言いたいかというと。





 異世界で強いスキルを授かった今なら憧れに近づけるんじゃないだろうか!



 僕は王族だろうが何だろうが、誰にも指図されずに自由に生きる事が出来る最強になりたい!








「面白い!」「続き読みたい!」など思った方は、ぜひブックマーク、広告下の⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎を押して応援してくれると嬉しいです!


していただいたら作者のモチベーションも上がり、とても喜びます!


宜しければお願いします!




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