表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

なろうラジオ大賞

ひまわり組

作者: 静夏夜


 今日は、スイレン組のみんなが仲良くお出かけです。


 町の商店街に着くと、みんな一斉にバラけてしまいました。



 ヤマダ君はおもちゃ屋に一直線。 

 ハラダ君はお肉屋

 タカダ君は電気屋

 フクダ君は床屋

 ハマダ君はクレープ屋


 みんな色んなお店に入って行きました。


 暫くすると、お土産を手に持ち笑みを浮かべて戻って来ます。


 みんなでお土産を持ち寄り、笑顔で帰ろうとした時です。


 タカダ君が商店街の脇に居る誰かを指して言います。



「あれ、あそこに居るの、ひまわり組の……」



 それを見たヤマダ君も不思議に言います。



「何でひまわり組がこんな所に居るんだ?」



 みんなが疑問に、商店街に居るひまわり組の男子を見ています。



「あ、駄菓子屋の!」



 駄菓子屋のおばちゃんが、ひまわり組の男子に何かを渡しました。



 スイレン組のみんなは駄菓子屋には行ってません。



「ひまわり組が何で?」



 商店街は全て自分達の物とでも言いたげに、不満顔を露わにするスイレン組のみんな。



「おい! おまえ、ひまわり組だろ? 何でこんな所に居るんだよ!」



 ヤンチャなハマダ君が向こう見ずに言い寄ると、ひまわり組のシノダ君は何も言わずにフクダ君の顔を見ています。


 すると、遅れてスイレン組のみんなも来ました。


 スイレン組のみんなに質問攻めにされるシノダ君。


 そこにサクラ組のカネダ君が来ました。



「おまえらスイレン組か?」



 カネダ君と後ろに居たヨシダ君も見廻りをしていたようです。


 急に下を向きバツの悪い顔をするスイレン組のみんな。



「帰るぞ!」



 フクダ君の一声を合図に、スイレン組のみんなが消え去りました。


 一人残るひまわり組のシノダ君に近寄り質問するヨシダ君。



「スイレン組と事を起こす気か?」



 シノダ君はひまわり組のお兄さんに頼まれ買い物に来たようです。



「けじめです」



 カネダ君とヨシダ君は顔を見合わせ、困り顔でシノダ君を見送ります。





 サクラ組の二人が港の倉庫を見学に行くとシノダ君が……



「フクダゴルァーっ!」

――BAANBAANN――


「テメー、ひまわり組の!」

――DADADADADA――


「ヤッちまえー!」

――BAANBAANN――




「どうするヨシダ?」


「このままスイレン組が潰れれば、あの集金は誰の物だ?」


――BAANBAANN――


「サクラの(もん)(しつけ)がなってねえなあ。兄貴、シノダのけじめ認めてやって下せえ!」



 ひまわり組のお兄さんの弟がサクラ組の二人を、そして……


――BAANN――


「兄貴、そんな……」



〜躾とけじめ〜


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

なろうラジオ大賞4私の投稿作品
を以下にリンクしてみました。

発育戦隊ゴランドセル
危険なおふだ!
ひまわり組
チェックメイトそれはこの企画……

宜しければ私の連載↓も読んでみて下さいね。
DEBUTデブるー DOUBLE

【SF短編集】トラブル★クルーズ〜To RUMBLE CRUISE Leapt Through Time〜
― 新着の感想 ―
[良い点] タイトルや前半のほんわかした流れからの後半の展開がシュールで、とてもインパクトがありますね。英文字で表される効果音が、オレンジ色の背景とともに、独特の世界に引き込むようで印象的でした。あり…
[良い点]  兄貴……アニキ……そんな……。  集金の額は、893円とみましたが、いかがですかね?(←聞くな) [一言]  面白かったです!
[良い点]  幼稚園のみんなで仲良くお買い物♪  ……うん? ……ううん? ……。  何回も読み返してしまいました。笑  面白かったです!  けじめと躾……大事ですよね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ