ひまわり組
今日は、スイレン組のみんなが仲良くお出かけです。
町の商店街に着くと、みんな一斉にバラけてしまいました。
ヤマダ君はおもちゃ屋に一直線。
ハラダ君はお肉屋
タカダ君は電気屋
フクダ君は床屋
ハマダ君はクレープ屋
みんな色んなお店に入って行きました。
暫くすると、お土産を手に持ち笑みを浮かべて戻って来ます。
みんなでお土産を持ち寄り、笑顔で帰ろうとした時です。
タカダ君が商店街の脇に居る誰かを指して言います。
「あれ、あそこに居るの、ひまわり組の……」
それを見たヤマダ君も不思議に言います。
「何でひまわり組がこんな所に居るんだ?」
みんなが疑問に、商店街に居るひまわり組の男子を見ています。
「あ、駄菓子屋の!」
駄菓子屋のおばちゃんが、ひまわり組の男子に何かを渡しました。
スイレン組のみんなは駄菓子屋には行ってません。
「ひまわり組が何で?」
商店街は全て自分達の物とでも言いたげに、不満顔を露わにするスイレン組のみんな。
「おい! おまえ、ひまわり組だろ? 何でこんな所に居るんだよ!」
ヤンチャなハマダ君が向こう見ずに言い寄ると、ひまわり組のシノダ君は何も言わずにフクダ君の顔を見ています。
すると、遅れてスイレン組のみんなも来ました。
スイレン組のみんなに質問攻めにされるシノダ君。
そこにサクラ組のカネダ君が来ました。
「おまえらスイレン組か?」
カネダ君と後ろに居たヨシダ君も見廻りをしていたようです。
急に下を向きバツの悪い顔をするスイレン組のみんな。
「帰るぞ!」
フクダ君の一声を合図に、スイレン組のみんなが消え去りました。
一人残るひまわり組のシノダ君に近寄り質問するヨシダ君。
「スイレン組と事を起こす気か?」
シノダ君はひまわり組のお兄さんに頼まれ買い物に来たようです。
「けじめです」
カネダ君とヨシダ君は顔を見合わせ、困り顔でシノダ君を見送ります。
サクラ組の二人が港の倉庫を見学に行くとシノダ君が……
「フクダゴルァーっ!」
――BAANBAANN――
「テメー、ひまわり組の!」
――DADADADADA――
「ヤッちまえー!」
――BAANBAANN――
「どうするヨシダ?」
「このままスイレン組が潰れれば、あの集金は誰の物だ?」
――BAANBAANN――
「サクラの紋は躾がなってねえなあ。兄貴、シノダのけじめ認めてやって下せえ!」
ひまわり組のお兄さんの弟がサクラ組の二人を、そして……
――BAANN――
「兄貴、そんな……」
〜躾とけじめ〜