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第四章 吸血鬼はうるう年に生まれる 7.第2種人間招待施設

 瑠諏が棲家を出る五時間四十一分前。さらに瑠諏がジョン・ドゥと闘う二時間十三分前……宮路由貴は嫌悪感を抱いた顔を相手に見せることができなかった。

エンジン音と揺れ具合からすると車の中。

「なにを顔にはめたの?」

 真っ暗な視界の理由を訊く。

「アイスホッケーのマスクだ」

 右側から男の声が答えた。

「無駄口を叩くな!」

 怒鳴り声は助手席の方から聞こえた。隣の男に注意したのか由貴に言ったものなのかはわからない。マスクの目の部分は粘土かガムらしきものでふさがれている。顔の筋肉を使ってマスクを外そうとしても、食い込むようにベルトでガッチリ固定されていた。両脇を押さえつけられ、身動きがとれない。左側からは香水のきついニオイがした。女かもしれない。宮路家の元実家で瑠諏という吸血鬼に血を吸われたところまでは覚えていた。罪を犯したがこんな扱いを受けるのは我慢ならない。

「あんたたち、警察なの?」

 乱暴な口調で尋ねてもなにも響いてこなかった。咳払いひとつしない。さっきの叱責は由貴だけに向けられたものではないらしい。

 沈黙の中、車は徐行するとさらにスピードを落とし、車庫にでも入れるのか、ゆっくりと慎重に進むとやがて停まった。ドアが開いて左側から香水の匂いが消えると、力強い腕力で由貴は軽々と車から引きずり出された。

「放してよ!」

 由貴の声が反響した。それなりの広さがあって、硬い素材で囲まれた建物の中にいるようだ。椅子のようなものに座らされると、ジャラと音がして手首と足首に冷たくて重みのあるものが巻かれた。たぶん鎖。

「そんなに私が怖いの?」

 由貴が挑発すると、クヮクヮとニワトリが小刻みに首を動かしながらする鳴き声のようなものがもれてきた。その声を聞いた途端、由貴は寒気がした。

「マスクを外せ」

 低い声の指示は絶大で視界はすぐに開放された。すべての窓は割られ、錆だらけの機械、いたるところにクモの巣がかかっている薄汚い建物の中に由貴はいた。

「どなたかしら?」

 暗闇に慣れていた目を凝らしながら正面を見詰める。

 真ん中で背の低い中年男がニヤつき、向かって右側は屈強な男、左側にはお揃いの黒いスーツの細身の男。そしてやや後ろに地味な服を着た四十代くらいの女が、車に寄りかかりながらつまらなそうに爪先でハイヒールをプランプランと揺らしている。

「連邦捜査官だ」

 背の低い男が写真付きの証明証をチラッと見せた。名前は剣未克彦。

「ちょっと待ってよ。連邦捜査官がこんなことしていいと思ってんの?」

「ようこそ第二種人間招待施設へ。ここは罪を犯した吸血鬼を処刑する非公式な施設だ」

「処刑?私ってそんなに悪いことをした?」

「宮路由貴、おまえはれっきとした犯罪者だ」

 剣未という男が冷たい視線を投げつける。

「私が殺したのは高校生、サラリーマン、警察官もいたかな?血を吸った男たちの職業はまちまちだけど、彼らに共通しているのは生きていく価値がないってこと」

「何様のつもりだ!」

 剣未は癇癪を起して怒鳴る。

「高校生の男の子はかわいい顔をしていたけれど、年上の既婚者ばかりを狙って関係を築き、飽きてくると旦那に浮気をバラすと私にも脅しをかけてお金を巻き上げようとした悪魔のような子よ。サラリーマンは会社内でセクハラを繰り返して不倫相手の数も半端じゃないろくでなしで、警察官は……」

「もういい」

「せっかくこの世にどれだけ薄汚い人間がいるか、教えてあげようと思ったのに」

 由貴は媚びるように目尻をたれ下げて不満を口にした。

「だからって肉体が干からびるまで血を吸うことはないだろ?」

「深い関係になっちゃうと、吸わずにはいられなくなるのよ」

「どんな言い分けなんだ」

 剣未はポカンと口を開けたまま呆れた。

「私は中途半端が嫌いなの。それに喉が渇いてたの」

「おれも中途半端は嫌いだ。おい」

 剣未が顎を振ると屈強な男が由貴のもとへ歩み寄る。背後にまわってズボンのベルトを外し、由貴の顎の下に通して顔を持ち上げた。

「ぐっ……なにする……のよ!」

「咬まれるのはいやなんでね」剣未は腰を折って由貴と目線を合わせた。「冷酷な殺人、イコール犯人は吸血鬼というレッテルを張られると人間から血をもらえなくなる。おかげでいままで君が起した事件の尻拭いをしないといけなくなった。そこで君には姿を消してもらう。んっ、喋れないのか」

 尋ねたあと剣未が目で合図した。屈強な男がベルトを若干緩めて口を開けれるようにした。

「姿を消してもらうってどういう意味なの?」

 由貴がわずかな希望を託して訊く。

「そのままの意味さ」

 剣未は冷淡な笑みをまじえて答えた。

「私が死んだり、姿を消せば給料泥棒の日本州の警察だって黙ってないわよ」

「心配には及ばんよ。君が始末されても誰も同情しない」

「瑠諏と言ったかしら?警察に協力している吸血鬼さんがいるんだけど、きっと私のことを捜し出してくれるわ」

「奴には無理だ」

 剣未は半笑いで断言した。

「知ってるの?」

「クッ、クッ、クッ……」

 由貴が尋ねても答える気がないのか、剣未は思い出し笑いをしばらく続けた。

「なにがそんなにおかしいの?」

「これから死ぬ奴に教える必要はない」

「だったらさっさと私を殺ろせば!」

 由貴は声を張り上げた。

「そうしたいんだが、吸血鬼を殺すには体を焼くかバラバラにしないといけないからな。それは部下に任せるとして……」

 剣未は由貴の黒いワンピースの裾を掴むと徐々に上げていく。

「や、やめて!」

 汗ばんだ濡れた手のひらが、ふくらはぎから上の方へ移動してくる。手摺に手首、椅子の脚に足首を鎖で固定されていて、体重を背凭れにかけて椅子を傾かせることしかできない。

「ちゃんと押えてろ!」

「は、はい」

 細身の男が慌てて椅子を押さえた。声からすると“アイスホッケーのマスクだ”と教えてくれたのはたぶん細身の男。

「人間だけに楽しませるにはもったいない体だ」

「やっぱり吸血鬼なのね」

 由貴がキッと睨む。

「やっぱり?鼻が利くんだな」

 そう言ったときにはワンピースは捲られ、由貴の真っ白い太腿がつけ根まであらわにされた。

「きれいだ……」

 剣未はしばらく見惚れたあと、両手で由貴の脚を広げ、太腿と太腿の間に顔を強引に埋め込んでいく。

「んっ?!…や、やめ……て……」

「本性を見せてもらおう」

 いったん上目使いで由貴が嫌々する顔を確認すると、剣未はさらに顔を左右に揺さぶりながら奥へと沈めていく。

「あっ……いやっ……」

 由貴の悶える声と剣未の荒い息遣いが建物内に木霊した。

「もうそのくらいでいいでしょ」

 車に寄りかかっていた女が嫌気をさして剣未の行為に歯止めをかけた。

「うるさい!吸血鬼と人間の仲介役のおまえにとめる権限はない」

 中年女の忠告に不快感をむき出したのは一瞬で、剣未はすぐさま由貴の股へ顔をねじ込み、さらに両手で胸も揉みはじめた。

「んっ……くっ……はぁ~」

 由貴は歯を食いしばって我慢していたが、あっけなく喘ぎ声をもらしてしまう。剣未の動きが熱を帯びてくると由貴は体をくねらせて嫌がり、木製の椅子がギシギシと鳴る音が大きくなる。

「いいかげんにしなさい!」

 後頭部を小突かれ、剣未はゆっくりと顔を上げた。口の回りには涎がついている。

「この女吸血鬼を助けるのか?」

「男にされるがままの女の姿を見たくないだけよ。逆なら全然かまわないんだけど」

「そんなものでおれは殺せないぜ」

 剣未は黒光りする銃を見詰めた。

「どうかしらね。撃てばしばらく時間を稼げるし、その間にガソリンを頭からかけてあげるわ」

「おれの部下がだまってないぞ」

「だったら部下の忠誠心を試してみる?お金で買収してみせるから」

 女の真剣な顔つきを見て、剣未はニヤリと笑うと大袈裟に両手を上げた。

「わかったよ。こんなひと時のお遊びで命を落としたくないからな」

 剣未は立ち上がって口についている涎を袖で拭い取った。睨みながら見ていた由貴に剣未は言った。

「せっかく寿命を延ばしてやったのに残念だ。おい、用意しろ」

 屈強な男が建物の奥からポリタンクを運んできた。

「きれいな女性には火あぶりがよく似合う」

「昔、魔女狩りって火あぶりだったみたいね」

 険悪ムードだった剣未と女が愉快に処刑方法を話し合う。二人の豹変ぶりを目にして、由貴は背中に冷たいものを感じた。

「あっ、そうだ。そろそろ坊やに血液を渡しに行く時間じゃない?」

 女がパン!と両手を叩く。

「そうだな」

 剣未が腕時計を見ながら答えた。

「私も連れてって!久し振りに会いたいのよ」

「駄目だ」

「そんなこと言っていいの?この吸血鬼にしたこと言い触らしてやるから」

「わかった」

「やった!」

 少女のように高い声を張り上げて喜ぶ女とは対照的に剣未は苦々しい顔をした。

「そろそろ電話しないと寝ちゃうわよ。ねぇ~早く電話してよぉ~」

 色っぽい声に誘惑されたと思われたくないのか、剣未は無表情でケータイ電話を取り出した。

「口をふさいでおけ」

 剣未の指示で再び登場したベルトがグイグイと口の中へ押し込まれ、由貴は不味いワニ皮のベルトをくわえさせられた。

「よぉ、瑠諏。事件解決おめでとう!ほうびに血を渡してやるから、KZ工場の西側の一番高い煙突のところへすぐに来い」

 剣未は人格が変わったようにテンション高めに会話をしている。事件解決とはたぶん私が犯した事件のこと。その報酬に血をもらっているなんて……私のやってることとそんなに変わらないじゃない!

 由貴は心の中で罵った。

「ああ、そうか。ごめん、ごめん。重度の記憶障害だったな。これからKZ工場の住所を言うからメモするか頭に叩き込んでおけよ」

彼が、記憶障害……。

 軽蔑したばかりなのに瑠諏の顔を思い出すと、由貴の感情はなぜか静まった。

 剣未が携帯を閉じて「面倒くさい奴」と不満をもらす。

「しょうがないでしょ。すぐに記憶が消えちゃうんだから。それに吸血鬼なのに自分の親を知らないなんて切ないじゃない」

 女が瑠諏を擁護した。彼のことならなんでも知っているという口振りにも聞こえた。

 モテるのね。

 由貴は少し腹が立っている自分に気づき、知らず知らずのうちに女を睨んでいた。その奇異な視線を察知したのか女がこちらを見た。嫉妬に近いものが自分の感情に芽生えたことを否定しようと、由貴は白い歯をこぼして密かに笑った。

 由貴が瑠諏のことを知ったのは場末のバー。一人寂しく酒を飲む芝居をしながら、生きていく価値のない男が来るのを待っていた。細長いスペースにバー・カウンターと店の奥に一台だけビリヤード台があるこぢんまりとした昔懐かしいプール・バー。その店のマスターは顎に白髭をたくわえ、真っ白いナプキンでキュキュッと音を立ててグラスを磨いていた。由貴はそのマスターと体の関係を保って生きていく価値のない男の情報と、バーを待合せ場所として使わせてもらっていた。

「今日の男は丸2だよ」

 丸2とは二枚目のことで無理やり若者言葉を使って会話を弾ませようとしている。そんなマスターを横目で見て“あなたの血もいつか吸ってア・ゲ・ル”と、由貴は心の中で誓っていた。

 その日、いつもは埃をかぶっているビリヤード台で玉を突いている男たちがいた。

「血を舐めるとその人の過去を見ることができる吸血鬼がいるんだよ。この前、おれの腕をビール瓶の破片で切って血を舐められて危うく吸血鬼にされるところだったんだぜ」

 そのうちの一人は酔いが回り、仕事の愚痴をビリヤードの対戦相手にこぼしながら、キューを突くことによってストレスを発散させていた。最初はなんのことを言っているのかわからなかったが、Dead leadves地区で刑事をしていることなどペラペラ喋りはじめたので察しがついた。

 吸血鬼が警察とタッグを?

 滑稽で笑いそうになったと同時に興味もわいた。その吸血鬼に血を吸われたのなら、私のことを理解してもらえる唯一の存在になってくれるかもしれない。事件を起せば会える確率は高いかも。と期待を抱いた。

結局は理解してもらえなかったけど……。

彼は私の罪を憎んだ。当然よね。人をたくさん殺しちゃってるもの。でも、わからない。人間に手を貸すなんて、あの瑠諏という吸血鬼はまだまだ青いわ。吸血鬼には自殺という概念がまったくない。なのに日本州に住む人間の自殺者数は急増している。自分の命を自らの手で絶つなんてありえない。地球に生息する生き物で、自殺という愚かな選択をするのは人間だけ。人間のような貧弱な生き物に支配されている地球がかわいそう。あっ、そういえばプール・バーのお喋りな刑事さんは私を尾行して、もう少しで血を吸うことができたはずの刑事さんと同一人物?

いまさら関係ないか……。

「ずいぶん余裕があるのね?」

 女が訝しんで訊いてくる。

 余裕なんてあるわけないのに……思い出にふけってつい笑いたくなっただけ。

 由貴は心で思っていることを表情に出せない自分を悔やんだ。

悔やむ?

人間のようなネガティブな感情を抱えたことがおかしくて、由貴の笑いはとまらない。

「おかしくなったんじゃないのか?」

 剣未が首をかしげる。

「そうね」

 女も相づちを打つ。

「あとは頼んだぞ」

 剣未が細身の男を睨んで指示を出す。

「は、はい……」

 細身の男が自信なさそうに返事した。

「いいの、あんなのに任せて?」

「女の吸血鬼を一人で始末できないのなら、いつまでたっても一人前にはなれない。それに早めに行かないとお気に入りの瑠諏君が待合せ場所に誰もいないと帰ってしまうぞ」

中年女が気を利かせて小声で尋ねる配慮をみせたのに、剣未は大声で答えた。

「早く、早くう」

女は年甲斐もなく目を輝かせて急かせる。

「おい」

 剣未が顎をしゃくると屈強な男が小走りで運転席に向かった。

「今日は坊やになんて名乗るの?」

「ジョン・ドゥ」

「それは傑作ね。私はジェーン・ドゥにしようかしら」

「帰ってくるまで始末しておけよ」

女がおどけても剣未は無視をして細身の男に声をかけた。

車が出て行って建物内には由貴と細身の男だけが取り残された。細身の男がさっそくポリタンクのキャップを外した。ガソリンの臭いが由貴の鼻をかすめる。

もう一度彼に会いたい。彼の記憶から私が消えてしまう前に……。

 ガソリンの臭いから刺激されたのは恐怖や絶望ではなく、最期にひと目会いたいという純粋で単純な切ない想いだった。

「うぐっ……あがっ」

 由貴はもがいて口をふさがれているベルトが邪魔だということをアピールする。

「なんだ?なにか言いたいのか?」

 細身の男は作業を中断して後ろに回り、ベルトを口から放した。

「ひとつ言いたいことがあるの」

「なんだ?」

 細身の男が迷惑そうに眉を寄せる。

「あんな男の言いなりになって悔しくないの?」

「それがおれの仕事だ」

 生真面目な答え方からすると、この男に色仕掛けなど通じない。細身の男はポリタンクを持ち上げ、由貴の頭にかけようとする。完全に両手がふさがっている。

「ねぇ、知ってる?ガソリンをポリタンクに入れて買い置きしておくのは消防法で禁じられているのよ」

 細身の男が「えっ?!」と声をもらしたとき、由貴は爪先立ちでクルッと回転すると、鎖で括られた椅子を体ごとぶつけた。椅子の破壊音のあと、バラバラになった木片が散らばり、鎖から開放された。

「ぐっ……」

 細身の男は頭から血を流して倒れた。

「ガソリンは消防法で認められた金属製の容器に入れてね」

由貴は細身の男のポケットからライターを探り当てた。シルバーメッキの表面にダイヤモンドカット模様が施してある高級品。そして、ポリタンクが空になるまでガソリンをかけた。ライターのローラーを親指で回して青い炎を出すと問いかけた。

「聞きたいことがあるの」

「な、な……んだ……」

 細身の男が痛々しく口を開く。

「瑠諏という吸血鬼の住所を教えてくれない?」

 由貴が命令口調で訊く。

「そ、それだけ、で……た、助けてくれる……のか?」

 声と体を震わせながら尋ねてくる。

「ええ」

「本当……か?」

「ええ」

 細身の男は安堵の表情を浮かべると瑠諏の住所をあっさり吐いた。

「ありがとう。ライターはここに置いとくわ」

 由貴は火がついたままのライターを慎重に立てた。抵抗するとは思っていなかったが、逃げる時間を少しでも稼ぐためにガソリンが浮いている床の上にあえて立てた。目の前にあるライターを掴もうと細身の男は手を伸ばす。

「あっ?!」

 ガソリンで手が濡れていて滑らせたのか、スローモションのようにライターが倒れていく。断末魔の叫びとともに、細身の男はあっというまに炎に包まれた。


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