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昨日

作者: 黒野 白菜

嘘だとしか思えなかった。


受け入れろ、と言われて受け入れられることじゃなかった。


未だ心のなかで、夢なんじゃないかと信じつづけていた。


何時まで経っても。




今になってようやく気付く。


それすら、馬鹿で鈍感な自分にはできなかったようだった。


結局残ったのは、どこまでも奥深い虚無感だっただろうか、哀しみだっただろうか。


そんなの、どっちだっていい。


どんなに嘆いても、断じて夢ではない目の前の現実が帳消しになることなどないのだから。




貴方は、たかが何十億のうちの一人だ、なんて言っていたっけか。


価値観とはよく言ったもので。


自分の中に輝きつづける貴方は、どんなに輝かしく視えていたことか。




もし、最期に会えたなら、自分は、何を言えただろうか。


まともに人と会話することにも慣れていないこの頭と口で、人一人の負担を軽くすることが、できただろうか。


見て見ぬふりだったのだろうか。


そうだとすれば、何がどう変えられたのだろうか。


何かが変わったのだろうか。




自分は、こんなところでも、こんな形で、一人取り残されることになってしまったようだった。

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