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魔法使いから見たニホン

近くに、かつて西日本一の売り上げを叩き出したコンビニがあります

私、パッフェです い、一応…魔法使いです



先見隊に志願して本当に充実しています。

私たち魔法使いは、魔法が急激に発展したリグロリアにとっては金の卵。家は勿論、生活に必要なものから金貨まで半永久に補償されています。


なので


基本皆・・・引きこもり、です。

魔導書を借りて読んだり、魔法の研究をしたりするのが一般的です。


私は、そんな日常にスリルを求めたのです。ワクワク、ドキドキしたくなったのです





現在、私たちはコンビニエンスストアという平屋の店?に到着しました



「うむ、貴賓室から約10分たらずか……早いな」



オージィさんが一人呟くと、ツアーガイドのゲンさんが口を開いた



「すみませんリーダーさん。 今"貴賓室"と言いましたか? それはどこです?」


「どこも何も迎えに来た、あの場所だが?」



「…………申し訳ありません。あそこはニホンでは一般的な"宿"なんです」



〈〈〈〈はぁ!?




あ、あそこが宿なんですか??

リグロリアで言うと王宮みたいにキレイで、ベッドはふかふかだし、使用人達は皆、丁寧で親切だったなぁ…


*ホテルの説明に10分くらいかかりました

「まずは、これを配ります」



カエデさんが紙を丁寧に折り曲げてあるようなモノを一人ひとつ渡されました。

これだけでもリグロリアでは珍しいです



「中を見て下さい」



ゲンさんの指示で、開ける口を見つけ、中に入っていたモノを出しました


え………



「か、紙製のお金……!?」



モノ作りのスペシャリストのゲヒールさんがワナワナ震えています



あ、私も…震えてました



キレイな紙に男性のキレイな似顔絵が印刷されていて

【1000トンガ】と書かれた紙幣、というらしいんですが、

ちなみに値段も認識魔法で私たちに馴染みのある【トンガ】という単位になっています。その数三枚!! 美術品としてリグロリアに持ち帰るのもよさそうな、お金です、スゴい お金です

「ニホンでは[円]という単位です。物価が高く 全部が高級品に見えるかもしれません」

「ですが、見るより慣れろ。という言い回しがありますので、皆さんに実際[買い物]をしていただきます」



ゲンさんの説明を聞きながら私は紙幣を眺めています



「買い物……ですって!?」



「い、一理ある。ニホンあなどれないな」



「待った! コンビニエンスストアとは、何屋なんだ?」



ゲヒールさんの質問に悩むゲンさん

「雑貨店…いや違いますね。なんと説明したら…」



「飯が食えるんだろ?食堂か?」



「違います」



「肉屋か?」



「違います」



「わかった、八百屋か! それとも酒場か?」



「………違います」



ゲヒールさんは痺れをきらしたのか、一番にコンビニエンスストアへ乗り込むようです

私も…何を売っているのか、3000トンガで、どれくらい買えるのか、たのしみです!!

次はドワーフのターンです

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