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エルフから見たニホン

視点が変わりますが、時系列は進みます

私はモナ、尖った耳に青髪蒼瞳の、見ての通りエルフ



私たちは侵略(観光)の先見隊として[ニホン]という世界に来た


そして今、移動手段だというバスを[視ている(みている)]




私たちエルフは生まれつき特殊なチカラがある。それは分厚い壁もすり抜け、彼らの心の善悪も見える

[透視]だ。それをバスに使う


以前侵略しようとした世界、で馬車に爆薬をつんで私たちを亡き者にしようとした過去がある。

なので安全のため私が視る。



「…っ!?」



私は生まれつき表情が硬いだの無愛想だの言われる。そんな私が驚いたのだ

爆薬などがないことに驚いたのではない。

その見たことのない技術力や

彼らの心がまるで[私たちを歓迎]しているように見える




ありえない




私たちは侵略しにきたのだ。彼らの文化や技術を盗み、我がリグロリアに持ち帰る。それが恐るべき侵略の内容………………なのに…


「皆さん本日は、ようこそ日本へ! 私は皆さんの案内を任された山口楓といいます。

現在25歳、独身で弟が3人いまーす! 今回は日本の文化や食をご案内いたしますね♪」



音を拡声させる道具を使い自己紹介をする女性カエデ、

私たち見ず知らずの者に自分の素性や家族構成まで暴露している。

その心はとても温かく優しい


「なんなの…、ニホンジンって」



「自分は長崎源といいます。早速なのですが、皆さんの自己紹介を、お願いしたいのですが…」



ゲンと言う男が提案する。この男も[歓迎]の心が溢れている。


なんなのよ…もぅ



「勿論、偽名…偽りの名前を使っても構いません、ですが」



ゲンが板のような道具を楓に向ける、何か音がしたと思うとゲンは手元にある機械と板の道具をヒモで繋げ、なにやら作業している




5分くらい後、ゲンは機械から出てきた1枚の紙を私たちに見せる



〈〈〈〈な゛!?



私だけでなく、先見隊のメンバー全員が驚いた


そこにはカエデの名前とカエデの絵………いや絵よりも美しく鏡で写した姿を切り取ったモノが書かれている



「このような物を私達は名刺、またはネームプレートと呼びます。侵略中は、これを皆さんの服等よ見える場所につけて下さい」



ありえない…ありえないよぉニホンジン!!


私たちの世界リグロリアでも文字を写したり、書き出す魔法は存在する。だが詠唱が長く、紙自体も高級品なのが欠点だ。


今した技術は5分程、その間魔力は一切感じなかったし、紙を簡単に使ってしまうあたりニホンの文化レベルに圧倒された



「……解った。我々も名乗ろう、勿論 偽りの名ではない。ついでに、目的についても語ろう」


我らがリーダーが立ち上がり、決意した瞳を私たちに語りかける




そうだ、これは運命なのかもしれない。こんなにも歓迎するニホン……侵略(観光)しがいがあるわ

余談ですが、女キャラは基本スイーツに関する名前にしてます


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