ダディの任務
定番の女騎士とオークをアレンジしてみました
ダディ・クリムエル
種族はオーク(猪族)、年齢は……内緒である。
彼は異世界への門を守る守衛であり、30人の子を持つ父親である。
そんな彼に白羽の矢がたったのは当然と言えば当然だが…
「か、家族全員を…侵略(観光)に向かわせるのですか?」
陛下の命令は絶対である。それはリグロリアでは当たり前であったが、彼自身不安であった。
・異世界ニホン、先見隊でさえ「侵略しきれない、今まで見たことのない人種、文化」と報告した世界だ。
家族を危険にさらすわけにはいかない…
「…あ、荷物はこの中に入れて下さい。生物などは持ち込まれていますか?」
「い、いいや…入れてくれ。重いが大丈夫か?」
「任せて下さい! よいっしょ!!」
<スゲー、父ちゃんの荷物をオネーサン持ち上げた!
<カッケー!
<雷魔法みたいにシビレる~
ところが、どうだろう?
着いた時刻は夜だというのに、あちらこちらから、溢れんばかりの灯り、見上げるほど高い無機質の建物の数々。
大きな鉄の塊が灯りを照らしつつ走ってきた、かと思ったら、とても丁寧かつ優しい女と男性が出迎えたではないか
「貴方、ワタシもいるから大丈夫」
妻で人間族、かつては[獣狩りの女騎士]など呼ばれていたフラッペが優しくオレの毛深い手を握る
少し、侵略が楽しみになってきた
[バス]と呼ばれる鉄の乗り物は報告にあったモノよりも豪華な使用だ
調度品は宮殿のモノのようで、灯りの魔道具は魔力を感じないのに明るく照らしている
「全員…座れたわ」
フラッペが少し驚いている。我々含め計34人。その人数が座っても、まだ余裕がある車内
「彼らの情報網…あなどれないな」
子ども達と楽しそうに話をしている防衛軍[ツアーガイド]彼ら我々の人数を把握し、バスを用意した。いや、来ることさえ予定に入っていたのなら[予知]の領域、ナニモノなんだ
「みなさーーん。ようこそ日本へ。私は山口楓と言います。コッチのオジサンは長崎さんです」
「早速ですが、食事の場所へバスは動きまーす。 あ、回りで騒いだり光ったりしてる人や魔道具は無害なので気にしないで下さいねー?」
<<<<<はーーーーい!!
バスが動きだすと案の定、子ども達は初めて見る異世界、バスの快適さ等に興味津々だ
「ところで、食事はどこで食べるんです?[コンビニエンスストア]ですか?」
フラッペも食事が気になる様子で質問する
「すみません、今回はコンビニではないのです。山口説明しなさい」
ナガサキと呼ばれた中年男性がカエデに指示する
「…ついてからの、お楽しみです!」
<<<<えーーーー!?
ちなみにナガサキも「えーーーー」と言っている。聞いてなかったのか?
「着くまで時間がありますので」
「私達がナゼ、異世界の皆さんを受け入れやすいか、その理由を見せたいと思います」
「なんですって…」
フラッペ同様、俺も驚いた。そんな重要事項を簡単に漏らすのかニホンジンとは
「……はい準備できました。これはテレビという魔道具。いまからこれに映しますよ~」
天井につるしてあった四角いガラスの魔道具?が動き、それに合わせて、後ろにも小さいが同じような道具があり灯りがついた
カイシャ?テイキョウ?よくわからない単語が映し出されると………
<スッゲーー魔法!カッコイイ!
<あれは、エイシェントドラゴン!そんな…あぁああ!
<エルフさん危ないの! うぁあさけたの、すっごいの!
子ども達は興奮が止まらないようだが私とフラッペは空いた口が塞がらなかった
映し出されたのはリグロリアとは違う世界、知らない魔法、知らない悪の魔法使い、飛び交う弓やドラゴン
「これは映画という娯楽です。本当に戦っているように見えますが、全部芝居です」
「芝居!?本当に? 今、兵士が吹き飛んだんだけと…」
「スタントマンによる芝居と、合成技術という技術です」
「信じられないわ…」
フラッペは俺の手を握りエイガを真剣に見ている。
こんな横顔をみるのは久しぶりだな
この技術、リグロリアに必ず持って帰ろう。
その前に腹が減ったな…
映画は実在しません
指*物語やハリ*タを合わせたような感じです




