VS オーク大家族
おまたせいたしました
[源視点]
西暦2**6年、7月1日
<はい、ですから私達は"普通"に観光案内をしただけで、防衛や撃退はしておりません!
<ダメダメ取材なんか、国が認定してる事業なんだよ?解る?
<はーい。牛丼特盛つゆだく……ってウチは旅行会社です!!
あの観光案内から約2週間が経過した。
わかっていたことだが、我が弱小会社には毎日のように電話が鳴っている。普通なら嬉し悲鳴なのだろうが、大概は興味本意で取材をしたいマスコミ達だ。ワイドショーにも名前が出て、解説だの教授だのが「旅行会社が日本の危機を救った。どんな手口か気になる」なんて言っている始末だ。
「そろそろな、はずです」
そんな、てんやわんやの社内で、
一人伊達眼鏡をつけ、格好いいアピールをした彼女。
山口楓、彼女はパソコンとにらめっこしている、画面には"異世界と繋がっている門" これは門の前にWebカメラが置いてあり、その動画は世界中の人が見ることが可能だ。
マスコミの面々はカメラやマイクを持ち、バリケードで囲まれた門を中継している
彼女は前日の件から異世界担当となり(国公認)、異世界の様子を見ていることが仕事となった(菓子と飲み物付き)
そんな門が、
音もなく開いた
<門が門が開きました! 日本は再び危機になるのでしょうか!?
<見るからに野蛮そうな獣人男性と、見るからに可愛らしい金髪女性が出てきました! 代表者でしょうか?
<その後も次々とメンバーらしき人員がでてきました!まるで兵隊の列のようで、恐ろしいです!
「山口……準備は?」
「はい、ぬかりなく!」
パソコンから響くマスコミ達の語りを聞き流し、
私と山口は、テキパキと観光案内へと急いだ
<ご覧くださいバスが、バスがやって来ました
<大型バスでしょうか! 中にいるのは前回の救世主のようです
マスコミを無視しつ、団体の先頭にいる二人の前にバスを止めてもらう
自動ドアが開き山口と迎えに出る
「ようこそ、日本へ」
「我々がツアーガイドです。よろしくお願いいたします」
「ダディ・クリムエル、獣人だ」
「妻のフラッペ・クリムエルです」
「後ろにいるのは私達の子ども達です」
子ど……も? 20人はいるんだが……




