1 一目惚れ
友人に言われた設定で書いてみることに(笑)
そんなに長くかくつもりはないですのでよろしくお願いします。
やぁ、諸君。おれの名前は 日向和。まぁ平凡の学力の高校に通う2年生だ。
決して顔はいい方ではない。胴長で短足。身長も決して高い方ではない。しかし、なによりだめなのが、笑顔を作れなく常に仏頂面だってところだ。
どうやら、これは子供時代からのようで自分が腹痛めて産んだ母親にすら怖いと言われる始末だ。
そのせいで昔からいろいろあだ名をつけられたものだ。挙げたくは決してないが強いて挙げるとしたらまぁ、大仏やら、仏様やら、感情を失った野獣やら....etc...
おれの性格は、自慢ではないがこんなに明るく気さくでだれでも話しかけられる...いわゆるリア充とされる人種の性格は兼ね備えてると思うんだ。(あくまで友達はいないから自称だが)
だが....!!!考えてみよ???友達と会話していたら、誰かが面白い事をいってみんなで笑い出すようなシーンが、人によるが毎日と言えるほどあるとおもう。
そのシーンで声は爆笑してるような声なのに全く無表情のまま笑っているやつがいたらどう思うだろうか。
少なくとも友好的になれるタイプからははずれると自分でも思っている。
その顔が災いとしてこの17年間彼女ナシ!!どころか友達すら作れない!!
……完全に人生を積んでしまった生き方になってしまったのだ。
もう嫌だ...なんでこんな仏頂面しか出来ないんだ..
俺はこのままぼっちで悲しい高校生活を過ごすんだ...
全てを諦めていました...
そう、あの日までは……
今のおれがどうなったって?知りたい???そんなに知りたいの??
えーーー!?どうしよっかなーーー!?なんか自慢みたいで悪いしなぁ....
まぁそんなに聞きたいなら教えてあげてもいいけど???
え?聞きたくない?
いや、聞きたいっしょ。聞きたいよね?聞くしかない。
まぁ、もう流れでわかると思っちゃう人もいると思うが、むっちゃかわいい彼女ができちゃったんだよなーーーー!!!!
その女の子の名前は 三千院愛。あの世界的にも有名な三千院財閥の一人娘でものすっごい金持ち。その上、スポーツもできて勉強もできる。
しかもものすっごいかわいい!!髪はピンク色のツインテールってやつで胸も世間一般で巨乳と言われるほど大きく、そのくせしまるところはきっちりしまっている。
ボンッ!キュッ!ボンッ!
を素でいくまさに非の打ち所がないのだ。
なんでこんなおれがそんな子と付き合えたかって??
それは、神のみぞ知るってやつだね。
だって数日前、廊下ですれ違ったときにチラッと目があっただけだ。全く面識があったわけではない。まぁ向こうは、これほどの美少女。クラスでは、校内かわいいランキングでも、毎回上位に上がっているほどらしい。
だからおれからはもちろん知っていたがおれみたいな平凡な人間のことを知っているわけはないのだ。
三千院さんが太陽なら、さしずめ俺は月。
自慢ではないけど、クラスで俺の話題が上がった事は一度だってない。
完全に、存在していない子扱いされている。
「あなたは私の運命の人です!!一目惚れしちゃいました。よろしければ付き合っていただけませんか??」
クラスで一度も話した事もなかったのに
こんなことをいきなり言われたのだ。
仏頂面のおれですら眉毛ぐらいは動いていた気がするぐらい衝撃だったがもちろんこちらから断るなんてありえない。
「いいよ」
その時、おれは世間一般でいうリア充になったのだ。
いいだろーー!!羨ましいだろー!!
お前らも人生の中でそんな子が見つかるといいねー(笑)
それから、数日が経った。
「和くん?よかったら電話番号とメーアドとLINE教えてくれない?」
「もちろん!こっちから喜んで!」
ちなみにおれは和くんと呼ばれるらしい。なんか女の子が言うとやはり響き方というのが変わってくるらしい。
この名前でよかった!!!と人生の中で一番思ったよ...
ピコンっ!っていう軽快な音が鳴り響く。
どうやら交換したLINEからメッセージを送信したようだ。
LINEなんて家族に連絡するのと、かろうじてオンラインゲームで知り合った女の子と連絡をたまにとる程度でしかなかった俺だったのに、リアルの女の子のアドレスが一つ増えるだけで、こんなに幸せなツールになってしまうのか。
愛ちゃん←そう呼ぶように言われた
は文字を打つスピードが限りなく早かった。いまLINEを確認したら結構長文なのをわずか10秒足らずで送信したのだ。
目の前で、その人からLINEを送られるなんて不思議な気持ちであったが、いざメッセージを確認すると....
和くん!LINE追加してくれてありがとう!愛だよ!!!和くんのこと大好きだから毎日メッセージ送るね♫メッセージは30分以内にかえしてね♫これは愛との約束だよ!
この文章も10秒足らずで書き上げたんだからすごい。しかし、俺の方はLINEに慣れてないからうまい返事が思いつかず、了解!とだけ伝えた。
「ありがとー!和くん大好き!!」
愛ちゃんは、その返事を見るや否やおれのことに飛びかかるように抱きついてきた。
女の子の匂い....
もう色々幸せすぎて、おれの仏頂面がにやけ面に変わってしまいそうなほどの衝撃だ。
「和くん...キスして?」
突然、愛ちゃんは俺に抱きついたあと甘えた声でそんな事を囁いた。
「えっ…そりゃ俺だって滅茶苦茶したいけど、でもここ廊下だし…それにもう昼休み終わっちゃうし」
時計を見ればあと昼休みまであと10分を告げていた。
まだ、ここは人目につきにくい廊下であったが、俺たちの事を目撃する人はいなかったが、そろそろ教室に戻り始める人が現れるであろう。
その人たちに見られてしまう可能性だって十分ありえるのだ。
「大丈夫大丈夫。急いだら間に合うよ!屋上いこう?あそこなら人もいないし!」
愛ちゃんはおれと手をつないで屋上に連れていった。
屋上ならたしかに人はいないけど...いないけど...
だが、断るなんてしたらバチがあたる。
おれは屋上にいってそして熱い口づけを交わした。
愛ちゃんは小鳥が啄むようなキスではない。いわゆるディープキスってやつだ。
愛ちゃんはまるでおれは求めるように、情熱的なキスをするのだ。
お互いの唾液が絡み合い交換されていく。
さっきまで、愛ちゃんの口に含んでいた唾液が、おれの口に運ばれていくと想像しただけで、軽く我が息子が、こんにちはと挨拶をしてしまいそうだ。
その長い長い求め合う様なキスを、1分程続いた。
おれの唇から名残惜しそうに離れる時に、あっ...という吐息が愛ちゃんから漏れる。正直すっごくエロいです!!!!
「ぷはぁ...ああよかった♫いっとくけど、私。これがファーストキスなんだからね!」
愛ちゃんは、熱でも発症したかの様に真っ赤な顔で俺が知る限り最高の笑顔で微笑むのだった。
屋上に、春に優しく吹く風はこれから起こる幸せな日々を予感している様な気がした。
神様..こんなに幸せでいいんですか!!?
一線超えちゃいますよ!!?
しかし、童貞という最低のバッドステータスを十七年間誠に遺憾ながら保持していた俺にはこれ以上の事をするなんて、想像もつかない。
そもそも出会って数日しか経っていないのに、キスをしている時点で俺は相当レベルが高いのではないか。
目の前の女の子は、誰の目から見ても美少女と言っても過言ではない。
愛ちゃんは、大きな目をクリクリさせながら興味深そうに俺の面白くもない顔をみて微笑んでいる。
そんな女の子にキス以上の行為でもしてみたら罰でも当たるのではないか。
よし、今日はこれくらいにしておこう。
自分から溢れる衝動を無理やりに押し付けて気持ちに蓋をする。
そう、俺たちはゆっくり進んでいけばいいのだ。
ここまでが、ハイスピード過ぎたんだ。
ここから、少しペースを落として俺が大好きな美少女が出てくるゲームの様にゆっくりと過程を楽しむのも悪くはない。
ガッツきすぎて引かれてしまっては、元も子もない。
時刻を見れば、昼休みもあと3分で終わりを告げようとしている。
「じゃあ、もう..そろそろ...」
「ねぇ?今から、学校逃げ出して私の家に来ない?」
俺が、勇気を出して切り上げようとした言葉に重なるようにして発した愛ちゃんを発言を理解するのに、数秒のタイムラグを生じたか上目遣いで、こちらを見つめる視線で全てを理解した。
「うん!!もちろん!」
やっぱり、ハイスピードラブコメも良いよね!!!