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アルバートと森の不思議な関係  作者: よし
3章 進む道
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再会


 お城に戻ってから数日後、学園からルーク達が来たとマーサおばちゃんが教えてくれた。 ちなみに、今回はマーサおばちゃんのお仕置きはなかった。今回だけと言われたときの笑顔が、忘れられないです。


 謁見の間に入ると、食卓の上にたくさんのご飯が用意されていて、皆が思い思いに過ごしていた。

 謁見の間というより食堂? 陛下がいるから、やっぱり謁見の間?

 ぐるぐると、何故か止まらず考え続けてると、横から衝撃が来た。


「ぐえっ」


 どうなってるのか分からないけど、身動き一つ出来ない!!

 それに、体が締め付けられて、苦しくて息もできない!!


「……!!」


 助けてが声にならず、ボーッとしてきた。

 これは、あれだよ。ウィルにキュッとされて、気づいたら寝台にいるやつだ。

 おかしいなぁ……。怒られることしてないと思うだけど。

 あー、もうダメ。


「おい、ミーシャ。アルが落ちそうだ」


 僕を締め付けてるのが、ビクッとしてから緩められた。

 けど、力が入らず、グダーっとなった。お休み直前でしたから。


「あっ、ごめんなさい」


「うん。だいじょうじゃないけど、だいじょうぶ。ミーシャお姉ちゃん!! 何で泣いてるの!? ルークに怒られたの?」


 ミーシャお姉ちゃんを見ると、僕を抱きしめながら泣いてたからビックリだよ。

 ルークの拳骨は泣いちゃうもんね。


「ふふっ、違うわよ」


「そうなの? じゃあ、マークお兄ちゃんに頭をギューッとされちゃったのかー。だめだよ!! マークお兄ちゃん!!」


「違ーよ!!」


 全く、しょうが無いなと思いながらマークお兄ちゃんを怒ると、勢い良く否定された。

 じゃあ、何だろうと思ってると。


「アルが泣かせたんだろ」


 マークお兄ちゃんが僕のせいにしてきた。

 僕は何も何もやってないと、不満げな顔をした。


「私が泣いたのはね。アルバート君のせいよ」


「えっ!? 僕!?」


 何かしちゃったかな?

 えっと、どうすればいいの?

 ミーシャお姉ちゃんは……、まだ少し泣いてる。

 えっと、えっと、どうしよう。

 少し混乱して、キョロキョロしてると、マークお兄ちゃんの笑い声が聞こえた。


「あはははっ、やっぱ面白いな」


「アルバート君は、私が泣いた理由、分からないの?」


 ちょっと怒ってる……。

 もう一回考えてみたけど、やっぱり分からない。

 途方に暮れてると、ルークがやってきて頭をポンポンと叩いてきた。


「アル坊は、戦場にいっただろ。だから、心配だったんだ。居なくなることが怖かったんだよ」


 ルークの言葉に、ミーシャお姉ちゃんが頷くと涙をぬぐった。


「それで、アルバート君を見たら、安心して泣いちゃった」


「ちなみに、俺もマークも心配したから、後でお仕置きな」


 お仕置き……。

 いや、それよりも。


「僕が居なくなると、泣いちゃうの?」


「ええ、悲しいからね」


 ルークを見てみる。


「俺は、泣かないぞ」


「じゃあ、悲しくないんだよね」


 ちょっと、ホッとする。ミーシャお姉ちゃんはどうしよう……。


「いや、泣かないだけで、悲しくはなるかな」


「えっ!!」


「えって、俺はそんなに薄情じゃないぞ」


「じゃ、じゃあ、マークお兄ちゃんも、悲しくなっちゃうの?」


「まあ、それなりに一緒にいたしな」


 ちょっと、恥ずかしそうで、珍しい。

 いや、そうじゃなくて……。

 どうしよう。





 僕が居なくなることで、ルーク達が悲しくなっちゃうのはヤダ。

 でも、帰らなくちゃいけないし……。

 ふと、陛下とお話ししてるラルヴァが見えた。

 うん。どうしたらいいか、教えて貰おう。


「ミーシャお姉ちゃん、ラルヴァの所に行くから離して」


「ダメ」


「何で!?」


 凄い勢いでダメだしされたよ!?

 ラルヴァのとこに行くだけだよ!?


「なにか、隠してるでしょ。どっかへ行っちゃう気でしょ」


 何故にバレた?

 まだ、何も言ってないよ!?


「私も一緒に行くわ」


 そう言って、僕を抱き上げるとそのままラルヴァの所に向かいだした。

 ミーシャお姉ちゃんの後ろには、ルークとマークお兄ちゃんが何ともいえない顔をしながらも、一緒に着いてきていた。とりあえず、助けてはくれなそうなのは分かった。






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