第一章一幕
つい先日、友達に、「本気で小説家になりたい」と相談したら、「どうやったらなれるのか知っているのか?」と聞かれました。わかりません、壊箱です。
とりあえず当分はこの作品の投稿を頑張ろうと思います。また、作品の投稿を小出しにしていこうと思います。理由は大学の授業で忙しいからです。
突然だが、ここで、俺の住む神原町について説明しておこうと思う。……と言っても、細かいところまで説明できるほど、俺も詳しくはない。
神原町は、簡単に言ってしまうと、土地開発が進められている田舎だ。
近くには底が見えるくらいの綺麗な川や、季節によって様々な変化を見せてくれる山々、田んぼや畑などがあり、自然に恵まれている町だ。
しかし近年、土地開発が進み、大型のスーパーやマンションなどが建てられた結果、俺個人の勝手な感想だが、随分とアンバランスな町になってしまった。
人口は少ないほうで、近くに小学校、中学校、高校はそれぞれ1つだけしかなく、1学年大体3クラス、大体の人が地元の学校に進学するので、同じ学年の人はほぼ全員知り合いである。
ちなみに、町の名前と俺の苗字が一緒なのは、この辺りの土地は昔から『神原』と呼ばれていて、俺の遠い祖先はそこから自分の苗字を付けた、と両親から聞いた。……まあ、俺の両親の言うことなので、嘘か真かよくわからないけどな。
さて、なんでこんな話をしているのかと言うと、雷に打たれた時と同じように、現実逃避しています、はい。
現実逃避している説明は、現状を説明すればわかると思う……たぶん。
現在俺は私立神原高校の屋上……よりちょっと上で――
AEDが付けられた俺の体を、魂だけの俺が上から見下ろしています。
……なんで冷静にこの状況を見ているのか、その理由は3つある。
1つ目は、さっきまで俺はだれもが知っているであろう有名な川の目の前にいたが、ここまで戻ってくることができたからだ。
2つ目は、現在俺の蘇生活動をしているのは、俺の担任であり、実の兄でもある、神原真琴だからだ。
3つ目は、こんな状況を作ったのは、俺の幼馴染だからだ。
……うん、現状は理解してもらえたかもしれないが、なんでこうなったかは、さっぱりわからないと思うから、話を今日の朝――雷に打たれた次の日まで戻そうと思う。