プロローグ
この作品は、小説の知識がほぼ皆無に等しく、言語力もほぼ皆無な現役大学生(馬鹿)が、妄想6割、ノリ4割で書いたものです。誤字や脱字などがあるかもしれません。更新時期もかなり遅れたり、更新しても、書き直しなどもあるかもしれません。そんな作品でも、読んでくれるという方のために、一生懸命頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします。
作者は、この作品のジャンルがよくわからなくなったので、とりあえずコメディーとしておきます。
ある夏の日のこと。
空は雲ひとつない、まさに青天。
遠くの山は緑が生い茂り、川では子どもたちが水浴びをして遊んで、
――え、そんなことはいいから、早く本題に入れって?
そうか。なら要点だけかいつまんで言おう。
夏期講習からの帰り道。
この俺、神原神羅は今――
雷に打たれています。
「あばばばばばばばばばばば!?」
なにこれ!?何か悪いことした?俺ただ学校から帰る途中だっただけなんだけど!?え?川で遊ぶ子どもたちを危ない目で見ていただろうって?あ~、確かに女の子が多かった、ってそんなことするか!
「ねえママ、あのひと、なんかたのしそうだね」
「あら?フフ、そうね、楽しそうね」
そこの親子、楽しそう、で済ますのやめてくれない?ってか、なんで雷に打たれてるのにだれも驚かないの?それ以前になんで雲ひとつないのに雷落ちてくんの!?
あ…やば……意……識………が……
THE END
神原神羅先生の次回作にご期待くださ――
「って、死んでたまるかぁぁぁ!?」
あ、危なかった……
「――で、ここはどこだ?」
目を開けた俺の前に広がっていたのは、あたり一面真っ白の世界だった。
下を見ると、どうやら俺は雲に乗っているようだ。
「……どうしよう。やっぱ俺死んでるんじゃね?」
「大丈夫じゃ、お前は残念ながら生きておる」
「!!」
なんだ!どっから声が聞こえるんだ!?
「ここじゃ、少し上を見てみよ」
言われたとおりにすると、そこには、雲に座った若い男――おそらく20代後半くらいだろう――がいた。
とりあえずここはどこなのか、おまえは誰なのか聞いてみるか。
「ここか?ここは天国じゃが?」
「やっぱり俺死んでんじゃねえか!?」
しかも聞いてもないのに答えが返ってきたぞ!?
「かっかっか、お前の考えてる事なぞ、なんでもわかるぞ。次に聞きたいのはわしが誰か、じゃな」
「あ、ああ、そうだ」
すげぇ!ほんとに当たってる!
「その問いに答える前に……安心しろ、お前はちゃんと生きておる、ただここに呼び出されただけじゃ」
「そ、そうか……よかったぁ……」
とりあえず一安心。
「さて、わしが誰かという問いじゃが、答えは神様じゃ!!」
「そうか、神様だったら心が読めて当然か……って神様ぁ!?」
「そうじゃ、そしてお前をここに連れてきたのはわしじゃ」
「じゃ、じゃあ、俺に雷が落ちたのって……」
「わしがやった」
「てめぇぇぇ!!死ぬかと思ったじゃねえか!!」
――そういえば、こいつさっき、『残念ながら生きている』とか言ってたな……
「う~む、8割くらい本気で雷落としたんじゃがな~、何で死んでないの?」
「………」
こ、この野郎ぉぉおお――――!!
……だけどここで怒っても話が進まないので、とりあえず次の質問に行くか。
「――で、何で俺をこんなところに呼び出したんだ?」
「ふむ?何でだったかの?」
「死ねぇぇええ!!」
「(ヒョイ)かっかっか!!」
怒りが抑えきれなくなった俺は自称神様に殴りかかったが、あっさりとかわされた。
「自称ではない。それに忘れてしまったのは、わしが年をとって少しぼけておるからじゃ」
「え?20代くらいに見えるんだが?」
「今年で1000歳じゃ」
とても若作りのうまい神様でした。
「さて、思い出しがてら、お前のプロフィールを確認しておこうかの」
そう言うと、ボンッ、と神の手から煙をあげて……
「げほ……、ごほ……」
「煙多すぎて、自分でむせてんじゃねえよ!」
煙がなくなると、神の手には1枚の紙があった。
「げほ……、名前は神原神羅、年齢は15歳、血液型B型、誕生日は9月24日、私立神原高校在学、成績は下の上、ルックスは中の中、腕っ節中の下、現在は一軒家に一人暮らし、両親は3年前交通事故で他界、肉親は10歳年の離れた、妻子持ちの兄が一人のみ、隣に住んでいる幼馴染の一家にかなり世話になっているようじゃの……」
おお、どんどん俺の情報が開示されているぞ。
「ちなみに、神羅という名前は、森羅万象から取ったのじゃが、両親が『森羅』を『神羅』と間違えて名づけてしまったものらしいの」
「やめてくれ~!?それ以上俺の汚点を晒さないでくれ!!」
この神、さらりといやなこと思い出させやがった。
ちなみに、俺の両親は俺以上にすごいバカな両親でした。
「――で、そろそろ俺を呼んだ理由を思い出したか?」
「おお!!そうじゃったな、思い出したぞ」
やっと本題に入れるな……
「お前に人智を超えた能力を与えよう!!」
「いらん!!」
いきなりなに言いやがったこの神は!?
俺はどちらかと言うと平穏を好むタイプの人間なんだ。そんな力を手に入れちまったら、俺の平穏は……うん、思い返してみると、普段から平穏とは言い難い生活してると思うわ、俺。
「それよりも何で俺なんだ?」
「おもしろそ――なんとなくじゃ!!」
「言い直してるけどどっちも回答がひどいぞ、おい!!」
本当に何でこんな奴が神なんだろうか……
「まあ、お前に拒否権はないから、さっさと力を受けとって、地上に戻ってもらおうかの」
「え!?ちょっとま――」
そう言い、神が手で膝を叩くと……
また雷に打たれる俺がいた。
「ぎゃーーーーーーー!!」
ああ…また…意……識……が……
THE END
神原神羅先生のじか――
「って、もういいよ!!」
目を開けると、俺は最初に雷に打たれた場所に倒れていた。
「……さっきまでのことは夢だったのか?」
(そんなわけないじゃろ)
うお!?なんか頭の中に直接あの神の声がしたぞ。
(……ふむ、しっかりと能力は得ているようじゃの)
「――で?俺にどんな能力を与えやがったんだ?」
(秘密じゃ)
「はぁ!!」
(その方があとでいろいろ融通がき――楽しいじゃろ)
「だから言い直しても結局回答がひどいぞ!?」
――てか、『融通が利く』ってどういうことだよ!?
(あと、声に出さなくても、頭の中で話しかけてくれれば、わしには声が届くぞ)
(そういうことは先に言いやがれ、このバカ神がぁぁぁ!!)
さっきから、かわいそうなものを見るような眼で、周りの人から見られているのが辛かったんだよ!!
(それと、わしのことは、『シン』と呼ぶがよい、他にも神はたくさんいるので、神と呼ばれると紛らわしいのじゃ)
(――ああ、わかった)
(じゃあの)
(ああ、二度と話しかけてくんじゃねえ!!)
「……はぁ」
シンとの会話が終わり、俺は大きくため息をついた。
こうして俺のありえない日常が始ま――
(そうじゃった、お前の能力を狙って、天国やら地獄からいろいろな奴が襲ってくるかもしれんが、まあ、頑張ってくれ)
(そういうことは先に言いやがれぇぇぇ!!)
ありえない日常が始まった。