王都での嘔吐
また久々の更新です。
最近の暑さに参っています。
復興を最後まで見る事もなく町を出発した。
ヨーダさんも一緒に。
王都までの道のりを景観を楽しみながら、ゆっくりと馬車を進めた。
ちなみに、どうやら政治的判断で、王都に近い街でこの様な事件が興ったので、王都から正式に兵を派遣し駐屯させるらしい。
その数は多くもなく少なくもない微妙な数で27名。
王都への早馬も含まれているので、援軍を素早く呼べる事からの数なのであろう。
俺はこの道のりの間に、様々な物を作り出した。
まずは、焦げないフライパン!もちろんテフロン加工はしていない。
熱伝導率を高め、なおかつ焦げない。主婦の必須アイテムとしたい。
これを商家に持ち込みウハウハを狙っている。
次に悪意センサー。
これのセンサーを家なりに配置し、悪意を持っている者は入れない様になっている。一種の結界みたいな物だ。これは俺の家に配置予定で売り物ではない。
次に嘘発見器(改)異世界バージョン。
これは装飾品タイプにする予定。
ゆくゆくは家人を雇わなければならなくなるだろう事を想定し、採用面接で嘘を付いて採用されようとする人を篩にかける為の物。
刺客とかスパイとか怖いし。
この装飾品を身に付けておけば、相手の嘘がどの様な嘘か発見できる優れもの。
次は馬(馬型ゴーレム)
視覚認識障害を利用し、馬と見せれる馬型ゴーレム。
ウリクルの応用バージョン。
素材はミスリルとチタン。
この馬は、俺とウリクル以外は乗れない。
マスター認証が必要で、ウリクルはサブで登録済。
次が最後で、水のろ過装置。
やはり、この世界には必要だと感じた。
飲む水に拘るのは日本人だからかな?
これも非売品。
そんなこんなでもうすぐ王都に着く。
周りには城壁が取り囲んでいて、やたらとでかい門が有り開いている。
近づくにつれ、門の前で兵が整列し中央を通れとばかりに開いている。
これは歓迎?イジメ?
めちゃくちゃ目立つ…。
城門を抜けるとこれってパレード?と言わんばかりの状態になっている。
こんなの未体験な俺には緊張が半端ない。
ヤバイ、吐きそう。
横を見るとウリクルが袋を渡してくれた。
奥に入り、思い切り吐いた。
吐いた。
吐いた。
だいぶんと落ち着き、城まで到着したが…。
セ「この成り上がりの平民!早く下車せぬか!」
このお方の熱烈な歓迎にあいました。
俺「なにぶん礼儀作法を知らぬ身、申し訳ない。」
セ「ふん!成り上がり風情がいい気になりよって。」
執事程度に頭を何度も下げるのは良くないと思い、後は無視した。
ア「御待ちしておりました、登城してください。陛下がお持ちです。」
俺「分かりました。到着して早々なので、服を着替えたいと思うのですが部屋を貸してはもらえませんか?」
ア「その様に手配いたします。では、こちらに。」
アルマの後ろに付いて行き、途中で侍女へと交代する。
ア「この者が部屋まで案内致しますので、私はこれで。」
そう言うとアルマは去り、侍女が部屋まで案内してくれた。
部屋に案内されると、湯浴みの場所などを聞いて早速準備に取り掛かる。