その後2(改)
なかなか忙しく、更新も久しぶりです。
近衛騎士団の到着により町民も湧き、笑顔もちらほらと見えだした。
哨戒兵と王族護衛以外の近衛騎士は復興に人でとして出している。
王都への伝令として報告書をギルド員へ依頼し、復興財源確保と税の軽減や政治的判断を求めた。
数日後には資材と人が送られてき、更に近衛騎士団から500名を追加派兵をしてきた。
ここの王様は決断早いね。どこぞの首相とはえらい違いだわ…。
ついでに言うと、俺の目の前には王様が居る。
何でまた現地に来たの…?暗殺とか考えないの?バカなの?
その御前で跪き、セバスチャンは何やら俺の文句を進言している様だが俺はもちろんフル無
視だし、このオサーンは何が言いたいのか分からん。
王「おぉ…お主がこの窮地に助力してくれた者か!此度は大義であった!」
俺「発言させていただいてよろしいでしょうか?」
王「許可するぞ。」
俺「では…、私は旅の者で偶然に通りかかっただけですので、私が出来る範囲での御力添えをしたまでです。」
王「まぁそう謙遜するな。何やらとてつもない魔法具まで譲渡してもらったようではないか。その様な魔法具はまだあるのか?」
段々と王の雰囲気が変わっていくのが分かる。この国宝クラスの魔法具がほしいんだろうな。
まぁ王族の護身用程度の物ならいいか。
俺「姫にお渡しした様な物で、あと3つあります。」
王「3つか…、してその効果は?」
ここであまり程度の良い物を出せばまだ有ると思われるし、だからといって程度の悪い物も出せないしな…。若干劣る程度と若干上回る程度でいいか。
俺「耐魔法と体力回復が2つ、これは体力回復速度が姫にお渡しした物より20%程度遅くなります。耐魔法は4大元素の下級無効・中級60%ダメージダウン・上級5%ダメージダウンになります。後1つは体力回復は姫にお渡しした物の15%速度が早く、耐魔法は先程御説明させていただいた物と同等です。」
王「それ全てを譲ってはくれまいか?」
俺は即答せずに悩んでいる振りをしている。
即答はまずい気がするしね。
セ「王からの勅命であるぞ!さっさと魔法具なる物を出さぬか!」
セバスチャンウザイよ…。
王「セバス、控えよ。」
セ「しかし…「セバス。」はい…」
王「ただとは言わぬぞ?お主はムミ砂漠が欲しいようじゃの?」
俺「はい。」
王「ただの無人の砂漠とは言え、公爵領並みの広さはある。そこに既存の貴族達が無位無錫の者に王国領土を判つとなると抵抗を示すであろう。」
なるほどね、俺平民扱いだしね。
王「そこで、お主の此度の働きに関し報奨とし爵位を与えるとし、その領土をムミとする。」
それって今言ってた事と矛盾しないか?
王「貴族とは嫉妬や妬みが多くてな…。お主に爵位を与えると、どこかに領土を与えねばならん。だが、その領土をムミにすればどうじゃ?お主は爵位は有るが収入源の無い、無人の砂漠となれば貴族共はお主に嫉妬や妬みを向けはせん。ようは順序じゃ。」
なるほどね、感心してばっかだけど爵位を貰い、妬まれそうにはなるが領土が砂漠となれば同情するふりをして内心笑いのネタになるわけね。
名前だけって感じだね。
王「理解できたかな?爵位は王都に戻り次第に謁見の間で授ける。」
俺「御意に。」
王「それとは別に王都に邸宅を授け、支度金として金板80枚を下賜する。これをもってお主の魔法具の譲渡費用とせよ。」
俺「お渡しは王都で宜しゅうございますか?」
王「うむ、その様にいたせ。時にじゃ、お主はアルマのプレートアーマーに細工をしたらしいの?」
俺「はい、戦での負担が減る様にと思い。」
王「そうか…それと同じ事を依頼すればしてはもらえるのか?」
俺「勅命とあらば…」
王「いや、これは依頼であって勅命ではない。私のアーマーにも同じように細工をしてほしくてね。」
俺「副団長殿と同程度でよろしいのですか?それともそれ以上がお望みでしょうか?」
王「希望を言えば最高の物をたのみたい。」
俺「では…期間は半年。それと、費用として金板500枚を頂戴いたします。後、王家御用達商家の御紹介を御願いいたします。」
王「商家の紹介はよいとして、費用はちと高くはないか?」
俺「いえ、決して高くは御座いません。むしろ安価です。この世で最高の防御力を誇る事になり、他国にはそれだけの費用を費やせるだけの財力を示せ、さらに、王以外の方が着用できない仕組みになりますので悪用されません。」
王「その様な事が可能なのか?」
俺「はい、初めに少し儀式的な事をしなければなりませんが(嘘)。」
王「そうか…、では頼むとしよう。」
キャッホー!適当に言ってみるもんだね!通用しちゃったよ!
謁見は終わり、各自仕事にかかる。
俺は特にやること無いので宿でウリクルとまったりしながら疲れを癒そう。