攻防戦①
仕事が忙しくてなかなか更新できませんが、沢山の方に愛読して頂いていますので時間が出来ればすぐに更新出来る様にします。
あれからどれだけの時間がたったのだろう・・・皆疲労が顔に伺える。
これからの攻防戦を乗り越える意気の見える者や悲観的になる者様々だ。
俺はこの状況の中皆を導かねばならない。
ウリ「・・・マスター・・・15分しか経過していませんし・・・皆さんはけっこう楽観的です・・・。まぁ導き云々はそうかもしれませんが・・・。」
俺「なん・・・だと・・・。折角のシリアスモードやったのに!」
ウリ「それは心の中で言っててください・・・。」
俺「声出してた?」
ウリ「だだ漏れです・・・。」
俺「テヘ//」
ウリ「何故だか分りませんが凄く殺意が湧きました・・・。」
俺「ところで、敵さんは?」
ここは華麗なスル―が無難。
ウリ「・・・。いきなり話題が変わりますね・・・。」
俺「ん?何か言った?」
ウリ「いえ・・・。敵は少数ずつですがトラップを抜けてくる者がでてきました。しかし、無傷の魔物は皆無で難無く討伐できています。」
俺「そらそうやろ。この世界には無いトラップやし無警戒でトラップに突っ込むやろしね。そもそも魔人が警戒したところで認識できなければ経過のしようが無いし、ゴブリンを無駄に消費するしか策はないやろから、こっちからしたら願ったりや。」
ウリ「ゴブリンと言えども数が集まると脅威になりますからね。」
俺「そうそう。こっちの人らはテンプレ通りの世界やないし。」
ウリ「テンプレ?」
アル「テンプラ?」
俺「うぉ!いきなりですね。」
しかも微妙に日本の食べ物やし。
俺「こっちの話しなので気にしないでください。」
アル「何か美味しそうな響きですね。」
俺「www」
俺「Tempura is the food of the most famous Japan.!」
何となく英語気分ww
ウリ「何気に英語ですね。」
アル「どこの国の言語ですか?」
俺「皆さん何気に楽観的なんですが?」
ここは又もやスル―で。
アル「トラップや外壁での戦いで上手く戦えたので皆は悲観的な状況から転換できてるのかもしれません。」
スル―には突っ込まないんですね。
俺「ここで気を緩めない様に檄を飛ばしてください。まだ魔人やオーク隊は残っています。」
アル「了解しました。」
とは言っても本気になれば瞬殺なんやけどね。ここで気を緩めて被害は出したくない。
俺「敵部隊は全隊町へ突入した?」
ウリ「その様に思います。」
俺「敵本隊が到着したら即最終兵器投入方向で。」
ウリ「了解致しました。」
俺「外が騒がしくなってきたけど激を飛ばしてるんかな?」
ウリ「・・・いえ・・・敵が来た模様ですね。」
俺「じゃあ頼んだで。」
俺は走りながらウリクルの事後を頼んで敵の様子を見る為バリケードまで出た。
敵のオーク隊もちらほらと負傷が見受けられる。ゴブリンでもトラップは捌ききらなかったようだ。
弓隊は隊列を組んで矢を放っている。
だがオーク隊はその矢をゴブリンの死体を楯に代わりにし防いでいる。
何とも死体の有効活用をしてくれますわ。
これで敵の被害は少なくなってまうな。
俺「弓隊1組は敵正面を!2組目は敵上面!3組目は交代に備え!」
俺はそう指示を出し自らも鉄弓を出し矢を放つ。
その矢はゴブリンを突きぬけオークごと薙倒す。
何せ鉄矢ですから。
武田じゃないよ。
でも鉄矢だよ。
なんて1人で受けながら弓を放つ顔は周りから見れば不気味に笑いながら弓を引く鬼に見える。
その後彼に{鬼笑の変態}と2つ名がついた事は10年間本人は分らなかった。
その時のコニシ曰く「だってそんな名前のやつ他に居てるって思うやん!」らしい。
さて、話は戻り・・・・
敵は俺の矢を警戒し少し攻撃の手が緩む。
だがその時、魔物達は自陣の後衛へ何かが忍び寄っているのを知る由もなかった。