撤退戦②
俺とウリクルはゆっくり撤退ポイントに引き上げながら敵の動向を監視してる。
もし敵の侵入が早ければ殿を務め、撤退ポイントにそのまま行ければ適当に障害物を置き時間稼ぎをする。
魔物共は昼夜関係無しの派状攻撃を仕掛けてくると思われる。
その時はこちらに不利に働く。
数の暴力に耐えきらなければ負け、耐えれば援軍が来るこちらの勝ち。
時間との勝負である。
ここからが俺の本当の意味での出番であると思う。
俺無双はしないが、後方からの攻撃支援で敵の攻撃ポイントをずらしていなす。
俺「ウリクル、例の物は配置できたか?」
ウリ「はい、完了済みです。」
アル「例の物?」
俺「企業秘密です。( ̄ー ̄)ニヤリ」
アル「はぁ・・・・。」
俺「敵が来るまで皆を休ませて、食事を採ってください。再び敵が来れば休む暇などないんですから。」
アル「はい、皆にはその様に伝えます。」
そう言うと各隊に指示を出し、自らも食事に向かった。
俺「さてさて、敵さんはどう出るかな?」
ウリ「やはりゴブリンを先頭にトラップを潰し、オークで攻撃でしょうか?」
俺「大まかに言えばそんな流れやろね。あとは魔人のまーちゃんがどう動くかで戦局が変わるね。できれば素直に引き上げてくれたらいいんやけど・・・。まぁ無理やろね。散々プライド傷つけたし。」
ウリ「それは・・・マスターが・・・。」
俺「いやいや、無駄にプライド高い魔人が悪い。」
後悔はないし、反省もしない!
あと数時間もすれば敵の先鋒が到着するやろうし、ここは少し休憩しながら今後の事でもかんがえますか。