本隊来襲
大胆告白(魔人についての報告)が終わり9時間後、敵本隊が隊列を整え進軍して来た。
但し、油まみれではある。
その貴重な9時間は町の被害修復などに当てられ、各要人は作戦指導や作戦の微調整に奔走していた。
但し、1名を除くが事になるが・・・。
その間、我らが主人公は魔人との戦いで疲れたという名目の元、さぼって寝ていた・・・。
だが、そのさぼりも敵本隊来襲により妨げられる事になるのだが・・・。
俺「せっかく体力回復をしてたのに、まったく来るの早過ぎや。」
ウリ「マスター・・・もう9時間は寝てましたよ?」
俺「あと24時間はダラダラしてたかったわ・・・。」
ウリ「・・・」
俺「い・・痛い・・・視線が・・・。」
ウリ「マスター、早く迎撃態勢を整えましょう・・・。」
俺「だね!そうやね!すぐかかろう!今すぐかかろう!」
ウリ「では、私は町の裏側から抜け出すので、マスターは東側からお願い致します。」
俺「ラ―ジャー!ブラジャー!」
ウリ「無駄口を叩く暇はありません。」
俺「そうですね・・・。」
俺とウリクルは町の外から狙撃をする事になってるのだが、重点狙撃対象は指揮官クラス?まぁオークロードの事やけどね。
偵察した時に分ったんやが、ゴブリン部隊にオーク部隊、オークロードが指揮官らしく、その統括に魔人って感じやったから、オークロード狙撃してしまえばバラバラの動きになって倒しやすそう。
オークロードを狙撃した後は、徐々に町に引きつつ狙撃対象を外壁に取り付いた魔物に変えて撤収する寸法。
どの時点で魔人が前線に出て来るか分らんけど、そん時はそん時で考えまっさ。
アルマは細かな指揮を出し、騎士団は手足の如くその指示を伝令していく。
まぁ軍師才能が有っても、実戦で指揮が初めてやしこの程度の作戦立案程度に留めておきたい。
また戦後にフラグ乱立しそうなので、それは能力全開にて戦うより抑え気味で戦い少しでも面倒なフラグを回避したい願望あります。
とは言え、砂漠欲しいからある程度は活躍して国王に認めさせないとダメやし働きますよ。
正式に認められたら、おそらく貴族になるんだろうけど、それは別に構わない。
ゆくゆくは独立する予定やし。
領土が砂漠しかない貴族に王国も求める物も少ないやろうしね。
この砂漠の先に有るのは深い森で、その先は友好国である事を考えると責務も少ないと思う。
名前だけの貴族。
他の貴族からすれば、妬むネタはゼロ。逆に憐れむやろうね。
でも、俺がオアシスを作ったのは知らないし、そこを拠点に経済発展させる事も可能だと思う。
他人の目を考えると俺の能力を使って開発はオアシス周辺に限られる。
でも、俺が考える経済発展は自国の商品を行商で売り歩く事から考えてる。
まぁ俺の妄想話はおいおい詳しく話すととして、敵さんが陣を敷いたみたいやね。
そろそろ準備に取り掛かりますか。