異世界の車窓から⑤兼世界観①
我ながら有り得ない奥義名を繰り出し、余裕のよっちゃんで勝利したけど、騎士団はウリクル居なかったら全滅してたね。
騎士団弱くない?って思う人も居てるやろうけど、1人がどんだけ強くても何百って敵を倒し続けるのって難しいと思うねんな。一般の騎士団員でせいぜい20位倒せば腕上がらんのとちゃうかな。
西洋の剣って重いし。鎧は激重やし。体力持たへんと思う。
そこを攻撃魔法や補助魔法、防御魔法で補助して戦力補強すれば一般的な能力を持つ少人数でもそこそこ戦えるんや思う。
ポーションの件でも分ったと思うけど、回復するには高価なポーション使うか、薬草使うか神官の回復魔法を使うか、究極は自然回復ってのもあるけど、俺はお勧めしない。
この世界は細菌とかって概念ないし、死亡率高いねん。
神官の回復魔法も万能じゃなくて、体力回復する魔法も1人の下級神官がほぼ1日つかって1人治すような感じやし非効率ではある。
一般医療で外科技術もほとんど発達してないしね。
ちなみに、身体強化魔法は特殊魔法の部類に入ってて、使える人はごくごく少数です。
魔法使いでは賢者クラスに騎士などの戦バカ達で言えば剣豪クラスのみ。
でも、剣豪達は瞬動使うし筋力は元々あるし、接近戦では災害クラスの魔物以外にはあまり使用しないみたいやね。
軍は一般的に、接近戦の騎士・中間距離の弓・長距離攻撃及び補助の魔法と別れる。
騎士隊でも国により違うとこは若干あるけど、歩兵・騎兵が一般的。
最後は荷駄隊。これは物資輸送のみ。
魔法使い自体が少数で、学校に入るか弟子入りするかしか覚える事ができない。
ただ、この世界の人は魔力を全員持っていて、生活で使う様な魔法は国が無料で教えてる。
錬金自体扱える人はもっと少なくて、国お抱えが多い。
魔石は鉱物として扱われる。実際採掘しないと手に入らない。
ごく稀に魔物からGETできるが、災害クラスの魔物が持つ。
さて、物語に戻ります。
俺「自分で言うと奥義ってハずいし、社二病奥義ってなんやねんって感じやわ。さて、残党狩りでもしますか。」
この後敵はボスを失うと統制が乱れたとこを騎士団+ウリクルに討伐され、俺の残党狩りは遁走するやつを狙撃するだけに終わった。
ウリ「マスター御無事で何よりです。」
俺「あんなやつに遅れはとらんよ。」
アリ「コニシ殿・・・・何ですかあの剣技は?!」
俺「嗜む程度の剣技ですよ。(●^□^●)ハハ」
アリ「ゴブリンはランクDオークはCオークロードはBなんですよ?それに、こんなに数が集まれば討伐レベルはおそらくAですよ?!」
俺「そうなんですか?まぁ師匠との修行の日々で世間ズレしてるんですよね。」
アリ「そ・・・そうなんですか・・・・ウリクル殿も凄まじい剣技でしたね。」
ウリ「マスター直伝です。」
アリ「どうりで2人旅でも安心なはずですね・・・。」
俺「俺より上なんて沢山いますよ。(神しかいないけど。)」
アリ「今回の襲撃で私の甘さが分りました。」
ウリ「そうですか?よく指揮できていましたよ?」
俺「そうそう。ところで、重軽傷者は出ましたか?」
そろそろ話題を変えねば妙なフラグ立ちそう。
アリ「重傷者1名に軽傷者4名です。」
俺「じゃあ、治療に向かいますね。」
歩き始めた俺に姫さんが馬車から俺を呼んだから向かう事にした。
俺「何でしょうか?」
姫「御助力ありがとうございます。コニシ殿とウリクル殿がいなければ私達は敵に殺されていたでしょう・・・。」
俺「いやいや、副団長の的確な指揮のおかげですよ。では、そろそろ治療に向かいます。」
治療ってか、仙豆でサクッと治るんやけどね。
サクッと治して、また出発を始める。
魔物の使ってた武器は何気に俺のポケットに全てしまいました。
錬金の材料にするから。
その後は襲撃もなく俺のご飯タイムを邪魔される事もなく無事町に到着し、町の中央にある広場に案内
され、そこには麻袋や丸太が揃っていた。
警備兵隊長らしき人が副団長と話し出した。
隊長「丸太は現在半分程度集まりましたが、いぜん伐採に回せる人数が足りません。」
アリ「そうですか、引き続き資材を集めなさい。」
人数足らんのか。ん?
俺「この町のもギルドありますか?」
アリ「ありますよ。」
俺「ギルドとかに伐採依頼出せばいいんじゃないですか?」
アリ「そうですね、隊長!今現在この町に滞在するギルド員は何名ですか?」
隊長「現在は11名です。ランクはBが1名Cが7名Dが3名です。」
アリ「では伐採の担当者と打ち合わせし、依頼をかけなさい。」
隊長「了解いたしました。」
隊長が走る~走る~。
俺「じゃあ、俺達はとりあえず宿で休ませてもらいます。」
アリ「会議をしたいので準備が整いしだいに集まってもらえますか?」
俺「はい。(ウリクルに起してもらおっと)」
宿で風呂入りたいしね。
馬車で向かいながら中で錬金を始める。
俺「一般的な剣と楯、弓に矢を作って町の人に渡すか。」
ウリ「町の人たちに渡すんですか?」
俺「騎士団7名にギルド員11名警備兵30名じゃあ大規模にこられたら全滅するわ。」
ウリ「マスターがいますよ?」
俺「俺が無双したら目をつけられるやん。」
ウリ「ダメですか?」
俺「ダメ。」
ウリ「承知いたしました。では目立たないような行動に変えます。」
俺「そうしてくれると助かる。」
宿の前で馬車を止め、宿で部屋をとり昼寝を始めた。