異世界の車窓から③
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皆さんありがとうございます。
ご飯食べたし、そろそろ行くか。
俺「ウリ、そろそろ行こうか。」
そう言いながらも動く気配無しの俺。
だって食後はダラダラ横になって牛になりたいやん。
ウリ「かたずけが終われば出発しますよ?」
見兼ねたウリが俺に声を掛ける。
俺「モ~!」
ウリ「ダメですよ?行くと御返事なさってたでしょ?」
俺「モ~モ~」
ウリ「はいはい、後でデザート召し上がっていいので向かいますね?」
俺「モ~♪」
恐るべしウリクル・・・俺の牛語を理解しているとは。
ブツブツ言ってる間に到着したみたい。
アル「御足労頂き誠に申し訳ありません。」
俺を見ると開口一番にアルマが勢いよく頭を下げた。
こんなに簡単にぺこぺこしてええんかな?
仮にも王国近衛騎士団副団長やし、後から嫌なフラグ立たんかったらええけど・・・。(後日フラグ立ちます。)
俺「いえいえ、元はと言えば俺が言いだした事なので気にしないでください。」
アル「重ね重ね感謝いたします。」
俺「頭を上げてください。」
頭を上げるとアルマが姫のとこに案内しだした。
アル「コニシ殿がお見えになられました。」
姫「御足労感謝いたします。こちらも遺体を回収致しましたのでいつでも出発はできます。」
俺「分りました。では出発したいと思うのですが、次の町までどれくらいですか?」
アル「だいたいですが、2日もあれば到着すると思います。」
俺「王都には伝令を飛ばしたのですか?」
アル「はい、町から王都までの道のりは4日程ですが、新たな護衛が準備を整えてから出発いたしますのでおおよそ5日程度は町に留まる必要があると思います。」
俺「そうですか、では護衛が来るまで私も町に居ましょうか?」
姫「本当ですか?」
俺「いいですよ。特に急ぐ用事もないので。連れと観光でもしながらのんびりとしてます。」
アル「御言葉に甘えさせていただきましょう姫?」
姫「ええ、そうですね。」
俺「では、向かう町に伝令飛ばして宿の確保と警備兵屯所に集まるように言っててください。」
アル「警備兵ですか?」
俺「はい、ここはアグリード王国内ですよね?」
アル「そうですが・・・何か?」
俺「王国内領土で襲撃されたんですよ?200程度の襲撃とは言え十分な数での軍事行動とも取れませんか?俺なら次の町での襲撃も考えますけど。」
そう話すと見る見る内に顔が青くなっていってるね。
アル「向かう町はケイズと言う町で人口がおよそ1000人程度の町なので、警備兵も30人程度しか駐屯していません・・・。」
俺「外壁はありますか?」
アル「高さ3メル木の外壁程度のはずです・・・。」
俺「うーん・・・・・念の為に伝令に町を囲う位の外壁用丸太を町の男性総出で用意する様に伝えて、用意出来れば次は今有る外壁の内側にもう一重の内壁を作ります。あと、鉄の板を用意しておく様に伝えてください。内壁用門と外壁用門の外に張りますので。次に、女性や子供でもできる仕事として麻袋を大量に作って町の広場に集めてください。俺たちが到着次第に外壁の周囲に堀を作って、出た土を麻袋に詰めます。」
アル「詰めてどうするんですか?」
この世界では土嚢袋に砂・土詰めて壁にする知識ないんです。
俺「積み上げて、最終防衛ラインを作ります。とは言え、これは襲撃が有ると想定した場合なので、無ければ強固な町が出来上がるという案です。」
アル「なるほど・・・でもいつ襲撃があるか分らないのに間に合いますか?」
俺「どうでしょうね・・・完成する前に襲撃される恐れもありますが、しないよりはましですね。」
姫「では、伝令には私の指令書を持たせます。」
俺「いいんですか?私の案を鵜呑みにして?」
姫「王都に帰れば何かと問題はあるかもしれませんが、帰れなければ意味はありません。」
ピシャっと言い切りましたね~。これが王族か~。
俺「では、伝令が出発したら俺たちも行きますか。」
周りは慌しく出発に向けて用意をしだし、その後20分程度で出発した。
1メル=1メートル
1セチ=1センチ
単純にしてみました。