校正者のざれごと――【緊急】PHPの脆弱性って、まさか私にまで
私は、フリーランスの校正者をしている。
朝、何気なくテレビを見ながら目に入ったのは「PHPの脆弱性」の文字。PHPって、あの出版社かしら?などとぼんやり思いながら、テレビを消し、朝食の後片付けをする。
仕事に入る前、ここへの文章を書こうと、いつもお世話になっている「毎日ことばplus」のサイトを検索。すると、こんな文字が。
――403 Forbidden アクセスしようとしたページは表示できませんでした
え? もしかして、有料化とかしてしまって、見られなくなったのかしら。
しかたなく、書き始めていた文章の続きは諦め、仕事に入る。
今回は、またお金に関する本の校正だ。いろいろな統計データを使って、暮らしに必要なお金について説明されている。ある不動産会社のサイトの統計データが載っていたので、さっそく検索。すると、
――現在、システムメンテナンスのため、一部サービスがご利用いただけない状態となっております。本メンテナンスは、公表された脆弱性への予防的な対策として……
ここで初めて、今朝の「PHPの脆弱性」に思い当たった。
PHPというのは、ウェブサイトの裏側で処理をするために使われるプログラミング言語。朝日新聞によると、全ウェブサイトの7割近くで使用されているそうだ。今回見つかった脆弱性は、深刻度では「緊急」に分類されるという。影響を受けている企業には大手銀行やカード会社、百貨店や鉄道などもある。電車の遅延証明の発行にまで影響が起きているとのこと。
先ほどの「毎日ことばplus」も、毎日新聞 校閲センターのXを確認したところ、PHPの脆弱性への対応として閉鎖していたことがわかった。
そうこうしている間に、利用している銀行からメールが入った。やはりPHPの問題を受け、一部のサービスが利用できないという。
ふと思いついて、いつも使っているネット上で校正をするツールを覗いてみた。すると、そこにも「PHP脆弱性への対応」の文字が。そうか、やはりここも……。ただ、緊急メンテナンスを終え、いまは利用可能になっているとのことだった。
難しいことはわからないが、とにかく大変なことが起こっているようだ。そもそも、調べものができないと、仕事が進まない。これって、復旧にどのくらいかかるんだろう。
PHPの脆弱性を発見したのはAIだという。まさか、こんなかたちでAIに仕事を奪われるとは。背筋が寒くなる思いがした。
その後の状況については、またお知らせします。




