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「ここはいい景色ですごい見晴らしが綺麗だな」
と感嘆の声を上げるのは私、山本孝太郎だ。
私は会社勤めをしており昔はかなり苦労したものの今はその成果あってか、部長という役職に着くことができた。
そんな私も人間だ。
日々の慌ただしい生活にも疲れが来たのでゆったりと山奥の山荘にでもツーリングという感じだ。
そして私はいま絶景の前に感嘆をしている。
たしかに綺麗な景色だった。
都心からかなり離れた岡山に位置するこの山荘。
左右には木々が生い茂り、その間から景色が見えており、そこからは綺麗な田園風景、その奥には瀬戸内海を一望できる。
ここにはインターネットは繋がってないのでそこからsnsにアップロードという若者的行動は不可能だが、ツーリングの後、家に帰ってからアップロードする人は後を絶たないだろう。
それほどに綺麗な景色が広がっている。
さて景色も堪能できたことな上、もう影は短く自分の身長の1/100になっている頃合だ。
「昼食だな」
と景色とは反対の方向へと歩いて行った。
その方向に歩いていった後に見えたのは薄茶色の丸太を使ったログハウスが見えてきた。
外見は二階建ての平屋のように見え、2階部分は屋根裏部屋みたいになっているようだ。
全体を通して見るとそのログハウスは地面から目測で5mくらい高い位置に位置している。
そのため、ログハウスの前には階段があり、そこを上って入るようだ。
「あ、山本さーん!お昼が出来上がりましたよ!」
と声を張るのは同じくツーリングをしに来た長谷川夏鈴と言う女性だ。
彼女も仕事のストレスから逃げ出すためここに来たようだ。
「はーい!いますぐいきまーす!」
と少し歩行速度を上げて目的地へと行った。
数分後、何事もなく到着し今は居間にいる。
ログハウスとだけあって内装も木製のものが多い。
玄関の扉を抜けた先の靴を脱ぐところはもちろん木でできているし、その近くにある下駄箱は当然のように木製だ。
そして下駄箱に靴をあずけた後、直進をするとリビングに到着した。
残念ながらその間の少し長い廊下には何も無かったようだ。
さて居間に到着すると縦に長い廊下と比べて左右に部屋が拡張されていた。
右手方向にはふわふわのクッションのソファーが居間に入るための扉と平行にひとつ、反対側には反対方向を向いているやつがひとつあり、その間には木製の丸型の机がひとつ置いてあった。
また扉から見て右手方向の奥には棚があり、その上には3種類の木製の置物が飾られていた。
左から、猫、子豚、狐の順に並んでいた。
しかし、この置物少し不思議だ。
選ぶ動物のセンスも疑うが何故か子豚の置物と狐の置物の間にひとつ置物をおけそうなくらいの間隔が空いているのだ。
まあ今時の芸術というのは凡人には理解が及ばないものが多くあるのでその1種だろう。
さて左手側に目を向けてみよう。
左側にはかなり横に長い木製のテーブルがひとつとそれを中心として座れるように12台の椅子がある。
その奥にはカウンターキッチンがある。
さすがにキッチンは一般的な多機能キッチンがあった。
そこまで木製となると異様である。
細かいところに目を向けると所々に棚があり、その上にひとつ木製の置物があった。
例を挙げるなら、熊、鹿、カブトムシ、たぬき、きじ、キリン、、、
例を上げ続けると終わりが見えないほどに多くあった。
後家具としてあったのは空調で天井についている回る羽くらいだ。
さて本来の目的へと戻そう。
本日の昼食はマルゲリータピザ、キノコとほうれん草のピザ、トマトの輪切りが乗ったピザ、豚肉みたいなものが乗ったピザ、明太子パスタ、ナポリタンだ。
つまりピザ4枚とパスタ2種だ。
シンプルながらも全ての食材はほとんど現地調達だそうで、それにしてはかなり豪勢である。
「では皆様、食材に感謝しまして、いただきます!」
「「「「「「いただきます!」」」」」」
と調理した人らしき女性が音頭を取り食事の開始を宣言した。
まずはトマトの輪切りが乗ったやつを手に取ってみよう。
ピザ1切れを口に運んだ瞬間トマトの甘みが口の中で充満し幸せな気分になった。
もう一口口に運ぶと同じ感覚に襲われた。
しかしよくよく感じてみると味の奥深くには酸味が隠れておりそれがより甘味を強くしているのだと強く実感した。
次はキノコとほうれん草のピザに挑戦してみた。
1口口に運び歯を入れると何か液体が霧散した。
その液体は少し熱く猫舌の人なら声が漏れてもおかしくない程度の熱さだった。
私は猫舌では無いのでなんの被害もなく味を確認できた。
その味は絶品そのものだった。
多分キノコの汁だろう。
そのようにしてして絶品の料理を全て食べ尽くした。
私が最後の一口を食べて暫く休憩の後、食事の最初の合図をした人が
「皆さん食べ終わりましたね!では改めて食材に感謝を込めて、ご馳走様でした!」
「「「「「「ご馳走様でした!」」」」」」
と食事の終わりを告げたのだった。
さてこのツーリングは非常に特殊で、なんと居たいだけいてもいい(30日が限度)仕様で料金は泊まった泊数×日数を後払い(銀行振込)で良いことになっている。
なのでお金に余裕のある人は泊まりたいだけ泊まって気分で帰れるという素晴らしい仕様となっている。
しかし設備は整っているものの食材が一切ないのでそこは自己採取となっている。
なので私も今回の宿泊費とは別に食事代を準備している。
少ない資金だが何とか賄うことが出来たって言う話はまた別であるが...
では午後の様子について紹介しよう。
午後は、というより午前も変わらないのだが、景色を見たり、ゆったりと本を読む人もいれば自然豊かな中寝る人もいる。
また別の話なのだが、この山そこそこ標高が高いので合宿の拠点として使われたこともあるそうだ。
そんな中私はと言うと景色を眺めている。
ここには綺麗な景色を見れる場所があり、その近くにはベンチがある。
そこでゆったりと景色を眺めるのが素晴らしく良いとネットの評判を聞いたことがある。
そう魂の抜けたような顔つきで眺めていると、
「キャーーーーーー!!」
女性の悲鳴だ。
距離的にはログハウスの中からだろう。
そう思いながらそこへ向かって歩いていた。
しばらくするとログハウスに到着した。
二階に人の集まる気配がしたのでそこへ向かうと寝室前でみなが集まっていた。
何事だろうと思い聞くと、
「い、、岩田さん、、が、、、泡を吹いて...」
とききベットの方を見ると泡を吹き死ぬ岩田さんをみた。
そのついでに目を見たら完全に白目を剥いて生気を感じなかった。
完全にしんでいるのだと見て取れた。
「くそ!なんでリラックスをしに来たのにこんなことに巻き込まれないといけないんだよ!」
「あなた、何を言ってるの!?目の前で辰夫さんが死んでいるのよ!!」
「辰夫?ああそういえばお前岩田さんとよく一緒にいたよな?そのままやることだって...?」
「あなたという人は!!!!!!!」
と相澤さんが町田さんを掴みかかろうとした所を
「まあまあ、落ち着きましょ」
と私が制裁をした。
「そういうお前もやけに余裕があるな?」
「まあこういう現場に何度もたち合わせているのです。なのでよく友達からは『死神』とよく言われたものですよ(笑)」
と平然とした顔で言ったので少々皆顔を引き攣っていた。
「ま、まあ警察と意味はあるか分からなですが救急にも連絡を入れたので少し待機しましょ。」
とかなり重たい空気を断ち切ったのは長谷川さんだ。
しばらくして、
「こんにちは」
と深青色の服に深青色の帽子を着用した男2人が警察手帳を見せて話しかけてきた。
「私捜査一課から来ました『西園寺恭弥』」
「同じく捜査一課からきた『内田拓斗』です。」
と軽い自己紹介をした。
「これから事情聴取を行っていきますので皆さんはこの家の1階のリビングにいてください。で、まずあなたから来てください」
と説明をしたのは西園寺刑事だ。
で指定されたのは私のようだ。
私以外の人達は内田刑事に連れられてリビングへと行き、私は西園寺刑事と共に2階の事件現場ではない部屋へと連れられた。
次回
後に食べてたことを知られて上にとてつもなく怒られた(羨ましがられた)のはまた別の話だ。
10月8日投稿予定
お楽しみに!