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和樹の趣味
「ねえねえ何書いてるの?」
さっきまで男子グループの中で話していた女子が近寄ってきた
「え、うーん宿題やってたよ」
とっさに嘘をついた
「すごいね、和樹くん私頭悪いから勉強しても全然頭に入ってこない」
女子が照れたように笑う
本当は同人誌を描いていたなんて言えない
しかも学校で
そんなことがバレたら女子からも嫌われて
僕の居場所はなくなってしまうだろう
「別に普通だよ誰でも勉強すればそれなりに頭が良くなるよ」
後ろで男子達の陰口が聞こえた
「ただのガリ勉だろ、頭いいアピールやめろよな」
「ちょっと!和樹くんのこと悪く言うのやめなよみっともない!」
女子が割って入った
僕はこれ以上最悪の状態にしないために
女子とうまくやっていかなきゃいけない
和樹は精一杯の笑顔をはりつけて
「石田さんありがとう庇ってくれて」
と言った
女子は和樹の笑顔に顔を赤らめた




