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こどもおとな  作者: 無題
94/102

担任、学校に抗議する


そうだよ、うちのりかが理由なしにいじめるわけがない

あんなにいい子なんだから

そう、あの子供がきっと悪いに違いない

りかは被害者だ きっとそうだ



担任は無理矢理自分を納得させる言葉を考えた



「それにしてもあの先生、ちょっと頼りなさげでパパ少し心配だよ」


「うん、でも教頭先生いい先生だよ」


「いい先生なわけあるか!りかのこと一方的に悪者扱いしたんだから!」


担任はリカの言葉にすかさず反論した

あまりの剣幕に周りにいた大人たちが怪訝な顔でこちらを見てきた


「りか、覚えときなさい。真にいい大人っていうのは片方だけの意見を信じないもんなんだよ」


りかの顔が一瞬曇った


「真実っていうのはね、ちゃんと双方の意見を聞いてからじゃないとわからないもんなんだ」



言ってることは真っ当であるが

この男は掲示板で誹謗中傷を繰り返してる男なのである。



「だからりかもちゃんと目の前の言葉だけで判断しないような大人になってな」


担任はドヤ顔でリカの頭を撫でた


「わかった」


そう言って笑うりかの顔はどこか寂しそうだった


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