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田中くん、頑張らない
「多分この人酒飲んでるよ酒臭いもんどうやって倒す?」
「知らないおっさん倒そうとするなよ」
「やばいあと5センチで肩に触れる」
「立って別の場所いけばいいじゃん」
「もし立ったとしたときにおじさんの頭がかたにぶつかった反動で私の膝に頭きたらどうすんの?」
「こないわ立てよ」
「私に無責任っていうくせに田中くんの方が無責任じゃん」
「俺からしたらお前の膝におっさんの頭事情はどうでもいいんだよ」
「私なんのために田中くんに会いに行こうとしてんだろ」
気付いたら田中くんの心が少しあったかく明るくなっていた




