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兄、通報される7
「いちごあめだ まみのすきなやつ」
まみちゃんの握った掌から出て来たのは
くしゃくしゃになったいちご飴だった
「ふーん、よかったね」
カルトはなぜか不貞腐れた顔をした
「どうしたの?なんでおこってるの?」
「べつにおこってない」
まみちゃんを分かってやれるのは
俺だけでいいのに...
その日一日カルトはまみちゃんに冷たくあたった。
まみちゃんはカルトに気を遣いながらも
嬉しそうな顔をしていた
まみちゃんはずっとひとりでいればいい
そしたらずっと一緒にいれる
俺がまみちゃんだけのヒーローでいれる
カルトは走り去っていく女の子を睨みつけた




