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田中くん仕事を休む
「あーもうすぐ出勤の時間かぁ..」
田中くんは時計をチラチラ見ながらため息をついた
職場にいったらまた嫌味言われて皆に無視されて
嫌な思いするんだろうなあ..
キリキリと痛む胃をおさえながら
出勤するべきかしないべきか悩んでいた
暫く悩んだ後、意を決した様にミュートしてたボイチャをオンにして
「今日、はじめての客がシャンパンタワーおろしてくれるらしいからそろそろ準備するわ」
と言った
「そんなに悩むくらいなら仕事やめれば?」
「え?」
「なんか見てて痛々しいよ」
つらこは淡々とした口調で言った
「お前は、1人で生きていかなくても養ってくれる家族がいるからそんなこと言えんだよ」
「うんそうだけど」
「だから俺の気持ちなんてわからんだろ」
「わからん でも行きたくないんだなってことは私にもわかる」
沈黙になった
「私ならいかない」
ボイチャの向こうからボリボリとお菓子をたべる音が聞こえてくる
ほんとむかつくわこいつ..
呑気な顔しながら菓子食ってんだろうな




