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田中くんはじめての客
「もしもし、エミごめんだけど今日来れる?え、なんで?今日これるっていったじゃん おねがい エミしか頼める人いないんだよ もちろん好きだって うんお前だけだよ ありがと好き愛してるじゃあね」
電話を切った後、田中くんに笑顔でこう言った
「俺は一夜にして1000万を簡単に動かせるお前と違って」
「なんか今日元気なくない?」
開店早々席についた田中くんに姫は不思議そうに言った
「べつに..」
「へー」
姫は興味なさそうにコップを指差した
「グラス空いてるから早く酒作って」
「うん..」
田中くんは慣れない手つきでグラスに酒をつぎマドラーでかき混ぜる
「はあ...」
ため息をついて俯く田中くんに
「ねえ、もう辛気臭い!酒が不味くなるわ!」
姫は不機嫌そうな態度でタバコに火をつけた
「お前は落ち込んでる人間みて励まそうとかないわけ?ほんとゴミだな..」
力なくうなだれる田中くんにイライラする姫




